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ユニセフ協会からのお知らせ

COP15-世界は本気で取り組むのか?
気候変動は、子どもたちの「今」問題
ユニセフ写真展「気候変動と子どもたち」岡田外務大臣が来場

【2009年12月22日 東京発】

今月18日まで、デンマーク・コペンハーゲンで開催されていた国連気候変動枠組条約締約国会議(COP15)。国際社会の地球温暖化防止への新たな、そして強い意思表示が期待されていました。

「COP15が終わりました。中身については、かろうじてまとまったということですが、とても十分な結果が出たとは言えない情況だと思います。」

© 日本ユニセフ協会
「日本ユニセフ協会、アグネス大使の活動に対して心より敬意を表します。」 ユニセフ写真展『気候変動と子どもたち』オープニング式典で挨拶される岡田克也外務大臣

東京・有楽町の交通会館で開催中(2009年12月28日まで)のユニセフ写真展「気候変動と子どもたち」の会場を訪れた岡田克也外務大臣は、こう語りました。

「温暖化の問題を最も影響を受ける国々は最も厳しい状況におかれている国々であり、最も厳しい状況にある人々が最も影響を受ける人々です。この写真展は、そのことを雄弁に物語ってくれていると思います。こうした写真展を通じて、一人でも多くの国民の皆様が、この温暖化の問題にさらに関心を深めていただき、様々な行動に移していただくことを、心から期待しております。」(岡田外務大臣)

既に様々な形で温暖化の被害を受けている最貧国の子どもたちにとって、地球温暖化は「近い将来」ではなく、「今すぐに」解決されなければならない課題です。

ユニセフは、こうした問題をクローズアップするため、2007年バリ島で開催されたCOP13の会場で、ブックレット『気候変動と子どもたち』を発表。これを受け、(財)日本ユニセフ協会は、今年4月、アグネス・チャン大使を、気候変動の影響で降雨量が激減し、砂漠化が進んでいる西アフリカの最貧国のひとつ、ブルキナファソに派遣しました。

日本でも、近年「保湿クリーム」として人気の高いシアバターの原産地ブルキナファソでは、そのシアバターの生産量も低下。39%の子どもが栄養不良の状態。生活のため郷里を捨て、金鉱山で働かざるを得ない子どもたちもいます。こうした現状を、視察に同行した4人のカメラマンが独自の視点で訴える本写真展のオープニングイベントが、21日(月)午後開催されました。

© 日本ユニセフ協会
「環境問題は、『今』の問題です」

「多くの方々のご協力で、今回こうした写真展を開催することができました。今日は、外務大臣にも起こしいただき、本当にありがとうございます。これをきっかけに、一人でも多くの方々に、気候変動がどのように子どもたちに悪影響をおよぼしているのか、関心を持っていただければ嬉しいです。」

アグネスさんが視察されたブルキナファソ。砂漠化が進む北部の人々は、何千年も続けてきたであろう放牧や漁業の生活を捨てざるをえない状況に追い込まれていました。 「一家総動員で金山で仕事をしていました。飲む水は泥水です。そういう状況の中で子どもたち、5歳位から、10時間働いて、1日1食です。」とアグネス大使は、その目で見てこられた状況を伝えます。

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「こうした子どもたちを目の前にして実感しました。私は、『環境問題』は将来の問題だと思っていました。でも違います。『環境問題』は今の問題です。既にたくさんの子どもたちが犠牲になっているので、本当に本気で取り組まないといけないと思いました。」「(気候変動問題の解決には)一人ひとりの力が必要です。この写真展をご覧戴いて、一人でも多くの方に、この問題への関心を深めていただき、行動に移していただければ幸いです。」(アグネス大使)

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© 日本ユニセフ協会
協賛社を代表して挨拶するB-Rサーティワンアイスクリームの尾崎仙次社長

ユニセフ写真展「気候変動と子どもたち」は、株式会社講談社、株式会社光文社、T&A、B-Rサーティワンアイスクリーム(株)各社の御協賛と、外務省、環境省、農林水産省、共同通信社、毎日新聞社、読売新聞社、日本放送協会のご後援、4人の写真家の皆様のご協力により、開催が実現いたしました。皆様のご理解・ご協力に、改めて感謝申し上げます。

「31アイスクリームでは、数年前から、5月9日の『アイスクリームの日』に日頃からお世話になっているお客様に、アイスクリームを無料でご提供しています。その日にお客様からお預かりしたご寄付を、日本ユニセフ協会を通じて、様々な活動に役立てていただいておりましたが、4年前からは、ブルキナファソの教育支援に活用いただいております。」
「こうした現状に対して何かお役に立てているということを、フランチャイジーさんや店舗、そこで働く従業員の方々など、(31アイスクリーム)全体で誇りをもって、こうした活動を続けていきたいと思います。」

■企画概要■
ユニセフ写真展「気候変動と子どもたち」
≪アグネス・チャン大使が見たブルキナファソ≫
〜同行カメラマンの視点〜

■日 時 2009年12月20日(日)〜28日(月)
10時〜19時(20日14時開始・28日12時終了)
入場無料
■主 催 財団法人日本ユニセフ協会
■後 援 外務省 環境省 農林水産省 共同通信社 毎日新聞社 読売新聞社 日本放送協会
■協 賛 株式会社講談社 株式会社光文社 T&A
B-Rサーティワンアイスクリーム(株)
■会 場 ギャラリー パールルーム
千代田区有楽町2-10-1 東京交通会館(有楽町)1階
www.kotsukaikan.co.jp
■参加カメラマン(敬称略): 新藤健一(フォトジャーナリスト)
野澤亘伸(フリーカメラマ ン)
佐々木康(講談社「クーリエ・ジャポン」)
金子力(T&A)
   
 

■ブルキナファソの子どもたちに、力を貸してください! 「ブルキナファソ水と衛生募金」 »

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