日本ユニセフ協会TOP >  ユニセフ・シアター・シリーズ「子どもたちの世界」『ちいさな哲学者たち』 上映会先着120名様をご招待

ユニセフ・シアター・シリーズ
「子どもたちの世界」
『ちいさな哲学者たち』 上映会


© Ciel de Paris productions 2010

日本ユニセフ協会は、8月23日(金)14時~、文部科学省や厚労省社会保障審議会児童福祉文化財に選定された、映画『ちいさな哲学者たち』の無料上映会を、東京都港区のユニセフハウスで開催いたします。この上映会に、お申込み先着順で120名様をご招待いたします。

子どもの権利条約が国連で採択されてから30年を迎える今年、日本ユニセフ協会は「子ども」を主題にした映画12作品を5月~12月にかけて連続上映する、ユニセフ・シアター・シリーズ「子どもたちの世界」と題したイベントを開催しています。今回はその第6回目となります。

『ちいさな哲学者たち』は、フランスにある幼稚園で3歳からの2年間、哲学の授業を設けるという画期的な取り組みが行われている様子をドキュメンタリーにした映画です。

ご参加をご希望される方は、下記フォームよりお申込下さい。
※上映後のトークイベントでは、土屋陽介さんに日本における子どもの哲学の現状をご紹介いただいたうえで、哲学対話ミニ実践の参加型セッションを設ける予定です。

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『ちいさな哲学者たち』:ストーリー

子どもたちに本当に必要なものとは?---“こどものための哲学” という研究がコロンビア大学教授マシュー・リップマンによって1960年代に初めて発表されました。子どもが元々持っている“考える力”を話しあう事でさらに高め、その後の認知力と学習力、そして生きる知恵へとつながってゆくことを唱えるものです。

© Ciel de Paris productions 2010

その考えのもとに、フランスのとある幼稚園で世界初の大きな試みが始まりました。2007年、パリ近郊のZEP(教育優先地区)にあるジャック・プレヴェール幼稚園。そこでは、3歳からの2年間の幼稚園生活で、哲学の授業を設けるという世界的に見ても画期的な取り組みが行われていました。

「愛ってなに?」、「自由ってどういうこと?」、「大人はなんでもできるの?」…。みんなで輪になって座り、子どもたちは生き生きと、屈託なく、時におかしく、そして時に残酷な発言をもって色々なテーマについて考えていきます。新たな教育の試みによる、子どもたちの変化、成長、可能性、そして未来の教育を見守るドキュメンタリー映画です。

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【ちいさな哲学者たちの言葉から】

◇愛ってなあに
───恋をしたら、どうやって人を愛するの?

「おなかの中がくすぐったくなるんだよ」
「赤くなるんだ」

───どうして赤くなるの?

「おなかの中に心があるから」

◇自由ってどういうこと

「自由って、1人でいられること、呼吸して、優しくなれることだと思う」
「自由って、そうね、監獄から出ること」
「うーんと、家具の上の埃を掃除するときは自由じゃない」

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【パスカリーヌ・ドリアニ先生へのインタビューより抜粋】

──授業を始めたころの子どもたちの様子、そして2年にわたって実行していく上で、どういった経緯で子どもたちがディスカッションするようになっていったのか。困難だったところを教えてください。

哲学のアトリエは多くの研究と投資が求められる授業です。それらを準備をしたうえでさらに初めは、子どもたちがこのクラスに慣れて自由に考え、考えたことを言葉にできるようになるまでに長い時間が必要です。いつも同じ形式で授業を実施しなければなりません。一定の曜日の一定の時間に、教室内に同じ配置の輪を作り、授業の開始と終わりの合図となるろうそくを点すなどといった形式です。映画のなかで、子どもたちが成長するのがわかるでしょう。彼らは、話したり聞いたりすること、他人が話す時間を尊重すること、他人の考えを展開させることなどを学んでいます。この体験は子どもたちが成長して多くを学ぶ助けになりました。彼らは、世界や他者をどうみているのか語ったり、自分とは違う考えを尊重し社会の一員となることを学び、変化したのです。同時にこの体験は、教師の子どもたちに対する視線にも変化をもたらしました。

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『ちいさな哲学者たち』

© Ciel de Paris productions 2010

監督:ジャン・ピエール・ポッジ、ピエール・バルジェ

配給:ファントムフィルム

2010年 / 102分/ フランス

映画公式ホームページはこちらから

ゲストスピーカープロフィール

土屋陽介 さん

開智日本橋学園中学・高等学校教諭(学校が独自に開設している教科「哲学対話」の専門教員)。開智国際大学教育学部非常勤講師(「哲学」「倫理学」等を担当)。千葉大学大学院社会文化科学研究科博士課程単位取得退学。博士(教育学)。子どもの哲学(Philosophy for Children)の実践家。研究上の専門は、子どもの哲学、教育哲学、現代哲学。主な著書に、『僕らの世界を作りかえる哲学の授業』(青春出版社)。主な共著書に、『子どもの哲学:考えることをはじめた君へ』(毎日新聞出版)、『こころのナゾとき 小学1・2年/小学3・4年/小学5・6年』(成美堂出版)、『まいにち哲学カレンダー』(学事出版)など。主な共訳書に、マシュー・リップマン『探求の共同体:考えるための教室』(玉川大学出版部)など。主な連載に、「てつがくカフェ」(毎日小学生新聞)。

開催日時・会場

日時 2019年8月23日(金) 14:00−17:00 (13:30開場)
会場 ユニセフハウス (東京都港区高輪4-6-12) 1階ホール

最寄り駅
JR 品川駅西口(高輪口)より徒歩約 7 分
都営浅草線 高輪台駅より 徒歩約 7 分
アクセス
主催 (公財)日本ユニセフ協会
定員 先着120名 ※入場無料 (1回のご応募につき、お申込は2人まで)。
応募方法 下記「お申込情報」より、WEBフォームにてご応募ください。尚、応募が120名様に達した時点で、「受付終了」とさせて頂きます。
備考 ※ 先着順に受付いたします。定員に達した場合は、募集を打ち切ります。
※ 会場となるユニセフハウス1Fホールは、多目的ホールであり、スクリーンサイズや音響等、設備等通常の映画館とは異なります。予めご了承ください。
※ 本編上映開始後はお申込済みの方でも途中入場をお断りする場合がございます。お時間には余裕をもってご来場いただきますようお願いいたします。
※ 本試写会は、一般の方を対象にしておりますが、報道機関による取材も予定されておりますので、予めご了承ください。
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お問い合わせ

(公財)日本ユニセフ協会 広報室

電話 03-5789-2016(平日9:00〜17:00)/ FAX:03-5789-2036

Eメール:event@unicef.or.jp