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日本ユニセフ協会
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ギリシャからEU諸国へ
おとなの同伴ない子どもの移住
49人がポルトガルとフィンランドに到着

【2020年7月8日  ジュネーブ発】

ユニセフ(国連児童基金)、IOM(国際移住機関)、UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)は本日、おとなの同伴者がおらず、難民、移民といった庇護の申請をしている49人の子どもたちがギリシャからポルトガル或いはフィンランドに到着したことを歓迎します。

ギリシャからEU諸国へ

ギリシャからポルトガルもしくはフィンランドへと出国する同伴者のいない49人の子どもたち。

© UNICEF/Aris Athanatos

ギリシャからポルトガルもしくはフィンランドへと出国する同伴者のいない49人の子どもたち。

ギリシャを出発した同伴者のいない子ども24人は本日午後、無事にフィンランドに到着しました。7日には、同じく同伴者のいない子ども25人がポルトガルに到着しました。子ども全員が、到着時健康な状態でした。

これらの子どもたちは、レスボス島、サモス島、ヒオス島、コス島において、数カ月の間、過密状態の難民・移民受入・身元確認センターで暮らしていました。

アフガニスタン出身のメランさん(仮名、16歳)は、飛行機に乗るのが初めてでした。

「とても興奮しています。ポルトガルについてはあまり知りませんが、新たな生活の始まりについて前向きに考えています。現地の学校に通うのが楽しみです。言語を学ぶことが大切だと思います。大学にも行きたいです。将来は心理学者になって、他の人たちとコミュニケーションをとりたいです。母国にいた頃からの夢なので、この道を進みたいと確信しています」と彼はアテネから飛行機に乗る前に話してくれました。

人生を新たにスタートする場を提供

受け入れ先に到着し、新たな場所で人生を再スタートする子どもたち。

© UNICEF

受け入れ先に到着し、新たな場所で人生を再スタートする子どもたち。

子どもたちは、欧州委員会から支援と資金提供を受けた移民・難民の移住プロジェクトの一環として、ギリシャを出国しました。同伴者のいない子ども1,600人や、その他の弱い立場に置かれた人々を含む約3,300人をギリシャからヨーロッパの加盟国に移送することを目的としています。

ポルトガルは、ギリシャから同伴者のいない子どもを500人迎える予定です。一方、フィンランドはギリシャ、マルタ、キプロスから最大175人の同伴者のない子どもと他の弱い立場に置かれた庇護申請者を受け入れることになっています。

国連3機関は、4月から6月の間に、同伴者のいない子ども65人をドイツとルクセンブルグに移送したプロジェクトが前向きに継続され実現した今回の到着を歓迎しました。

「ヨーロッパはこれらの子どもたちに、人生を新たにスタートする場を提供します」とユニセフ・欧州・中央アジア地域事務所代表兼欧州難民危機特別調整官のアフシャン・カーンは述べました。「適切な保健ケアとスキルを学び習得する機会、そして新しい受け入れ国の家族とコミュニティによる愛情とサポートがあれば、彼らの夢を実現できるでしょう。置き去りにされた子どもたちのために、さらに迅速に行動しなければなりません」

登録、家族の再会、移住などの解決策が急務

© UNICEF/UNI312590/Romenzi

レスボス島のモリアにある難民・移民受入・身元確認センターで、フルーツジュースをもらうため列に並ぶ子どもたち。(ギリシャ、2020年3月撮影)

同伴者のいない子どもの移住は、ポルトガル、フィンランド、ギリシャ政府によって計画され、ユニセフ、IOM、UNHCRおよび欧州庇護支援事務所(EASO)の支援のもと、欧州委員会が調整して実現しました。

これまでに、EU加盟国11カ国がこの計画に参加しています。次の移送先は、ベルギー、フランス、ドイツ、リトアニア、スロベニアで、今後数週間の間に行われます。

7月上旬時点で、ギリシャには同伴者のいない子どもが約4,700人おり、迅速な登録、家族の再会、移住などの恒久的な解決策が急務となっています。その中で、1,100人以上が搾取や暴力などの深刻なリスクにさらされており、エーゲ海諸島における過密状態の難民・移民受入・身元確認センターで不安定な状況に直面しています。


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