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日本ユニセフ協会
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新型コロナウイルス
予防接種など保健サービス中断の恐れ ユニセフ事務局長声明

【2020年3月26日  ニューヨーク発】

ユニセフ(国連児童基金)事務局長のヘンリエッタ・フォアは、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大に伴い保健・医療サービスが圧迫されている現状について、以下の声明を発表しました。

* * *

COVID-19感染拡大により保健医療サービスが圧迫

ソマリアで行われた予防接種キャンペーンで、はしかとポリオの予防接種を受ける子どもたち。(2019年11月撮影)

© UNICEF/UNI229468/Hinds

ソマリアで行われた予防接種キャンペーンで、はしかとポリオの予防接種を受ける子どもたち。(2019年11月撮影)

世界中で医療従事者が、COVID-19感染拡大の対応に追われ、保健医療サービスが圧迫されています。

人同士の物理的な距離をとること(physical distancing)が推奨されているなかで、保護者は子どもの定期的なワクチン接種を延期するという難しい決断を迫られています。

医薬品の供給が不足し、物流の停滞によりサプライチェーンに大きな影響が及んでいます。国による航空便の運休や貿易制限により、ワクチンを含む必須医薬品へのアクセスが厳しく制限されています。

紛争や自然災害の影響を受けている国々が危険

アフガニスタン・カンダハールでポリオの予防接種を受ける子ども。(2020年3月8日撮影)

© UNICEF/UNI309846/Frank Dejongh

アフガニスタン・カンダハールでポリオの予防接種を受ける子ども。(2020年3月8日撮影)

パンデミックが進行するにつれて、予防接種を含む命を守る重要なサービスは、特にそれが非常に必要とされるアフリカ、アジア、中東において、おそらく中断されてしまうでしょう。最大の危険に晒されているのは、紛争や自然災害の影響を受けている国々の、最も貧しい家庭の子どもたちです。

ユニセフはCOVID-19に対応しながら、アフガニスタン、コンゴ民主共和国、ソマリア、フィリピン、シリア、南スーダンなど、特にはしか、コレラ、ポリオの発生と闘っている国々を心配しています。これらの感染症の流行はすでに保健医療サービスに負担をかけているだけでなく、さらなる命を奪い人々を苦しめる可能性もあります。この時期、これらの国々はワクチンで予防できる病気のさらなる流行に立ち向かう余裕がありません。

ここで伝えたいのは、命を守る保健医療サービスが、COVID-19への取り組みの犠牲になってはならないということです。

ユニセフは、COVID-19感染のリスクを抑えるためにも、影響を最も受けている国々において、基本的な保健ケアと予防接種のニーズに応じます。ワクチンを必要とする国々で、十分な量のワクチンが供給されるよう懸命に取り組んでいます。この困難な状況下で生産が途絶えず、供給が可能な限り最善の方法で管理されるように、世界のワクチン供給業者と緊密に連携しています。また、パンデミックの間もワクチンの供給を継続するため、政府への支援を強化しています。

予防接種は、命を守る保健施策

コンゴ民主共和国の保健所で、はしかの予防接種を受ける7歳のメレさん。(2020年1月28日撮影)

© UNICEF/UNI308215/Brown

コンゴ民主共和国の保健所で、はしかの予防接種を受ける7歳のメレさん。(2020年1月28日撮影)

各国政府は、予防接種サービスの提供によってCOVID-19の感染が拡大しないように、また人同士の物理的な距離をとることが推奨されているなかで、今後数日間にわたり、多くの場所での予防接種キャンペーンを一時的に延期しなければならないかもしれません。

ユニセフは、COVID-19のパンデミックが収まった後に予防接種活動を強化できるよう、計画づくりを今徹底して行うよう各国政府に強く求めます。この予防接種活動は、キャンペーンが中断されている期間中に、ワクチン投与を逃してしまう子どもや、最も貧しく弱い立場に置かれた子どもを優先して行わなければなりません。そして、COVID-19のワクチンが利用可能になった時にその導入を成功させるためにも、確固たる予防接種プログラムを維持し、ワクチンを最も必要とする子どもたちに確実に届けられるようにしなければなりません。

予防接種は、命を守る保健施策です。ユニセフは世界最大のワクチン供給者として、各国政府の現在および未来の予防接種活動をサポートする上で、重要な役割を果たし続けます。


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