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財団法人日本ユニセフ協会
 



シリア緊急募金 第110報
学校や民間人への攻撃を強く非難
人が多くいる場所を狙った無差別攻撃の即停止を

【2014年4月30日 アンマン発】

シリア難民の子ども ※本文との直接の関係はありません
© UNICEF/NYHQ2013-0701/GIOVANNI DIFFIDENTI
シリア難民の子ども ※本文との直接の関係はありません。

ユニセフは、シリア全土で学校や民間人への残虐な無差別攻撃が続き、多くの子どもたちが死傷していることに強い憤りを表します。

4月29日火曜日、少なくとも無差別攻撃3件が発生しました。まず、ダマスカスのシャグール(Al-Shaghour)でバドル・アルデディン・フセイン技術研究所(Badr Al Din Al Hussein technical institute)に迫撃砲が撃ち込まれ、生徒が死傷しました。生徒14名が死亡し、80名以上が負傷したと報道されています。

続いて、ダマスカス郊外県のドラ(A’dra)地区で、国内避難民が生活していたシェルターに迫撃砲が着弾し、子ども3名が死亡。さらに、ホムスの人通りが多い場所で、自動車に仕掛けられた爆弾で少なくとも100名が死亡、その多くは女性と子どもでした。また、100名以上が負傷しました。

ユニセフ中東・北アフリカ地域事務所代表のマリア・カリビスは「シリア中で、人が多くいる場所を狙った無差別攻撃により、いつも通りの生活を送ることを願っているシリアの子どもたちが殺され、傷を負っています。こうした無差別攻撃は激しさを増しています。これは、常軌を逸した暴力の連鎖を断ち切り、国際法への侵害をやめるように求める我々の要請を完全に無視したものです」と述べました。

シリア内戦は4年目に突入し、国中のいたるところで、人が多くいる場所を狙って“たる爆弾”を含む空爆や砲撃、迫撃砲、自動車爆弾による無差別攻撃が起きています。

国際人道法は、このような無差別攻撃を禁じています。

ユニセフはシリア内戦に関わるすべての当事者に対し、市民へのあらゆる攻撃を直ちに停止し、国際人道法や人権法で謳われている子どもへの特別な保護を完全に順守するよう求めます。