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日本ユニセフ協会

お知らせ

「すべての子どもに、○○を」-インスタグラムで声を集めました
大学生インターンによる報告

2022年1月25日東京

日本ユニセフ協会は昨年、11月20日「世界子どもの日」に向けて、「あなたが思う、すべての子どもにとって必要なこと、大切なもの」を考えていただき、「#すべての子どもに」のハッシュタグと一緒に投稿いただくSNSキャンペーンを行いました。

日本ユニセフ協会広報室でインターンをする大学生の廣松さんは、多くの子どもや同世代の若者に気軽にこのキャンペーンに参加してもらえるよう、インスタグラムのストーリーを活用しました。以下は、廣松さんによる報告です。

インターンによる報告

©日本ユニセフ協会
インスタグラムのストーリー投稿の一部。世界の子どもの動画も併せて投稿しました。

はじめまして、インターンの廣松です。私は東京にある大学で法律を学んでいます。子どもの権利に興味があり、子どもを中心とした家族に関する法律や事例について特に力を入れて勉強しています。

昨年11月、日本ユニセフ協会は「#すべての子どもに、○○を」の○○に入れたい言葉をSNSで広く募集しました。私は普段インスタグラムのストーリーで大学生インターン企画を担当しているため、今回のキャンペーンでも、ストーリーを担当することになりました。

インスタグラムのストーリー機能にある「質問箱」を活用し、より気軽に投稿してもらえるよう、デザインも工夫しました。

インスタグラムのアカウントをお持ちの方は、ストーリー投稿をこちらからご覧いただけます。

 

もっとも多かった回答は「笑顔」

ストーリーでは3回の投稿に分けて、回答を募集しました。結果、予想を上回る計209件もの回答をいただきました!まずは、数の多かった回答上位10をご報告します。

©日本ユニセフ協会

最も多く寄せられた回答は「笑顔」の26件でした。次に「食料、水」に関する19件、「愛、愛情」に関する18件と続きました。

そして、「安心して暮らせる場所」「安心して遊べる場所」「安心して暮らせる毎日」といった回答も多くいただきました。ウクライナ紛争が勃発してから、もうすぐ1年が経とうとしているなか、その影響があるのかもしれません。

多数いただいた回答のほかにも、素敵な回答を送ってくださったので、ここで一部を紹介させていただきます。

 

すべての子どもに、「生まれてきてくれて、ありがとう」を。

すべての子どもに、「生まれてきて良かったと思える日々」を。

すべての子どもに、「生きることの楽しさ」を。

すべての子どもに、「幸せを求める心」を。

 

寄せられた言葉を受けて

「#すべての子どもに○○を」のハッシュタグ発信は、世界中の子どもたちにとって何が最も大切であるのか、皆さんに考えていただくきっかけになってほしい、という思いで始めたものです。

今回寄せられた言葉の中の、「笑顔」「愛、愛情」「幸せ」はそれぞれ密接に関わりあっていると思います。子どもは親からの愛情を受けて、幸せを感じ、幸せを感じているからこそ笑顔になります。これらは世界中どこに住んでいるかに関わらず、大切なものですよね。

一方で、「笑顔」「愛、愛情」「幸せ」のワードを見て、アフリカの子どもたちのことが思い浮かびました。

私はインターンをしながら、世界の子どもたちについてたくさんのことを学ばせていただいています。世界には、身体的にも精神的にも未熟な年齢で、自分の意思によらずに結婚させられてしまう子どもたちがたくさんいます。このような18歳未満の結婚は「児童婚」と呼ばれます。

大切な自分の子どもを結婚させてしまうなんて愛情が無いのではないか、なんて思ってしまうかもしれません。ですが、少し視野を広げてみると異なる事情が見えてきます。

貧しい家庭の親が、自分の子どもが少しでも今より裕福な暮らしをしてほしいと切に願って、子どもを他の家に嫁がせるケースがあります。早く貧しい環境から抜け出してほしいという子どもに対する親の愛ゆえに、児童婚が行われている現状も多く存在するのです。

親が子どもを思う気持ちは世界共通ですが、貧困という苦しい状況が介在することで、子どもの純粋な幸せには繋がりにくくなってしまいます。

だからこそ、すべての子どもたちが環境に左右されず、親の愛情を常に受け取り、幸せを感じて自然と笑顔になれますように。そのような世界を作るために自分に何ができるかを考えていきたいと思いました。

回答してくださった方々、ありがとうございました。

©日本ユニセフ協会
「すべての子どもに ○○を」に寄せられた言葉を、ワードクラウド(wordcloud)で表現しました。

 


世界子どもの日とは

11月20日は、世界子どもの日。1954年、世界の子どもたちの相互理解と福祉の向上を目的として、国連によって制定されました。1989年の11月20日には、すべての子どもに人権を保障する初めての国際条約「子どもの権利条約」が、国連総会で採択されました。

世界約190の国と地域で子どもたちのために活動するユニセフは、おとなだけではなく子どもたち自身が、子どもの権利条約について知り、学び、声を上げていけるように、11月20日の世界子どもの日に様々な催しを企画しています。

ユニセフの「For every child~すべての子どもに」

「For every child」は、ユニセフが2016年以来、ユニセフのシンボルであるロゴに掲げている言葉です。

ユニセフは、最も困難な状況にある子どもたちへの支援を最優先に、支援を届けています。

誰一人取り残すことなく、すべての子どもに支援を届けること

「すべての子どもに、平和を」
「すべての子どもに、教育を」
「すべての子どもに、安全な水を」
「すべての子どもに、ワクチンを」
「すべての子どもに、希望を」...。

世界の子どもたち一人ひとりに必要なこと。
みなさまもぜひ、ご一緒に考えてみてください。