【2016年2月1日 東京発】
2014年3月のギニア発症を皮切りに3万人近い感染者を出し、西アフリカ諸国を中心にあまりにも多くの犠牲者を出した、エボラ出血熱。日本ユニセフ協会は、エボラ出血熱流行宣言後後の2014年3月22日から、ユニセフ『エボラ出血熱緊急募金』の受付を開始しました。このよびかけにたくさんの方が応じてくださったおかげで、これまでに13億5,998万3,795円の募金が寄せられました(2016年1月25日時点)。あらためて皆様のご協力に心より感謝申し上げます。2016年1月14日、リベリアでエボラ出血熱の終息宣言がなされ、主な感染流行国での感染拡大に、大きな局面を迎えました。エボラ出血熱流行の主要3カ国での終息宣言を受け、日本ユニセフ協会は、2014年3月よりご支援をいただいておりました、エボラ出血熱緊急募金の受付を、2016年1月31日(日)をもって終了させていただくこととなりました。
みなさまからお寄せいただいたあたたかい浄財によって、エボラ出血熱流行3カ国(リベリア、シエラレオネ、ギニア)では終息宣言を迎えることができました。また、エボラ出血熱予防で得た手洗いの習慣や衛生的な生活指導は、マラリア、下痢、肺炎などの感染症を防ぐ意味でも、大きな成果を残すことができました。
©UNICEFGuinea/2015/Gutcher |
これまでに、3万人近くの感染が確認され、1万人以上がその尊い命を奪われました。また、ギニア、リベリア、シエラレオネでは、2万3,000人ちかい子どもたちが片親もしくは両親を亡くしました。それらの子どもたちにとっては、今日をもってエボラの影響が終わるということはありません。ユニセフは、緊急募金活動終了後も、エボラが流行し始めた当初より引き続き、必要とされた支援物資や水と衛生支援の提供、コミュニティでの啓発活動のための人員配置、エボラで孤児となったり影響を受けたりした子どもたちへの支援、そして、子どもたちが教育を続けるための支援活動などを続けていきます。コミュニティの人々が自ら先頭に立って行動できるよう、ユニセフはパートナーと共に、コミュニティを基盤としたネットワーク構築に取り組んでいきます。
アフリカの子どもたちは、紛争、自然災害、政治的不安定、貧弱な社会基盤など、危機的状況下で常に命の危機に直面しています。日本ユニセフ協会では、現在、アフリカ地域への支援募金を呼びかけています。引き続き、みなさまのあたたかいご支援をよろしくお願い申し上げます。
【関連ページ】
シェアする