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日本ユニセフ協会
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すべての人へプライマリ・ヘルスケアを
アスタナにて国際会議開催
新たな国際宣言を採択

【2018年10月25日  アスタナ(カザフスタン)発】

本日、国連加盟国は全会一致でアスタナ宣言の採択を可決し、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)を達成するための重要な一歩として、プライマリ・ヘルスケア・システムの強化を誓約しました。アスタナ宣言は、1978年に世界のリーダーが初めてプライマリ・ヘルスケアに関して採択した歴史的なアルマアタ宣言を再確認するものです。

すべての人にプライマリ・ヘルスケアを

ユニセフが支援するクリニックで体重測定をする、新生児の赤ちゃん(ナイジェリア)。

© UNICEF/UN0233276/Naftalin

ユニセフが支援するクリニックで体重測定をする、新生児の赤ちゃん(ナイジェリア)。

「今日、『すべての人に健康を』と掲げた目標は実現されておらず、限られた人が享受するのみです」と世界保健機関(WHO) 事務局長のテドロス・アダノム・ゲブレイェスス博士は述べました。「我々全員に、本日採択されたプライマリ・ヘルスケアに関する宣言が実行され、世界中すべての人が、健康という基本的な人権を実現できるようにする責任があります」

1978年のアルマアタ宣言によりプライマリ・ヘルスケアの基盤が構築されたものの、その後40年間にわたる進展は不均等です。世界の人口の少なくとも半分が、伝染病や非感染性疾患のケア、母子保健、メンタルヘルス、性と生殖に関する健康を含む基礎的な保健サービスにアクセスすることができません。

「今日の世界は、子どもたちにとってかつてないほど健康でいられる場所になりました。しかし未だに毎年600万人近くの子どもが5歳の誕生日を迎える前に亡くなっており、その多くは予防可能な原因によるものです。そして、1億5,000万人以上の子どもたちが発育阻害に陥っています」とUNICEF事務局長ヘンリエッタ・フォアは述べました。「質の高い保健サービスを、支援を必要としている人々の近くで提供することで、国際社会はこの現状を変えることができます。これこそがプライマリ・ヘルスケアです」

アスタナ宣言が今後の方向性を位置付け

UHCの達成のため世界的にプライマリ・ヘルスケアへの投資が増加する中で、アスタナ宣言は採択されました。近年の保健に関する緊急事態においてその不全が明らかになったように、これまで、保健に関する資源は強固で包括的な保健システムへの投資よりも単一の疾病対策に集中していました。

「このアスタナでの国際会議で採択された宣言は、保健ケアシステムの基礎として、プライマリ・ヘルスケアの発展の新たな方向性を位置づけるものです」とヤルザン・ビルタノフ・カザフスタン保健省大臣は述べました。「この新たな宣言は、各国とその国民、コミュニティ、保健ケアシステム、そしてパートナーが持続可能なプライマリ・ヘルスケアを通してより健康的な生活を達成させる責任を反映しています」

UNICEFとWHOは、各国政府と市民社会がアスタナ宣言に基づいて活動しこの動きを後押しすることを支援します。そしてパートナー団体と協力し、各国における宣言の実施状況のレビューを支援します。

参考情報

・プライマリ・ヘルスケア国際会議

2018年10月25日~26日、カザフスタンのアスタナで、WHO、UNICEF、カザフスタン政府の共催で開催されました。保健大臣や財務大臣、教育大臣、社会福祉大臣を含め、保健員や患者団体、ユース代表団や活動家、二国間機関や多国間機関を代表するリーダーたち、国際保健アドボカシー団体、市民社会、学界、慈善団体、メディア、民間セクターからの参加者が集いました。

・アスタナ宣言

プライマリ・ヘルスケア国際会議で採択されたアスタナ宣言では、以下の4つの主要分野についての誓約が表明されました。(1)すべてのセクターにわたって健康のための大胆な政治的選択を行う。(2)持続可能なプライマリ・ヘルスケアを構築する。(3)個人やコミュニティのエンパワメントを行う。(4)国家の政策や戦略、計画に対する支援を実施する。

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