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公益財団法人日本ユニセフ協会

イエメン紛争
イエメン国内で救援物資を配布
人道支援のための一時停戦で実現

【2015年5月17日 サナア(イエメン)発】

サナア近くの村の破壊された自宅を訪れた男の子。
© UNICEF/NYHQ2015-0856/Hamoud
サナア近くの村の破壊された自宅を訪れた男の子。

ユニセフ(国連児童基金)は、イエメンで現地時間12日午後11時に開始された、5日間にわたる人道支援のための一時停戦中、国内全土で紛争の影響を受けている多くの子どもたちに対して緊急救援物資を届けました。いくつかの地域では激しい戦闘が報告されているものの、命を守るための救援物資が病院や保健センター、被害を受けているコミュニティ、そして国内避難民の人々に届きつつあります。これらの物資には、下痢や呼吸器系疾患など、子どもが感染しやすい病気のための医薬品、栄養補給剤、助産キット、衛生キット、貯水タンクなどが含まれます。

命を守る緊急救護物資を提供

一時停戦開始後の4日間で、ユニセフは2万4,000人に基礎保健サービスを提供し、深刻な栄養不良の子ども3,500人への治療を可能とする物資を、各保健施設や保健センターに準備しました。更に移動式の医療チームを18チーム組織し、イエメン国内、特に激しい戦闘で支援を迅速に届けることが困難だった南部地域を中心に稼働させています。

移動式医療チームは、医師と看護師、助産師で構成され、遠方の村々や避難民たちが身を寄せている地域を訪問し、女性や子どもたちに対して予防接種や健康診断、栄養調査、妊婦への健診やカウンセリングなどのサービスを提供しています。既に2,000人以上の女性と子どもが、このサービスを受けることができました。

「今回の一時停戦中、ユニセフは、紛争の影響を受けたイエメン全土の人々に支援を届けることができました。しかし、この支援だけでは、食糧と燃料の入手経路を失った2,600万人もの人々のニーズすべてに応えることはできません」とユニセフ・イエメン事務所代表のジュリアン・ハーネスはサナアから報告しました。「この紛争によって、既に何百人もの命が失われました。その多くが、早急に支援物資を届けられていれば救うことができたかもしれない命です。我々は、これ以上の不必要な死を防ぐために、あらゆる手を尽くさなくてはなりません」

紛争で失われる子どもたちの命

ユニセフの支援物資を受け取った親子。
© UNICEF Yemen/2015
ユニセフの支援物資を受け取った親子。

サナア、ホデイダ、ダマ−ル、サアダなどの街で、ユニセフは水道局に対して給水施設を稼働するための燃料を提供して53万1,000人の人々が水を使えるように支援したり、給水車を使って5,700人以上の人々に直接水を配布したりしました。アデン、タイズ、サアダ、ハジャでは、衛生キットや水のろ過材などを5,000人以上に届けました。また仮設トイレを設置し、4,300人の避難民がトイレを使用できるようになりました。

今回の紛争が激化し始めた3月26日以来、115人の子どもが亡くなり、172人がけがを負いました。またユニセフは、30の学校と23の病院が攻撃に遭ったとみています。

すべての紛争の当事者は、一般市民や生活インフラ、人道支援に携わる人々を保護するという約束を守り、これ以上の死者を出さないよう、燃料や食糧の流通を確保するべきであると、ユニセフは繰り返し訴えています。

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