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日本ユニセフ協会
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児童婚を終わらせよう
行動促進のためのグローバル・プログラム
ユニセフ・UNFPA 共同声明

【2016年3月8日  ニューヨーク発】

「国際女性の日」の3月8日、ユニセフ(国連児童基金)とUNFPA(国連人口基金)は、世界の最も弱い立場に立たされている何百万人もの女の子たちの権利を守るため、児童婚を終わらせるための取組みを促進するための新たな多国間イニシアティブに関して、共同声明を発表しました。

児童婚を終わらせるために

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16歳で結婚、出産したニジェールの女の子。

16歳で結婚、出産したニジェールの女の子。

本日発表された、ユニセフとUNFPAの『児童婚を終わらせよう-行動促進のためのグローバル・プログラム』には、家族やコミュニティ、政府、若者が参加します。これは、女の子の幼すぎる年齢での結婚を防ぐとともに、幼くしてすでに結婚している女の子を支援する世界的な取り組みの一環として、アフリカ、アジア、中東の児童婚率が高い12カ国で実施されます。

「結婚をいつ、誰とするのかは、人生で最も重要な選択のひとつです。児童婚の慣習は、年間何百万人もの女の子から、この選択を奪っています」と、UNFPA事務局長ババトゥンデ・オショティメインは述べています。「グローバル・プログラムの一環として、児童婚が広く行われている国々の政府と、青少年期の女の子の権利を守るために協働します。そうすることで、女の子は自らが持つ能力を発揮でき、それらの国々も社会的、経済的な開発目標を達成できるのです」

この新しいグローバル・プログラムは、教育や保健ケアサービスへの女の子のアクセス向上、両親やコミュニティを対象にした児童婚の危険性の啓発、家族への経済的支援の拡大など、すでに実績のある支援の実施、及び、結婚可能年齢を18歳以上にするための法強化に焦点をおきます。また、このプログラムはまた、青少年期の女の子たちに関連する政策の情報提供のため、安定したデータベースを活用することの重要性を強調します。

破壊される10億の未来

レバノンに避難しているシリア難民の14歳の女の子。まだシリアにいた1年半前に結婚したが、その半年後に夫を亡くした。当時妊娠していたが、悲しみと痛みによって流産したと彼女は話す。

© UNICEF/UNI198616/Aggio Caldon

レバノンに避難しているシリア難民の14歳の女の子。まだシリアにいた1年半前に結婚したが、その半年後に夫を亡くした。当時妊娠していたが、悲しみと痛みによって流産したと彼女は話す。

「児童婚が、個々の女の子、その子どもたち、そして社会に対して与える損害に、世界は気づきました」と、ユニセフ事務局長のアンソニー・レークは述べています。「この新しいグローバル・プログラムは、非常に大きなリスクに晒されている女の子に手を差し伸べる行動を促し、より多くの女の子と若い女性が自らの運命を決める権利を実現できるよう、支援します。仮に児童婚に関する現在の水準が今後も続けば、児童婚をする女の子と女性の数は2030年までに10億人近くに上るとみられています。10億の子ども時代が失われ、10億の未来が破壊されるのです」

児童婚は、女の子と女性の権利の侵害です。幼くして結婚する女の子は、学校を退学し、家庭内暴力に苦しみ、HIV/エイズに感染し、妊娠期や出産時に合併症で亡くなる、といった確率がより高まります。児童婚はまた、経済に損害を与え、貧困の世代間連鎖につながります。

国際社会は、児童婚や女性性器切除(FGM)など、あらゆる有害な慣習を撤廃するという目標をSDGs(持続可能な開発目標)に含めることで、児童婚を終わらせることへの強い決意を表明しました。ユニセフとUNFPAは、2030年までに児童婚撲滅を目指すこの新しいグローバル・プログラムを支えてくれるよう、政府やパートナー機関に求めます。

『児童婚を終わらせよう-行動促進のためのグローバル・プログラム』は、カナダ、EU、イタリア、オランダ、そして英国から支援を受けています。

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