メニューをスキップ
日本ユニセフ協会
HOME > ニュースバックナンバー2016年 >

TAP PROJECT JAPAN 2016 実施報告
みなさま、ご協力ありがとうございました

【2016年12月21日  東京発】

清潔で安全な水を使うことができない国の子どもたちを支援するプロジェクトとして、日本の「水の日」にあたる8月1日から3カ月間にわたって実施した「TAP PROJECT JAPAN」。飲食店を通じた募金、イベントやオンライン企画などを通じて支援を呼びかけました。

汚れた水と衛生環境に関連した下痢性疾患で5歳の誕生日までに命を失う子どもは世界で年間約30万人にものぼります。このような状況を知り、子どもたちに安全な水を届けることを目的に「TAP PROJECT」が米国から日本に上陸し、立ち上がったのが2009年。それ以来、日本ユニセフ協会は、自然災害が多く、農村部の3人にひとりしか清潔で安全な水を使うことができないアフリカ・マダガスカル共和国における給水設備やトイレの設置、衛生習慣の普及活動を支援しています。

TAPNEWS

© TAP PROJECT JAPAN/2016

TAP PROJECT特設サイトをリニューアルいたしました

2016年、プロジェクトの趣旨に賛同いただいた博報堂グループの有志メンバー、飲食店、企業のご協力のもと、「TAP PROJECT JAPAN 2016~きれいな水を世界の子どもたちに~」を実施することができました。プロジェクトを通じ、2016年11月末時点で合計362万4,103円の募金が寄せられました。ご協力いただいた皆さまに、心より御礼申し上げます。

また、今年度はTAP PROJECT特設サイトをリニューアルしたことでより多くの方々にこれまでの活動内容を具体的に知っていただくと同時に、レストランからのご投稿により参加を広げることができました。

レストラン・カフェの協力

レストラン3

写真提供: オリエンタルホテル 東京ベイ

TAP PROJECTテーブルカード。カードを読んで、趣旨に賛同した方に募金をお願いする仕組み

TAP PROJECT JAPANは、すべての子どもたちが清潔で安全な水を手に入れるユニセフの活動を、プロジェクトに参加する人たちが、それぞれの立場で自らができることからサポートすることを目指しています。今年は、趣旨に賛同いただいた 全国の飲食店が、お店で提供するお水やお茶に対して、きれいな水を子どもたちに届けるための募金をお客さまによびかけたところ、2016年11月末時点で 46万円以上の募金が寄せられました。

 

 

4,000人が『TAP WATER ADVENTURE』 イベントに来場

飲食店での募金活動に加え、8月18日(木)から8月21日(日)までの4日間、パートナー企業各社のご協力により、東京・代官山のT-SITE「GARDEN GALLERY」にてイベント「TAP WATER ADVENTURE」を開催しました。

DSC_0021

© TAP PROJECT JAPAN/2016

撥水ボードにアクリル板でできた各国のシンボルモニュメントを配置しました

「TAP WATER ADVENTURE」のイベント会場では、びんに入った水を大きな撥水ボードの端に注ぎ、水滴をスタート地点の日本からゴールのマダガスカルまで届けるという簡単なゲームを体験いただきました。「もう一回やりたい」と何度もゲームに挑戦くださったお子様もいらっしゃいました。また、インスタレーションを体験いただきながら、このゲームが日本からマダガスカルへの水支援を象徴していることをご理解いただきました。この撥水ボードには、日本ではあたりまえに飲むことができる「安全な」水、途上国における水と衛生の問題について一緒に考えていただきたいという思いが込められています。

会場では、これまでのご支援で現地の小学校に設置した井戸の実物も再現し、マダガスカルにきれいな水を届けるための任意の募金にもご協力いただきました。4日間で4000人以上の方にご参加いただき、134,931円の募金が寄せられました。

play

©TAP PROJECT JAPAN/2016

「TAP WATER ADVENTURE」のデジタル企画

そして、9月1日(木)から11月3日(木)には、8月に開催した「TAP WATER ADVENTURE」のイベントがデジタル企画として特設サイトに登場しました。各メディアを通じてご参加を呼びかけたところ、期間中の参加人数は2万人以上に達し、プレイ1回につき100円がパートナー企業の日本製粉株式会社から寄付されました(ゲームにつきましては引き続きお楽しみいただけます)。また、都内で開催されたグローバルフェスタでも「TAP WATER ADVENTURE」ブースが出展されました。

 

ひとりひとりの協力がマダガスカルの子どもたちの未来を変える

_DSC_0022

© TAP PROJECT JAPAN/2016

ゴール地点には、マダガスカルのバオバブの木と子どもたち

これまでに、TAP PROJECTを通じた募金に加え、多くの方々から、ホームページでの募金や郵便振込などを通じて、日本ユニセフ協会「マダガスカル 水と衛生募金」へ直接ご協力をお寄せいただいております。

本募金の支援対象であるマダガスカル南東部のヴァンゲインドラノ郡の小学校に、井戸や給水設備、男女別トイレを設置し、コミュニティには各世帯や学校、保健センターに給水できる給水設備を建設しています。それと同時に、学校の手洗い設備を用いて、子どもたちへの衛生教育や教員へのトレーニングを行い、下痢という予防可能な症状で学校に来ることができない子どもをなくす活動に力を入れています。

清潔で安全な水が家の近くで手に入るようになると、子どもたちは、汚れた水でおなかをこわしたり感染症や寄生虫病にかかったりすることがなくなります。病気で学校を欠席することも減ります。長い道のりを歩く水くみからも解放され、学校に通い、遊び、子どもらしく過ごす時間が生まれます。ひとつの給水設備が、子どもたちの未来を変える力を持っています。

ご支援に心より感謝申し上げます。

 

20160801_tap3_

© TAP PROJECT JAPAN/2016

TAP PROJECTに参加できなかった皆さまも、オンラインで、マダガスカルの「水と衛生」事業へのご支援を受け付けています。ご支援により、より多くの子どもたちを支援することが可能となります。

皆さまのご協力をよろしくお願いします。

オンラインでいますぐ募金

シェアする


トップページへ先頭に戻る