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日本ユニセフ協会
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イエメン・ホデイダ
3分の1の学校が閉鎖
学校に通うのは3人に1人 ユニセフ、戦闘の即時停止を求める

【2018年11月30日  サヌア(イエメン)発】

イエメン・ホデイダでの戦闘により子どもたちが教育を奪われている状況を受け、ユニセフ・イエメン事務所代表メリチェル・レラノは、以下の声明を発表しました。

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3分の1の学校が閉鎖

Children walk in the courtyard of the Al-Fawz School which was damaged in fighting in Almansouriyah, Hodeidah, western Yemen, Wednesday 15 March 2017. As of March 2017, children in Yemen are living on the brink of famine and widespread malnutrition has drastically increased their risk of disease. More than half of Yemen’s medical facilities are no longer functional and the health system is on the verge of collapse. Families’ coping mechanisms in Yemen are being stretched to their limit as the war enters its third year risking a total collapse in resilience. The poorest country in the Middle East is facing an economic, social and humanitarian crisis as never before. Around one in three children (2.2 million individuals) under the age of five in Yemen are malnourished, of whom 1.7 million are suffering from moderate acute malnutrition and 462,000 are suffering from severe acute malnutrition (SAM). A child suffering from SAM is around ten times more at risk of death than a healthy child if not treated in time. UNICEF is scaling up its humanitarian response, including supporting the treatment of 323,000 children against severe acute malnutrition and providing basic healthcare services to one million children and over half a million pregnant and breastfeeding mothers.

© UNICEF/UN057348/Al-Ayashi

損傷を受けた学校に通う女の子。(2017年3月撮影)

イエメンの港湾都市ホデイダ及びその周辺で続く戦闘により、その地域の6万人以上の子どもが学校に通えずにいます。暴力により、3分の1を超える学校が閉鎖を強いられました。そのうち15校は前線にあり、他はひどく損傷を受けているか、避難所として利用されています。また、2部制で運営していた地域の学校は規模を縮小せざるを得ず、授業の実施は午前中数時間のみとなっています。

ホデイダで最も深刻な影響を受けている地域では、教育を受け続けることができる生徒は3人に1人に限られ、学校に出勤している教師は全体の4分の1未満になっています。イエメンにおける教育従事者の大部分は2年以上給料を受け取っておらず、その多くは暴力から逃れ、または生活を成り立たせるために、他の機会を探すことを強いられています。

たくさんの苦難と向き合っているにも関わらず、イエメンでは数えきれないほど多くの先生方が、子どもに対し何らかの形での指導を続けています。子どもたちが学習を続けられるようにしたいという決意をもった取組みは、まさに英雄的な行動です

イエメンの子どもは、あらゆる面で紛争の影響を深く受けています。子どもの負傷者や死者を出し続けているなかで、イエメンにおける暴力は教育―そして、彼らの明るい未来への展望においても計り知れない影響を及ぼしています。紛争当事者は直ちに戦闘を止め、ホデイダやイエメン全土の学校周辺における軍事行動を控え、生徒や教師、その他の教育従事者を暴力から守り、教育の機会を失わせてはなりません

ユニセフは、給料未払いの問題が解決するまで、教師に対し毎月少額の現金給付を実施するプログラムを展開しています

イエメン政府は早急に、教師やその他公務員の給料未払い問題への解決策を見つけ出す必要があります。何よりもまず、イエメンの子どもたちに影響を及ぼす戦闘を止めなければなりません

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■補足情報

  • イエメン全土で、200万人以上の子どもが学校に通えておらず、この数は紛争が激化した 2015年以来50万人増加しています。
  • イエメンの学校5校に1校が、本来の目的のために使用できていません。理由としては、破壊された、損傷を受けた、避難所として利用、軍事目的での利用が挙げられます。
  • ユニセフは、パートナーと協力し、イエメンでの教育の質とアクセスを改善するために、損傷を受けた学校の修復や、子どもの一時的な学習スペース、安全な学習環境の提供、学校における水と衛生施設の改善、また紛争の影響を受ける子どもの心理社会的ケアをサポートするための教員の研修などを行っています。

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