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日本ユニセフ協会
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ベトナム中部
台風18号上陸、洪水に続く被害懸念 子どもへの影響、250万人超に

【2020年10月28日  ニューヨーク/ハノイ発】

28日、ベトナム中部に上陸した台風18号(モラヴェ)は、20年に一度の台風とされ、同国を襲った最も強い台風のひとつとして数えられます。ベトナム中部は10月以降、洪水と土砂災害に見舞われていますが、台風18号はこの被害に追い打ちをかけ、地域は新たな緊急事態に直面しています。台風による豪雨は、今後数日間にわたって続くと予測されており、多くの家族を取り巻く状況がさらに深刻化しています。

子どもへの影響、250万人超に

台風の被害を受け、破壊された家の残骸の中を歩く親子。(2020年10月27日撮影)

© UNICEF/UN0354402/Pham/AFP-Services

台風の被害を受け、破壊された家の残骸の中を歩く親子。(2020年10月27日撮影)

先週末に実施された現在の浸水区域調査によると、150万人の子どもたちがリスクにさらされていますが、今回の台風によりその数はさらに増え250万人をはるかに超えると予測されます。家屋が損壊し、食料備蓄は失われ、飲み水、洗濯、調理のための清潔な水を手に入れることができず、水や衛生設備も被害を受けています。多くの人々の避難先も洪水の影響を受けており、避難した人々、特に女性、子ども、高齢者にとっては、健康と衛生面で困難な状況に陥っています。これに加え、激しい暴風雨と増水に対するトラウマがあり、多くの人が泳げないために恐怖を感じ、心の健康にも影響が及んでいます。

ベトナム中部の多くの学校がここ数週間休校状態となっており、新型コロナウイルス(COVID-19)によってすでに失われていた貴重な学習時間が奪われました。保健センターも被害を受け、女性や子どもたちは基本的な保健・医療サービスを受けることができません。

被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。ユニセフは水、栄養、衛生、教育、保護の緊急支援を行い、最も不利な立場に置かれ、被災した人々に手を差し伸べるために、政府や他の人道支援機関と連携し取り組んでいます。

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