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日本ユニセフ協会
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移民・難民危機/中米・グアテマラ
メキシコに渡った子ども、2週間で3,000人 ユニセフ、子どもの保護求める

【2019年1月30日  ニューヨーク/メキシコシティ(メキシコ)発】

ユニセフ(国連児童基金)は本日、1月17日以降、子ども3,000人を含む1万2,000人以上が、グアテマラのテクンウマンからメキシコのタパチュラに入ったと発表しました。ユニセフは、これらの子どもたち、特にひとりで移動している子どもに対して、特別な保護を提供することが重要だと述べています。

メキシコに渡った子どもたち

メキシコに滞在する移民の子どもたち。

© UNICEF/Mexico

メキシコに滞在する移民の子どもたち。

「これまでメキシコの政府と人々は、日々国境を渡ってくる何千人もの子どもたちと家族を暖かく迎え入れてきました」とタパチュラで2日間の訪問を終えたユニセフの広報局長のパロマ・エスクデロは述べました。「これらの子どもたちがメキシコに留まるとしても、さらに北を目指すとしても、彼らが家族と行動を共にし、収容所に収容されることなく、移動中を通して彼らの最善の利益が保護されることが重要です」

政府の統計によれば、2018年には3万人以上のホンジュラス、グアテマラ、およびエルサルバドル出身の子どもが収容所に一時的に留め置かれました。

メキシコは、子どもたちの移動中あるいは難民申請をしている間の権利を保護するための措置を次々と実施していますが、まだまだ課題があります。エスクデロは、1,000人近くの男女と子どもを収容するタパチュラ移民センターで、難民申請手続きあるいは退去令を待つ母親や若い女性と話をしました。

「収容所に滞在する人たちには、食料支援、保健ケア、休憩場所などが提供されていますが、生活環境は不適切です」とエスクデロは言います。「母親と幼い子どもたちが廊下で寝ているのを見ました。多くの人々が、今後彼らに何が起きるのか、いつ退所許可が下りるかわからずにいます」

「これらの多くの子どもや若者にとって、故郷で経験した暴力と貧困によって受けた心の傷を、移動中の避難生活と将来の不安からくる心の傷と差し替えているにすぎません」とエスクデロは言います。「彼らの原動力となっている、より良い、より安心な未来への希望は、ますます手の届かないものになっています」

ユニセフ、子どもの保護求める

Migrant children awaiting their humanitarian visas draw pictures of the homes they fled at the UNICEF-supported child friendly space at the Mexico-Guatemala border in Ciudad Hidalgo, Mexico, on January 29, 2019. As at 30 January 2019, more than 12,000 people have crossed from Tucu Uman, Guatemala, to Tapachula, Mexico, since January 17, close to 3,000 of them are children. “The Mexican government and people have been mostly welcoming towards the thousands of children and families crossing their borders every day,” said Paloma Escudero, UNICEF Director of Communication at the end of a two-day visit to Tapachula. “Whether these children stay in Mexico or head further up north, it is crucial that they remain with their families, that they are kept out of detention centers and that their best interests are protected throughout the journey.” Although Mexico is increasingly implementing measures to safeguard children’s rights while in transit or seeking asylum in the country, challenges persist. According to government statistics, more than 30,000 children from Honduras, Guatemala and El Salvador were temporarily held in detention centers in 2018 – a figure that is expected to reach 40,000 this year.    UNICEF is also advocating with its government partners to build on the country’s existing successful programmes for children on the move, keeping the best interests of the child above all other considerations.

© UNICEF/UN0277463/Bindra

ユニセフの子どもにやさしい空間で、グアテマラの家を描く子どもたち。(2019年1月29日撮影)

ユニセフはメキシコで、政府やパートナー団体と協力して、移民の子どもたちが必要な支援やサービスを受けられ、彼らの権利が尊重されるよう活動しています。タパチュラのユニセフ・チームは、シウダード・イダルゴの移民事務所に到着した子どもたちに対して、移民の選択肢に関する情報を直接提供しています。またユニセフは、社会福祉省および子どもの保護当局に対して、おとなの保護者のいない子どもたちが適正な手続きを受け、適切なケアを受けられるように、技術支援を直接提供しています。

ユニセフは、政府のパートナーと協力して、移動する子どもたちの最善の利益を何よりも優先させるために、すでに実行し成功しているプログラムをさらに強化することを呼びかけています。

「ユニセフは、子どもと家族が難民申請手続きを待っている間、安全に保護を受けられるようにするために、人道ビザの発給、出入りが自由な仮設住居やデイ・センターなどの代案の確立のために政府と協力しています」とエスクデロは続けました。「私たちは、こうしたプログラムがメキシコの移民ルート上でもっと行われるようになることを期待しています。移民は犯罪ではなく、また犯罪のように扱われてばいけないのですから」

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