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日本ユニセフ協会
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インドネシア地震・津波
親と離ればなれ、保護者がいない子どもたち
子どもの身元確認や家族の再統合を支援
心理社会的ケアの提供も

【2018年10月5日  ジャカルタ(インドネシア)発】

地震と津波で壊滅的な被害を受けたインドネシアのスラウェシ島で、ユニセフ(国連児童基金)はインドネシア社会省から派遣されたソーシャルワーカーのチームとともに、親と離ればなれになったり、保護者がいない状態の子どもたちの身元確認のプロセスを開始しました。

子どもの身元確認や家族の再統合を支援

津波で破壊された自宅の前に立つ、10歳の男の子。(2018年10月3日撮影)

© UNICEF/UN0240792/Wilander

津波で破壊された自宅の前に立つ、10歳の男の子。(2018年10月3日撮影)

公式の数字ではありませんが、親と離ればなれになっている子どもが多くいることがこれまでに報告されています。そうした状況の子どもを特定するため、被災地域に支援の窓口を12カ所設置しました。これらは、子どもが遊んだり、回復するための安全な場所としても機能しています。

また、ウェブサイトやソーシャルメディアなどのデジタルチャネルを通じて、親と離ればなれになったり、保護者がいない状態の子どもの身元確認や照会を呼びかけるメッセージが伝えられ、避難場所での案内表示の設置も進行中です。

「インドネシアのスラウェシ島で地震と津波による被害が出たことを受けて、ユニセフは、政府の緊急対応を支援するための資源を動員しています」とユニセフ・インドネシア事務所子どもの保護チーフのアマンダ・ビセックスは述べました。「災害後の状況に子どもたちが向き合っていく助けとなるよう、子どもにやさしい空間や仮設教室を設置し、リクリエーション用資材をこの数日で配布していきます」

ユニセフは、子どもたちの身元確認や家族の再統合を助ける国の唯一のシステムである災害対策用のデータベース(Primero: Protection Related Information Management for Emergency Response Operation)を運用するインドネシア社会省を支援しています。ユニセフは、地震の発生以前より、インドネシアの政府関係者とともにデータベースの開発を進めてきました。

災害発生時、子どもたちの安全と健康を守るためには特別な保護が必要です。ユニセフとインドネシア社会省は、子どもをケアし、暴力、虐待や搾取から子どもを守るソーシャルワーカーを配置するための調整を行っています。ユニセフはさらに、パートナーとともに、被災した子どもに心理社会的ケアを提供します。

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