【2017年9月21日 メキシコシティ(メキシコ)発】
ユニセフ(国連児童基金)は、19日にメキシコを襲った地震により最も深刻な被害を受けた首都メキシコシティ、プエブラ州およびモレロス州に被災調査のための専門家チームを派遣しました。ユニセフは9月7日の巨大地震で被災したオアハカ州やチアパス州での子どもたちへの緊急支援も続けています。ユニセフ調査チームは、水と衛生、保健、教育および子どもの保護の分野で必要な支援を明確にします。
© UNICEF/UN0120432/Solís
7日に発生した地震によって深刻な損傷を受けた学校(オアハカ州)。(2017年9月10日撮影)
「ユニセフは何年にもわたりメキシコの子どもたちを支援してきました。しかし今は、国も私たちのような支援機関も、大きな試練を突き付けられています」とユニセフ・メキシコ事務所代表のクリスチャン・スクーグ(Christian Skoog)は述べました。
「このような状況下においてユニセフの優先事項は、子どもや若者が身体的にも精神的にも確実に保護され、支援を受けられるようにすることです。私たちは彼らのニーズを明らかにするために、メキシコ当局および市民社会のパートナー団体と緊密に連携して調査を進めています。私たちはメキシコの人々と共にあり、支援してまいります」
ユニセフは、弱い立場にある子どもや取り残された子どもたちを対象にした国家プログラムを支援していますが、この活動は新たに発生した困難な状況下でも継続していきます。
© UNICEF/UN0120429/Rocio Ortega
地震の影響を受けて、チアパス州の避難施設に避難している子どもたち。(2017年9月10日撮影)
9月19日の地震は、非常に都市化された地域で、授業や勤務の時間帯に発生したため、悲惨な結果となりました。ユニセフは、パートナー団体と共に、倒壊した建物の瓦礫の下敷きになっている子どもや若者を含む人々の救助活動の報道を見守り、そして待ち望んでいます。
「人道支援従事者として、親として、そして人として、私たちは子どもを失った方々の痛みや、希望を持ち続けニュースを待つ方々の思いを共有しています」とスクーグは言いました。「私たちの心はメキシコのすべての人々と共にあります」
9月7日の地震で被災し、ユニセフが「子どもにやさしい空間」を設置したオアハカ州から戻ってきたばかりのスクーグは、このような状況下では、子どもや若者が抱える特別なニーズを考慮する必要があると述べ、当局に対して、現在行われている緊急支援活動においてもこれらのニーズを優先させるよう求めました。
ユニセフは、2度の地震で被災した子どもたちへの支援に必要な資金として、460万米ドルが必要であるとしています(9月22日現在)。
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自然災害の影響を受ける子どもたちに、緊急・復興支援活動を行うユニセフの活動を支えるため、日本ユニセフ協会は『自然災害緊急募金』を受け付けています。
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