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日本ユニセフ協会
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11月20日は「世界子どもの日」
すべての子どもの権利実現を
来月、ユニセフ創設70周年

【2016年11月20日  ニューヨーク/東京発】

11月20日は「世界子どもの日」。ユニセフ(国連児童基金)は、子どもの権利条約が採択された1989年以降、子どもたちを取り巻く環境には多くの前進が見られるものの、今なお何百万人もの子どもたちの権利は日々侵害されている、と述べています。

すべての子どもの権利実現を

縄跳びで遊ぶナイジェリアの子どもたち

© UNICEF/UN028929/Esiebo

縄跳びで遊ぶナイジェリアの子どもたち

紛争、危機、そして貧困が、何百万人もの子どもたちの命と未来をリスクに晒している中、子どもの権利を守ることは、かつてないほど緊急の課題であり、より健全で安定した社会づくりの鍵となるものです。最も弱い立場に置かれている子どもたちへ手を差し伸べるための投資を増やすことで、子どもの権利の侵害を止める必要があります。さもなければ、成長はより緩やかになり、不平等が増し、安定性は失われるという代償を払うことになるでしょう。

日本は、1994年4月22日に子どもの権利条約を批准しました。子どもの権利条約は、世界で最も短期間に最も広く批准された人権条約で、子どもの生存、発達、保護、参加という包括的な権利を実現・確保するために必要となる具体的な事項を規定しています。

今も苦境にある世界の子どもたち

避難所として使用されている学校でノートを手にする男の子。シリア・アレッポ西部出身だが、紛争によって避難場所を転々としている (本文と直接の関係はありません)(2016年8月撮影)。

© UNICEF/UN029861/Zayat

避難所として使用されている学校でノートを手にするシリアの男の子。

ここ数十年、世界の子どもを取り巻く環境に前進が見られる一方で、毎年590万人の5歳未満児が予防可能な原因で命を落としています。

5,000万人近くの子どもたちがふるさとを奪われ、そのうち2,800万人は紛争が原因です。シリア、イラク、ナイジェリア北部を含む、包囲された地域に取り残されている子どもたちは、学校や病院、家が攻撃されるなか、自らの権利を侵害される大きなリスクに晒されています。世界ではおよそ2億5,000万人の子どもたちが紛争の影響を受けている国や地域で暮らしています。

およそ3億8,500万人の子どもたちが極度の貧困の中で暮らし、3億人近くの子どもたちは、国際的な基準値(PM2.5)の6倍以上の、大気汚染レベルが最も高いとされる地域で暮らしています。

来月、ユニセフ創設70周年

イラクのデバガ避難民キャンプで遊ぶ子どもたち

© UNICEF/UN036096/Mackenzie

イラクのデバガ避難民キャンプで遊ぶ子どもたち

来たる12月11日、ユニセフは創設70周年を迎えます。1946年に第1回国連総会において創設されて以来、ユニセフは、紛争や危機、貧困、不平等、差別によって、命や未来を危険に晒されている子どもたちに、命を守る緊急支援と長期的な支援、そして、希望を届けてきました。

すべての子どもは健やかに成長し、教育を受け、保護され、人生において公平なチャンスを持つ権利があります。子どもの権利実現に向けた私たちの決意は、すべての子どものための行動を伴わなければなりません。

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