支援活動の根幹を支える
日本から世界へ198億7,454万円

世界の子どもたちのためにお預かりした「ユニセフ募金」は、支援の必要性に合わせてあらゆる国、地域、支援内容に活かすことができるユニセフ本部の通常予算に拠出されます。日本ユニセフ協会の通常予算への拠出額は、2025年度、各国政府・ユニセフ協会(国内委員会)のなかでトップとなり、最も困難な状況にある子どもを最優先で支援するユニセフの取り組みに大きく貢献しています。

栄養センターで上腕計測メジャーを使って診断を受けるアドナンくん(スーダン)

© UNICEF/UNI880894/Elfatih
栄養センターで上腕計測メジャーを使って診断を受けるアドナンくん(スーダン)

通常拠出/通常予算とは

 ユニセフの予算は、支援先の国や地域、分野を限定せず、柔軟に活用できる「通常予算」と、緊急・人道支援を含む国や地域、プロジェクトをあらかじめ指定する「その他の予算」に分かれます。多くの方にご参加いただいている毎月定額の募金プログラム「ユニセフ・マンスリーサポート・プログラム」を通じたご協力をはじめ、日本の皆さまからご寄付いただいたユニセフ募金は、このうちの「通常予算」に拠出させていただいています。この「通常拠出」の支えによって、ユニセフは150以上の国と地域に不可欠な資金を確保でき、世界各地での支援活動を維持することができています。また、人道危機が新たに発生した際、即時に対応する資金としても活用されています。

SUDAN 通常予算は、ユニセフの活動のすべての分野で生かされます。

支援事例

紛争前も、紛争後も、その最中も

 2025年10月、生後7カ月のアドナンくんを抱いた母親のナバさんが、ハルツーム州の栄養センターにやって来ました。「息子がなにも食べません。食欲がまったくないんです」ナバさんは、悲痛な表情で訴えます。

 スタッフはすぐにアドナンくんの体重や上腕を測定。重度の栄養失調の可能性があることをナバさんに伝え、ただちに治療を開始しました。「スタッフの皆さんがアドナンの状態を確認して、すぐに栄養治療食を与えてくれ、ほんとうにホッとしました」と安堵の表情を浮かべるナバさん。

 ユニセフが支援するこの栄養センターでは、5歳未満の子どもや妊産婦を対象に、急性栄養失調の予防や治療といった命を守る支援がおこなわれています。ハルツーム周辺での紛争が沈静化したあと、ユニセフは州全域でこうした栄養支援活動を再開し、いまでは141カ所が完全稼働しています。

 ユニセフは、さまざまな困難に直面している子どもたちの命と健康を守るために、途切れることなく、世界各地で活動を続けています。こうした継続的かつ柔軟な取り組みを根幹から支えているのが「通常拠出」です。アドナンくんの事例は、皆さまのユニセフ募金に支えられた「通常拠出」が、いかに現場で迅速な支援を可能にし、世界の子どもたちの命を守っているかを示しています。

上腕計測メジャー

上腕計測メジャー

© UNICEF/UNI622328

 5歳未満の子どもの上腕の太さを測り、栄養状態を確認するためのメジャー。赤(重度の栄養不良)・黄(要注意)・緑(栄養不良の可能性は低い)の3色で示され、その場で判定できます。見た目だけでは気づきにくい栄養不良も早期に見つけられることから、“命のメジャー”とも呼ばれています。

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