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日本ユニセフ協会
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長谷部誠選手
ユニセフ親善大使としてのエチオピア訪問を終了
「今後も、こうした活動を続けていきたい」

【2017年6月1日  東京発】

プロサッカー選手として世界を舞台に活躍する長谷部誠選手は、5月31日(水)現地時間深夜、昨年12月のユニセフ(国連児童基金)国内大使=日本ユニセフ協会大使就任後初の海外訪問先となったアフリカ・エチオピアの訪問を終え、帰国の途につきました。

ワクチンを届ける旅へ

アディスアベバの冷蔵貯蔵施設から北シュワ県の中継施設を経由して届けられたワクチンを入れた小型の保冷ボックスを肩に掛け、保健センターのスタッフとともに予防接種活動が実施される村に向かう長谷部選手。

©日本ユニセフ協会/2017

海外から空輸されたエチオピア全土で使用されるワクチンを一時的に保管する冷蔵貯蔵施設から、ユニセフの現地スタッフとともにワクチンが入った保冷ボックスを運び出す長谷部選手。

5月29日(月)、現地時間早朝に首都アディスアベバに到着した長谷部選手は、3日間の滞在中、2015年から自らの公式ホームページを通じて支援を呼びかけているワクチン支援の最前線を訪ねました。滞在初日は、到着したその足で、海外から空輸されたワクチンが一時的に保管される冷蔵貯蔵施設を訪問。そこから、「コールドチェーン」と呼ばれる、時に電気が無い場所・状況の中でも保冷状態を維持する物流網で運ばれていくワクチンをアディスアベバから約150km離れたアムハラ州ガシュ・アンバ村まで追いかけ、子どもたちにはしかワクチンが届くまでの仕組みや、予防接種を含めた包括的な基礎保健サービスの拡充に向けた様々な取り組みを、支援の最前線で確認されました。

ワクチン支援の重要性

村の子どもたちに、はしかワクチンが接種される様子を見守る長谷部選手。

©日本ユニセフ協会/2017

村の子どもたちに、はしかワクチンが接種される様子を見守る長谷部選手。

長谷部選手は、大使就任前の2015年4月に自身の公式ホームページを開設した際、同ページで得られる「MEMBERS=有料会員」会費のうちサイト運営費等を除いた収益を、ユニセフを通じて世界の厳しい状況にある子どもたちへの支援として活用することを表明。その資金(2016年末までの支援総額は4,930,565円)は、多くの開発途上国で幼い子どもの命を脅かす「はしか」を防ぐためのワクチン購入費用に充てられています。 この取り組みを始めた当初から自身の呼びかけに「賛同してくださった方々に、みなさんの寄付がどのように使われているのか、僕自身が確認しみなさんに報告したい」との思いを持っていた長谷部選手は、2015年11月、世界最大の子どものワクチンの調達・供給を担うユニセフが全世界で展開する予防接種支援活動の重用なハブとしての役割を担うデンマーク・コペンハーゲンのユニセフ物資供給センターを訪問。はしかを含めたワクチン調達・供給の仕組みやその規模を学び、予防接種支援活動の重要性も改めて確認されました。そして今回、そのワクチンが実際にどのように子どもたちのもとへ届くのかを自らの目で見届けるため、エチオピアを訪問されました。

ユニセフ支援を見届けて

予防接種に集まったお母さんたちから話を聞く長谷部選手。

©日本ユニセフ協会/2017

予防接種に集まったお母さんたちから話を聞く長谷部選手。

訪問を終えた長谷部選手は、次のように語りました。

「今回エチオピアで、(MEMBERSのみなさんとともに)ユニセフを通じて支援していることをしっかりとこの目で見られたことは、とても大きなことでした。ワクチンは、きちんと温度調節されて道なき道を運ばれてゆきます。子どもたちにワクチンを届けるために、(多くの方々が)困難な環境の中、そして時に予防接種に対してネガティブな考えを持つ方もいる様々な社会の中で努力されていることを感じました」

「今回、(支援の)現場に足を運ばなくては感じられないことが沢山ありました。今後も、こうした活動を続けていきたいと思います」

「エチオピアで出会った子どもたちは、物質的には豊かではないかも知れませんが、みんな笑顔でした。幸せって何だろうということを、子どもたちに教えてもらったように思います」

「子どもたちには、大きな可能性を秘めたこの国をより良くするために、頑張ってほしいなと思います」

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