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日本ユニセフ協会

お知らせ

ユニセフ活動報告

© UNICEF/UN0488997/Bukhari

ユニセフ創設から75年以上が経つ今、世界は新型コロナウイルスの流行、武力紛争、気候変動など様々な重大危機に直面しています。このような状況の中で、ユニセフは日々、世界で最も過酷な場所で、最も危険にさらされ、最も支援を必要としている子どもたちへの支援活動を続けています。

以下では、みなさまからお寄せいただいたご支援で実現した、ユニセフの活動成果をご報告します。

 

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の対応

© UNICEF/UN0460866/Acland

新型コロナウイルス感染症の大流行は、子どもたちの生活を揺るがす世界的な危機を引き起こし、最も貧しい国や地域の子どもたちが最も大きな打撃を受けました。

ユニセフは、世界最大のワクチン調達者として、その独自の経験を生かし、COVAXファシリティ*の中で主導的な役割を担い、新型コロナウイルスワクチンの調達と供給を行うとともに、ご支援者のみなさまやパートナーと協力して、最も必要としている人々に検査薬、治療薬、医薬品を供給できるよう活動しています。

・ 5億3400万回分以上の新型コロナウイルスワクチンを届けました(2022年1月時点)

・ 新型コロナウイルス対応及び定期予防接種のために20億本の注射器を調達(2021年)

・ 医療従事者を新型コロナウイルスから保護し、医療システムを維持するために、130ヵ国に5億点の個人用防護具(PPE)を届けました(2021年)

*COVAXファシリティは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のワクチンを、複数国で共同購入し、公平に分配するための国際的な枠組みです。

すべての子どもたちのために―ユニセフが成し遂げたこと

1. 地域に根差した活動とグローバルなネットワーク

ユニセフは190以上の国と地域で活動しています。専門的なスキルを持つスタッフの広大なネットワークにより、世界のある場所で成功したアプローチを、他の地域の課題に適応させ、世界規模で子どもたちのために成果を上げることができます。

3900万人近くの赤ちゃんが、ユニセフの支援する保健施設で産まれました。(2021年)

学校に通っていない約4900万人の子どもたちへ教育の機会を提供しました。(2021年)

7,000万人近くの人々が安全な水を飲むことができるようになりました。(2018年~2021年)

「ユニセフは、私にとってもっとも強力な支えです」

31歳のリヴェーは、妊娠中にHIV陽性となり10代で死の淵に立たされました。その後、彼女は母親となり、ナミビアの素晴らしい若き市長になりました。彼女の人生は、勇気と希望に満ちた力強い物語であり、その中でユニセフは、彼女が生き延びるだけでなく、成長するために重要な役割を果たしました。

2. より少ない費用でより多くの命を救う

ユニセフの資金はすべて個人や企業などの民間のみなさまからの任意のご寄付および各国政府の拠出金によってまかなわれています。ユニセフは、子どもたちの命と生活を守り、より良いものにするために、1円たりとも無駄にしないよう努めています。ワクチンや蚊帳など命を守るための支援物資の世界最大級の調達者であるユニセフは、最低価格を交渉する独自の影響力を持っています。世界規模でまとまった買い付けを行い、透明性を確保することで、ユニセフは市場を形成し、費用を削減し、効率を高めることができます。それが、より多くの命を守ることにつながります。

ワクチンその他の物資の調達で1億1,800万米ドル分の支出を削減することができました。(2021年)

5つの病気から子どもを守るワクチンの調達価格を50%削減しました(2016年)

緊急事態への備えにより、危機が発生した際に迅速な対応が可能となり、結果としてより多くの人の命が守られ、支援費用の削減につながります。2014年~2017年のデータに基づけば、緊急事態の備えに1ドル投資することで、危機発生時に4ドルの支出を削減することができます。

3.緊急事態への対応と備え

ユニセフ人道危機の発生前から復興まで、現場で子どもたちを支え続けています。ユニセフのグローバルなサプライチェーンと地域に根ざした活動により、必要な場所に迅速に支援を届けることができます。ユニセフは、世界中のどこへも72時間以内に救命支援物資を送ることができます。そして危機発生後も長きにわたって活動を行うことで、長期的な開発支援活動の基礎を築きます。

153ヵ国で483の人道危機に対応しました。(2021年)

人道的危機下で約3900万人が安全な水を手に入れました。(2021年)

人道危機下で、命の危機にある重度の栄養不良の子ども500万人が治療を受けました。(2021年)

ユニセフ緊急支援情報>

4.昔からある問題に新しい解決策を

世界の子どもたちのための活動成果を上げるため、イノベーションは欠かすことができません。ユニセフのグローバル・イノベーション・センターは、実証済の解決策を拡大実施する手助けを行い、初期段階の有望なプロジェクトに資金を提供しています。その結果、最も支援が届きにくい子どもたちや地域への支援を可能にする技術や製品の新しい波が生まれました。

デジタル技術の拡大
子どもの保護のための情報管理プラットフォームや、遠隔学習プラットフォームなどのデジタル技術を積極的に活用しています。

ビッグデータの活用
GoogleやIBM, Telefónicaといったテクノロジー界のパートナーと協力し、災害や感染症への対策にビッグデータを活用しています。

すべての学校にインターネットを
ユニセフと国際電気通信連合(ITU)は、すべての青少年が情報にアクセスできるようにすることを目標に掲げています。

“世界規模で「物資調達」と「支援プログラム」を実施しているユニセフだからこそ、子どもたちにとって最高の製品を“

自然災害や人道危機などの緊急事態が起きたときに、現地にいち早く届けられる大型のテントは、ユニセフの代表的な支援物資です。過酷な環境の下でも人々を守るテントを、より強く、現地のニーズに合った、使いやすいものにするために。パートナーシップが、テントにイノベーションを起こしました。

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