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日本ユニセフ協会
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中東・北アフリカ
凄惨な暴力、子どもの被害相次ぐ
シリアの子どもの死傷者、今年350人を超える ユニセフ、強い非難を表明

【2019年8月2日  ニューヨーク発】

中東・北アフリカで激化する暴力で子どもや若者の犠牲が相次いでいる現状を受け、ユニセフ(国連児童基金)事務局長ヘンリエッタ・フォアは以下の声明を発表しました。

* * *

凄惨な暴力、子どもの被害相次ぐ

毎日のように子どもたちが殺され、様々な暴力の被害に遭ったこの1週間は、紛争地に生きる子どもたちにとっても、中東・北アフリカ地域の情勢においても、非常に深刻な週となりました。

土曜日以降、中東・北アフリカ地域の若者たちが凄惨な暴力の被害に遭っています。リビアのトリポリでは、学校2校と病院1カ所が攻撃に遭いました。スーダンの北コルドファンで行われたデモの最中、少なくとも4人の高校生が撃たれて亡くなりました。イエメンのサアダ県では、市場が攻撃され、4人の子どもが亡くなり14人がケガをしました。

同時に、シリア北西部では、激しい暴力が続いており、今年に入ってからすでに子どもの死傷者が359人に上っています。今週も、パレスチナで複数の子どもがケガをする暴力事件があり、今年のこれまでの負傷者数は計477人となりました。

こうした暴力を起こす人々は、子どもたちを裏切り、子どもを危険から守るという国際法の順守からほど遠い行為を行っているのです。極めて遺憾であり、強い憤りを覚えます。

この1週間に見られた、理不尽な子どもの幸福の軽視が続くようなことはあってはなりません。すべての紛争当事者とそこに影響力をもつ人々には、この地域のどこであっても子どもたちの安全を守る義務があります。

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