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財団法人日本ユニセフ協会




ミャンマー サイクロン被害第17報
 子どもたちを学校へ!
 

【2008年5月27日 ミャンマー・ヤンゴン発】

ユニセフの教材キット(スクール・イン・ア・ボックス)やレクレーション・キット、屋根用のトタン板がイェ・ピュ・ティン村に届きました。
© UNICEF Myanmar/2008
ユニセフの教材キット(スクール・イン・ア・ボックス)やレクレーション・キット、屋根用のトタン板がイェ・ピュ・ティン村に届きました。

来週新学期を迎えるミャンマー。ユニセフは、サイクロン被災地でも一人でも多くの子どもたちが学校に戻れる(仮設学校での勉強を始められる)よう、陸路や水路など、活用できるあらゆる手段を使って学用品の輸送を急いでいます。

ユニセフは、既に、ヤンゴンの被災地にある23の小学校に、ユニセフの教材キット(スクール・イン・ア・ボックス)や遊び道具などのレクレーション・キット、学校の仮設や修復に使う屋根用のトタン板などを提供しています。

「学校に戻りたいんです。だって、勉強して賢くなりたいんです。」と、12歳のキョー・チュ・シェンちゃんは話します。

子どもたちを学校へ!
イェ・ピュ・ティン村の小学校には3つの校舎がありましたが、サイクロンにより、そのうちのひとつが完全に倒壊。残る2棟も屋根が吹き飛んでしまいました。

しかし、校長のチャン・チャン・タイさんは、学校の再開を決めました。子どもたちの生活に「日常」を取り戻すことがとても重要なことを、タイさんは知っているのです。

ミャンマーサイクロン 避難所している子どもたち
© UNICEF Myanmar/2008
サイクロン被災者の子どもたちは、臨時の教室としても使われる「子どもに優しい空間」で安らぎを感じることができています。

「ユニセフの支援のお陰で、新学期までに学校を修復することができます。また、再建費用が子どもの両親にかかる負担も軽くすることができます。ユニセフの支援があるので、親御さんたちは安心して子どもたちを学校に戻せると確信しています。」(タイ校長)

ユニセフは、過去2週間で、多くの小学校に教材やレクレーション・キットを提供しました。しかし、机や椅子など、教室の復旧に必要なものはまだまだ足りません。学校の衛生設備(トイレ)の復旧も急務です。

また、被災地の子どもたち全てが、新学期の再開と同時に授業を受けることは難しいのではないかとも見られています。

「ほとんどの被災者は非常に困難な状況に置かれています。家族を助けるために、学校を諦めなくてはならないかもしれないという瀬戸際に置かれている子どもたちも少なくありません。」(タイ校長)