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日本ユニセフ協会
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ユニセフとWHO
新たな協力の枠組み
メンタルヘルス、公衆衛生、UHCに取り組む

【2020年9月18日  ジュネーブ発】

ユニセフ(国連児童基金)とWHO(世界保健機関)は、最も取り残され、不利な立場に置かれた人々を第一に考えた公衆衛生の取り組みを加速させるため、新たな協力の枠組みに署名しました。

メンタルヘルス、公衆衛生、UHCに取り組む

© UNICEF/UNI374569/Ijazah

COVID-19パンデミック中に中央ジャワ州にある村を訪れた助産師に体重を計ってもらう4歳のシンディーちゃん。(インドネシア、2020年8月19日撮影)

この枠組みは、両機関の70年にわたる強固な協力関係の上に構築されており、あらゆるレベルで迅速に注意を払い、行動するため以下の4つの戦略的分野に優先的に取り組みます:

  • プライマリ・ヘルスケアと医療保健制度への取り組みを通じたユニバーサル ・ヘルス・カバレッジ(Universal Health Coverage - UHC)
  • メンタルヘルス、心理社会面での幸福と発達
  • 公衆衛生上の緊急事態
  • 母子の栄養

さらに両機関は、子どもと青少年のメンタルヘルスと心理社会面での幸福と発達に関する新しい共同プログラムに署名しました。今後10年間の取り組みによって、メンタルヘルスと心理社会面での幸福と発達を促進し、メンタルヘルスケアへのアクセスを増やし、子どもや青少年とその保護者の苦難を軽減し、生活の質を向上させることを目指しています。

「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックにより、子どもたちや不利な立場に置かれた人々の間で、保健、福祉、栄養サービスへのアクセスに大きな格差があることが明らかになりました。これほど緊急に協力する必要性が高まったことはありません。この新しい枠組みは、世界のすべての国において、保健・食料システムを強化し、メンタルヘルスと心理社会的支援に投資する後押しとなるでしょう」と、ユニセフ事務局長のヘンリエッタ・フォアは述べました。

子どもの生存と成長を守るための取り組み

タチラ州の保健センターで栄養検査を受ける生後9カ月のジレスちゃんと母親。(ベネズエラ、2020年7月撮影)

© UNICEF/UNI357012/Poveda

タチラ州の保健センターで栄養検査を受ける生後9カ月のジレスちゃんと母親。(ベネズエラ、2020年7月撮影)

70年以上にわたり、ユニセフとWHOは、子どもの生存と成長を守り、安全で清潔な環境を整えるために世界中で連携し取り組んできました。影響の大きな保健、予防接種、栄養、HIV/エイズ、乳幼児期の発達における支援、そして安全な水と衛生サービスを、紛争地域を含む世界のあらゆる地域で提供してきました。

今日、ユニセフとWHOは、パンデミックを抑え、すべての女性と子どもが予防接種や健康診断を含む不可欠な保健サービスへアクセスできるように、取り組みを続けています。

両機関はまた、GAVI、感染症流行対策イノベーション連合(CEPI)、および世界の予防接種パートナーとともに、感染抑制に必要な医薬物資などの調達の迅速化に向けた国際的な取り組み「Access to COVID-19 Tools(ACT) Accelerator」イニシアチブの柱の下で、COVID-19ワクチンの導入と提供を行う国を支援するためにともに取り組んでいます。

さらに、2030年までにUHCと持続可能な開発目標(SDGs)の目標3の達成を加速させるために、アスタナ宣言とUHC国連ハイレベル会合における宣言で合意された、プライマリ・ヘルスケアを通じた医療保健制度の強化にも取り組んでいます。

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