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日本ユニセフ協会
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日本ユニセフ協会からのお知らせ

TAP PROJECT 2015 実施報告
みなさま、ご協力ありがとうございました

【2015年12月1日  東京発】

汚れた水と衛生環境に関連した下痢性疾患で5歳の誕生日までに命を失う子どもは世界で年間約30万人にものぼります。このような状況を知り、子どもたちに安全な水を届けることを目的に、「TAP PROJECT」が米国から日本に上陸し、立ち上がったのは2009年のことでした。以来、日本ユニセフ協会は、全国のレストラン・カフェやパートナー企業各社の協力のもと、自然災害が多く、農村部の3人にひとりしか清潔で安全な水を使うことができないアフリカ・マダガスカル共和国における給水設備やトイレの設置、衛生習慣の普及活動を支援しています。

2015年、プロジェクトの趣旨に賛同いただいたレストランやカフェ、企業の協力のもと、「TAP PROJECT JAPAN 2015~きれいな水を世界の子どもに~」を実施することができました。プロジェクトを通じて2015年11月時点で、合計341万3,417円の募金が寄せられています。ご協力いただいた皆さまに、心より御礼申し上げます。

ダウンロードサイトには、ポスターやシールなど店頭告知用ツールを豊富に用意

©TAP PROJECT JAPAN/2015

ダウンロードサイトには、ポスターやシールなど店頭告知用ツールを豊富に用意

レストラン・カフェの協力

TAP PROJECT JAPANは、「すべての子どもたちが清潔で安全な水を手に入れるユニセフの活動を、プロジェクトに参加する人たちが、それぞれの立場で自らができることからサポートすることを目指しています。7年目を迎えた2015年のTAP PROJECTでは、新たにレストラン・カフェの方々が自主的に募金活動に参加いただけるようにダウンロード式の活動・ツールを TAP PROJECT特設サイトに用意しました。毎年かかさずプロジェクトに参加くださる飲食店を中心に、趣旨に賛同いただいた全国の飲食店が、お店で提供するお水やお茶に対して、きれいな水 を子どもたちに届けるための募金をお客さまによびかけたところ、2015年11月時点で30万円以上の募金が寄せられました。

『Color of Water』 イベントを実施

イベント『Color of Water』では安全な水の大切さをひときわ際立たせるガラス瓶がリソース・パートナーの日本びん協会より贈られ、写真投稿者のうち希望者に配られた。

© 日本ユニセフ協会/2015

イベント『Color of Water』では安全な水の大切さをひときわ際立たせるガラス瓶がリソース・パートナーの日本びん協会より贈られ、写真投稿者のうち希望者に配られた。

飲食店での募金活動に加え、8月13日(木)から8月17日(月)までの5日間、パートナー企業各社の協力により、東京・代官山のT-SITE「GARDEN GALLERY」にて、イベント『Color of Water』を開催しました。

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©日本ユニセフ協会/2015/Maki Otani

私たちの身の回りには蛇口をひねれば透明な水が当たり前に手に入る一方で、水の色が水色や透明とは限らず、地域によっては、さまざまな“水の色(Color of Water)”が存在し、世界では6億6,300万人が不衛生な水で生活しています。多くの人にこのことを知ってもらい、どのようにすれば世界中の人びとが安全な水源へのアクセスを得られるようになるのかを一緒に考えていただくため、デジタル技術を駆使した催しを実施しました。

会場で参加者にスマートフォンやタブレットからお気に入りの写真を選び、投げる動作を行っていただくことにより、その写真が水をモチーフにしたオリジナル・デザインに変るほか、希望者には、水問題へのメッセージが綴られたステッカーにそのデザインを印刷して提供し、マダガスカルにきれいな水を届けるための任意の募金に協力いただきました。 夏休み中のご家族連れなど約1,500人が来場し、6,000回を超える写真投稿と109,071円の募金が寄せられました。

オンライン上に投稿された3,937件の写真が募金に

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©日本ユニセフ協会/2015/Maki Otani

9月11日(木)~10月31日(土)には、8月に開催した『Color of Water』イベントがオンライン企画として特設サイトに登場。新聞やラジオ、インターネットを通じて全国に写真の投稿をよびかけたところ、期間中の投稿数は3,937件にのぼり、投稿1件につき、100円がパートナー企業の日本製粉株式会社から寄付されました。

また都内で開催されたグローバルフェスタとマダガスカルフェティバルに『TAP PROJECT JAPAN - Color of Water』オンライン・ブースが出展。計600人がブースを訪れ、不衛生な水で生活しなければならない子どもたちに心を馳せ、写真の投稿に参加しました。

設置された手洗い場で手を洗い衛生習慣を学ぶボヒツォア小学校2年生の児童たち。支援前は、200人中10人ほどの児童が途中で学校に来なくなっていたところ、現在は退学率が0%近くにまで減少し、子どもたちは勉強に集中できるようになりました。

© UNICEF/PFPG2015-2461/Andriambololoniaina

設置された手洗い場で手を洗い衛生習慣を学ぶボヒツォア小学校2年生の児童たち。

一人ひとりの協力がマダガスカル共和国の安全な水に

2015年は、TAP PROJECT JAPAN 2015を通じて341万3,417円の募金をお寄せいただきました。これまでに、TAP PROJECTを通じた募金に加え、多くの方々から、ホームページでの募金や郵便振込などを通じて、日本ユニセフ協会「マダガスカル 水と衛生募金」へ直接ご協力をお寄せいただいております。

これらの募金は、マダガスカルの南東部にあるヴァンゲインドラノ地域で安全な水や衛生環境を確保するための活動に役立てられており、これまでに同地域の小学校に井戸や給水施設およびトイレが完成。さらにコミュニティの各世帯や学校、保健センターに給水できるソーラー電力式の給水設備を建設。学校の手洗い設備を用いて、子どもたちへの衛生教育や教員へのトレーニングを行い、下痢という予防可能な症状で学校に来ることができない子どもをなくす活動に力を入れています。

ご支援に心より感謝申し上げます。

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© UNICEF/UNI180107/Lynch

TAP PROJECTに参加できなかった皆さまも、オンラインで、マダガスカルの「水と衛生」事業へのご支援を受け付けています。ご支援により、より多くの子どもたちを支援することが可能となります。皆さまのご協力をよろしくお願いします。

オンラインでいますぐ募金

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