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日本ユニセフ協会
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世界で広がる抗議の波
おとなは子どもの声を聞き、暴力から守るべき ユニセフ事務局長声明

【2019年12月18日  ニューヨーク発】

子どもや若者による抗議の波が世界中に広がっていることに関して、ユニセフ(国連児童基金)事務局長のヘンリエッタ・フォアは、以下の声明を発表しました。

おとなは子どもの声を聞き、暴力から守るべき

ニューヨークで気候変動への行動を促す抗議活動に参加する若者たち。(2019年9月撮影)

© UNICEF/UNI207007/Chalasani

ニューヨークで気候変動への行動を促す抗議活動に参加する若者たち。(2019年9月撮影)

ここ数カ月、世界中の子どもや若者が自分たちの権利を主張するために街頭に出ています。

中東から中南米、カリブ海諸国、そしてヨーロッパ、アフリカ、アジアで、それぞれの状況は特有のものではありながら、若者たちは気候変動への取り組み、腐敗と不平等の終結、教育と雇用機会の改善を―そして、どこでも、誰にとってもより公平な世界を求めています。

それゆえに、多くの子どもや若者が基本的な権利を守ろうと立ち上がっている時、彼らが同時に権利を奪われている状況にあることは悲しい皮肉です。こうした抗議活動により、若者たちは刑務所に入り、負傷し、時には殺害されました。学校は閉鎖され、公共サービスは中断されました。

平和的な抗議活動を含む、平和的な集会および表現の自由に対する子どもの権利は、世界で最も広く批准された人権条約である「子どもの権利条約」に定められています。子どもたちがこの権利を安全かつ平和的に行使できるようにすることは、加盟国の義務です。

すべての関係者は暴力を止めなければなりません。子どもを保護するという基本的権利の保障は、市民暴動や武力紛争がある場所を含め、いつでもどこでも適用され続けなければなりません。

私の願いは、子どもたちを暴力から守り、彼らが声を上げ、その声に耳を傾けてもらう権利を尊重することです。彼らの表明した懸念が尊重され、彼らの将来に影響を与える問題の解決に参加する機会を与えることです。おとなたちは、それに耳を傾け、道徳的で、建設的かつ協力的な姿勢で応じるべきです。

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