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日本ユニセフ協会
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モザンビーク
武装勢力襲撃から逃れる子どもたち ユニセフ、子どもたちの保護に尽力

【2021年3月30日  ジュネーブ発】

モザンビークの北部の町パルマで発生した武装勢力による攻撃を受け、ユニセフ緊急支援チームのマリキシ・メルカドが国連の定例記者ブリーフィングにおいて報告した内容を要約してお伝えします。

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ユニセフ、子どもたちの保護に尽力

カボ・デルガド州にあるMetuge国内避難民キャンプに逃れた家族。(2020年12月撮影)

© UNICEF/UN0381351/Bisol

カボ・デルガド州にあるMetuge国内避難民キャンプに逃れた家族。(2020年12月撮影)

ユニセフのチームは昨日、ペンバ空港で、国連人道支援航空サービスによってアフンギから避難してきた子どもたちを受け入れました。その飛行機には少なくとも7人の子どもが乗っていましたが、彼らは、家族に伴われず単独で逃れてきた子どもたちでした。みな混乱し、怖がっています。多くは、食料も水もなく、何日も草むらの中に隠れていたのです。

子どもたちは、恐ろしい光景を目の当たりにしました。けがをした5歳くらいの女の子が、痛みに呻きながら飛行機から運び出されました。年齢は確認できませんが、彼女はあまりに深い心の傷を負い、自分の名前しか言うことができませんでした。

ペンバ州立病院では、地元当局が負傷した子どもたちのケアに全力を尽くしています。母親と一緒にいた13カ月の子どもは、下半身を撃たれており弾丸は足に留まっています。今日中に手術が行われる予定です。

さらに多くの子どもたちが逃げて来ているという連絡をすでに受けています。正確な人数はわかりません。しかし、地方当局と協力して、ここペンバと、彼らが行きそうな州内の他の地域で、彼らを受け入れる準備をしています。保護、栄養、保健、そして彼らの話を聞き、心理社会的な支援をしてくれる人など、あらゆるものが必要になります。同伴者のいない子どもたちには、家族と再会させる支援も必要です。

カボ・デルガドでは、パルマ以前から、武力紛争によって約35万人の子どもたちが避難していました。すでに深刻な危機にあったのです。現在、コレラが発生しています。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)も広がっています。この地の人々は、2019年以降、サイクロンや異常気象など、次から次へと起こる衝撃に対処してきました。世界の目がパルマの状況に注がれている今、ユニセフは、カボ・デルガドの子どもたちを忘れないでほしいと訴えます。

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