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財団法人日本ユニセフ協会




中国大地震 第11報
 ユニセフの支援物資、100トンが成都に到着  
 

【2008年5月30日 中国・北京発】

ユニセフの緊急支援物資は、デンマーク・コペンハーゲンにある物資供給センターから発送されました。
© UNICEF China/2008
ユニセフの緊急支援物資は、デンマーク・コペンハーゲンにある物資供給センターから発送されました。

ユニセフが先月27日にデンマーク・コペンハーゲンにある物資供給センターから発送した緊急支援物資86トンが、同月30日(金曜日)に四川省に到着。

子どもや妊娠中の女性のための保健・栄養のための物資です。この緊急保健キットには、必須医薬品や医療器具、栄養補助食品や分娩用具が含まれています。

ユニセフの物資供給センタースタッフは、省都成都に到着後、大地震の最大の被災地である13県(ブン川県他)に輸送しました。

親とはぐれた子どもたちのためにユニセフが設置したテント。
© UNICEF China/2008
最大被災地のひとつブン川県映秀鎮で、親とはぐれた子どもたちのためにユニセフが設置したテント。
避難所の子どもたち
© UNICEF China/2008
ユニセフは、子どもの「心のケア」専門の担当者を派遣して、調査を行いました。

この支援によって、被災者140万人分に基礎的な保健サービスを3ヶ月間提供することが可能になるほか、治療的支援が必要な難しいお産2,000件に対処することが可能になります。

ユニセフは、中国政府と現地当局と緊密に連携をとりながら、この大規模な物資輸送を滞りなく進めています。

今回の緊急支援で初めての規模となる今回の支援物資には、緊急保健キット140セットが含まれています。
各保健キットには、人口1万人規模の対象人口を想定した分量の基礎的な保健サービス関連資材の他、新生児蘇生キット80セット、滅菌消毒資材80セット、そして、5歳未満児11万人分と妊産婦4万2,000人分の特殊栄養補助食品が含まれています。

避難所に避難している子どもたちは、下痢性疾患や呼吸器感染症など、大人にとっては「大したことのない」、しかし、子どもたちにとっては命に関わる問題につながりかねない病気に罹るリスクが、とても高い状態にあります。

被災者の「心の傷」のための支援は、これからです。
© UNICEF China/2008
被災者の「心の傷」のための支援は、これからです。

イン・イン・ニュイ ユニセフ中国事務所代表兼国連災害管理チーム代表は、次のように話しています。

「ユニセフとして初となる医療・保健関連の緊急援助物資が被災地に届いたことは、とても喜ばしいことです。こうした保健キットや栄養補助食品などの物資は、最大の被災地で、子どもたちや妊娠中の女性などの保健や栄養の問題などに対応してくれるはずです。特に栄養補助食品は、被災した子どもたちが健康で感染症にかからないようにするために必要な物資です。」