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財団法人日本ユニセフ協会
 



東日本大震災緊急募金 第140報
岩手県大槌町の幼稚園 仮設園舎での始業式

【2012年1月30日 岩手・大槌町発】

1月24日朝、岩手県大槌町の「みどり幼稚園」で仮設園舎が完成し、3学期の始業式が行われました。日本ユニセフ協会は、東日本大震災被災地支援の中の未就学児に対する支援の柱の一つとして、岩手、宮城、福島各県の自治体の要請を受け、保育園や幼稚園等の仮設園舎の建設や大規模修繕の支援を展開。
「みどり幼稚園」は園舎が被災し2階まで浸水。これまで大槌高校の施設を借りて保育を行ってきました。

 
被災した園舎

幼児期は、生涯にわたる人格形成の基礎が培われる重要な時期です。幼稚園は就学前の子どもにとって大切な教育を受けられる場であり、その環境整備は急務であるとして岩手県、大槌町および園からの要請を受け、日本ユニセフ協会が仮設園舎建設を支援する運びとなりました。

 
仮設園舎   登園する園児と保護者たち

24日は保護者向けの内覧会も兼ねていたため、子どもたちは保護者の方と一緒に登園。 工事の関係で例年より1週間ほど遅い新学期のはじまりとなりましたが、久しぶりに会うお友だちと新しい園舎に笑顔があふれていました。

始業式での園長先生のお話

子どもたちの元気な挨拶で始まった始業式。先生から「新しいピカピカの幼稚園でみんなに会えてうれしいです。みんなはどうかな〜?」と問いかけられると、子どもたちからも「うれしい!」と元気な声があがりました。
園長の佐々木栄光先生は「日本中・世界中の人たちの支援で新しい幼稚園ができました。大切にしながら過ごしてくれたらいいなと思います。」とご挨拶されました。

子どもたちからは「友だちに会えてうれしい!」「広くてきれい!」といった声が聞かれました。 仮設園舎の建てられた場所は少し内陸に入った、自然豊かな地域。降園時には、雪の残る園庭を楽しそうにかけまわる子どもたちの姿もみられました。

全ての写真クレジット:© 日本ユニセフ協会

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