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日本ユニセフ協会
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ロヒンギャ難民危機/バングラデシュ
近づくサイクロンの季節、洪水や地滑りのおそれ 52万人の子どもの健康や安全に影響
ジフテリア流行拡大のリスクも

【2018年1月16日  コックスバザール(バングラデシュ)発】

バングラデシュではサイクロンとモンスーンの季節が近づくにつれ、人口過密の難民キャンプや仮設居住区に住む52万人以上のロヒンギャの子どもたちの健康や安全がさらに脅かされるだろうと、ユニセフ(国連児童基金)は本日警鐘を鳴らしました。

洪水や地滑りのおそれ

難民キャンプのテントの前に立つ12歳の女の子。(2017年12月19日撮影)

© UNICEF/UN0155477/Sujan

難民キャンプのテントの前に立つ12歳の女の子。(2017年12月19日撮影)

「サイクロンやモンスーンの季節が近づいており、悲惨な人道的状況にさらなる悲劇が重なるおそれがあります。数十万人もの子どもたちが既に深刻な状況下にある中で、病気、洪水、地滑りや避難のさらなるリスクに直面することになるでしょう」とユニセフ・バングラデシュ事務所代表 エドゥアルド・ベイグベデルは述べました。

「安全でない水、不適切で不十分な衛生環境は、コレラの流行や、妊婦や赤ちゃんにとって致死性のあるE 型肝炎を引き起こし、滞留する水たまりはマラリアを媒介する蚊を惹きつけます。子どもたちを病気から守ることを最優先にすべきです」とベイグベデルは述べました。

難民のなかでジフテリアが疑われる症例が4,000件以上報告され、そのうち32人が死亡し、少なくとも24人が子どもでした。ユニセフはパートナー団体とともにジフテリア予防接種キャンペーンを展開し、子どもたちやその家族に対し、安全な水や衛生施設へのアクセスを提供していますが、過密状態、及び極端な気候によってさらなる流行拡大へのリスクが高まっています。

さらなる病気流行の危険性に加え、サイクロンの季節の到来によって洪水や地滑りのおそれが高まっていることは、子どもたちの命を脅かす直接的な脅威です。通常の嵐さえも計り知れない影響を及ぼす危険性があるなかで、3月のサイクロンの季節が始まるまでに準備できる時間は限られています。

昨年、難民キャンプを襲った「モラ」

A Rohingya refugee washes items in one of the many man made dams in Balukhali makeshift settlement, Cox's Bazar, Bangladesh, Saturday 25 November 2017. The humanitarian situation for Rohingya refugees in Bangladesh remains dire. The influx of Rohingya refugees from northern parts of Myanmar’s Rakhine State into Bangladesh restarted following attacks at Myanmar Border Guard Police posts on 25 August 2017 and as of 30 November 2017, the Inter-Sector Coordination Group (ISCG) reported that 646,000 Rohingya refugees have entered Bangladesh since the attacks. With the new influx, the current total number of Rohingya who have fled from Myanmar into Bangladesh, coupled with the affected population in the communities, has reached a staggering 1.2 million. There are 720,000 children among the new arrivals, existing Rohingya populations and vulnerable host communities who are affected and need urgent humanitarian assistance including critical life-saving interventions. The inter-agency Humanitarian Response Plan (HRP) for 2017-18 identified the areas of WASH, health, nutrition and food security and shelter for immediate scale-up to save lives in both settlements and host communities. As per the HRP, the Rohingya population in Cox’s Bazar is highly vulnerable, many having experienced severe trauma, and are now living in extremely difficult conditions. The limited WASH facilities in the refugee established settlements, put in place by WASH sector partners including UNICEF prior to the current influx, are over-stretched, with an average of 100 people per latrine. New arrivals also have limited access to bathing facilities, especially women, and urgently require WASH supplies including soap and buckets. Given the current population density and poor sanitation and hygiene conditions, any outbreak of cholera or Acute Watery Diarrhoea (AWD), which are endemic in Bangladesh, could kill thousands of people residing in temporary settlements. Moreover, children, adolescents and

© UNICEF/UN0148163/Brown

人工的に作られた池で洗い物をする様子。 (2017年11月25日撮影)

バングラデシュで熱帯低気圧(サイクロン)は、通常二つの季節、3月から7月、9月から12月の間に襲来し、なかでも5月と10月にその数が最大になります。昨年5月には、サイクロン「モラ」が地域全体に影響を及ぼし、ロヒンギャ難民キャンプにおける仮設住居の約4分の1が破壊され、被害は広範囲に及びました。

さらに、6月より始まるモンスーンの雨で、大規模な地滑りや洪水が生じるおそれもあります。住居、給水システム、トイレやそのほかのインフラが嵐や洪水によって深刻な被害を受ける可能性は高くなっています。

バングラデシュ政府は、8月25日以来65万人ものロヒンギャ難民を受け入れ、ユニセフとともに、新たに流入した人々を含めたロヒンギャ難民、及びコックスバザールの現地コミュニティ双方に対して、命を守るための支援を展開しています。

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危機下にあるロヒンギャ難民の子どもたちと家族に、人道支援を届けるユニセフの活動を支えるため、日本ユニセフ協会は『ロヒンギャ難民緊急募金』を受け付けています。


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