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日本ユニセフ協会
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コンゴ民主共和国
東部イトゥリ州で残虐な市民攻撃 増える避難民への支援拡大が急務

【2021年6月24日  ブニア(コンゴ民主共和国)発】

コンゴ民主共和国東部のイトゥリ州にある町ボガとチャビでは、武装グループによる攻撃によって住民が避難を余儀なくされ、多くの子どもたちがナタや重火器を使った残忍な暴力行為を目の当たりにしました。

残虐な市民攻撃

暴力を目の当たりにした12歳のグレースさん(仮名)。(2021年6月16日撮影)

© UNICEF/Gobfert

暴力を目の当たりにした12歳のグレースさん(仮名)。(2021年6月16日撮影)

ユニセフ(国連児童基金)は、暴力行為の停止を訴えると同時に、今年5月から6月にかけて家を追われた何千人もの人々を支援するため、緊急の支援を呼び掛けています。同国東部では計300万人以上の子どもたちが避難民となっていると推定されており、混乱の中で多くの子どもが家族と離れ離れになっています。

少女の証言:12歳のグレースさん(仮名)は、故郷のボガで起きた攻撃のあと祖母と離れ離れになり、6月初旬にイトゥリ州の州都ブニアの避難民キャンプにひとりでたどり着きました。グレースさんはこう話します。「朝の4時に、家に銃を持った人たちが襲ってきました。いたるところに銃弾が撃ち込まれて、みな散り散りになって逃げました。逃げている間に、頭を切り落とされた女性を見ました。世界中の人たちに、ここで起きている恐ろしい暴力を無視しないでほしい、とお願いしたいです」

グレースさんは、避難民を乗せた車を見つけ、ボガからブニアまで100km以上の距離を移動してきました。彼女は現在、避難民キャンプに身を寄せ、里親となった女性の元で暮らしています。ユニセフとパートナーによって、祖母との再会に向けた努力が続けられています。

着の身着のままで避難

イトゥリ州・ブニアにあるKigonze避難民キャンプにいる親子。(2021年3月撮影)

© UNICEF/UN0450982/Bashizi

イトゥリ州・ブニアにあるKigonze避難民キャンプにいる親子。(2021年3月撮影)

東部地域では、ナタや重火器を使った武装グループによる同様の攻撃により、コミュニティの住民全員が着の身着のままで逃げ出さなければならない事態が起きています。子どもを含む家族全員が斬り殺されたという報告もあります。保健所や学校は略奪され、村全体が燃やされています。

ユニセフのブニア現地事務所のチーフであるイブラヒム・シセは、「ブニアの9,500人以上を含め、約3万人が最近家を追われたと推定されています」と述べました。その多くはキャンプではなく、受け入れコミュニティの友人や親戚の家に滞在しており、特に食料、基本的な日用品、その他の人道支援を切実に必要としています。

ユニセフは、即応プログラムを通じて、人道支援パートナーと緊密に協力しながら数千の生活必需品や衛生キット、4,000以上の世帯に防水シートを提供しています。

増える避難民への支援拡大が急務

住んでいた村で虐殺があり、3年前に家族と一緒にKigonze避難民キャンプに逃れてきたイマニさん。(2021年3月撮影)

© UNICEF/UN0450941/Bashizi

住んでいた村で虐殺があり、3年前に家族と一緒にKigonze避難民キャンプに逃れてきたイマニさん。(2021年3月撮影)

また、レイプを含む深刻な人権侵害を受けている、子どもや女性を中心とした新たな避難民を支援するための資金を緊急に求めています。国連の人道的支援計画の活動資金は、必要な額の約35%しか確保できていません。

ユニセフは、家族と離れ離れになった子どもたちや武装集団に徴兵された子どもたちを家族と再会させる活動や、避難民が保健・医療、栄養、飲料水、教育などの日常生活に必要な支援を受けられるようにする活動を優先的に行っています。

今年初めに発表されたユニセフの報告書は、コンゴ民主共和国では2020年の上半期だけで160万人が家を追われ、世界最悪の人道的危機のひとつとなっているとし、この紛争の終結を求めています。国連の統計によると、コンゴ民主共和国には現在520万人の避難民がおり、これはシリアに次ぐ多さです。


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