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日本ユニセフ協会
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シリア北東部
留め置かれている子どもたち 外国籍の子ども、60カ国2万人以上

【2021年2月28日  アンマン(ヨルダン)発】

シリア北東部のアルホル難民キャンプとその周辺に留め置かれている子どもたちに関して、ユニセフ(国連児童基金)中東・北アフリカ域事務所代表の地テッド・チャイバンは、以下の声明を発表しました。

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難民キャンプは劣悪な生活環境

北東部のアルホル難民キャンプにいる子どもたち。(2020年2月撮影)

© UNICEF/UNI310451/Romenzi

北東部のアルホル難民キャンプにいる子どもたち。(2020年2月撮影)

昨夜、シリア北東部のアルホル難民キャンプで火災が発生し、少なくとも3人の子どもが命を落とし、15人が負傷しました。

アルホル難民キャンプとその周辺には、何千人ものシリアの子どもたちに加え、キャンプや刑務所に留め置かれている外国籍の子どもたちが少なくとも60カ国2万2,000人以上います。

アルホル難民キャンプの子どもたちは、不名誉を味わわされているだけでなく、基本的なサービスが不足し、場合によっては利用できないという劣悪な生活環境に直面しています。

子どもたちの拘留は最終手段であり、可能な限り短期間にとどめるべきです。そして、子どもたちは、家族が武装グループと関係していたり、家族が武装グループに所属していたりと疑われることだけを理由に拘留されるべきではありません。

シリア北東部の地方自治体と加盟国は、シリアの子どもたちを地域のコミュニティに統合し、外国籍の子どもたちを安全かつ尊厳のある方法で出身国に帰還させるなど、現在北東部にいる子どもたちを故郷に帰すために可能な限りのことをすべきです。私たちはすべての加盟国に対し、無国籍の子どもを生まないように、市民であるか、または国に生まれてきた子どもたちに市民権証明や出生証明を提供するよう求めます。これは、子どもの最善の利益に沿い、国際基準に基づいた手段です。

ユニセフは、アルホル難民キャンプの子どもたちと家族に人道支援を提供し続けています。私たちは、シリアの紛争のすべての当事者に対し、拘留されている子どもを含め、子どもたちや家族が支援やケアを受けることができるように、無制限の人道的アクセスを許可するよう求めます。

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