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ユニセフ協会からのお知らせ

児童ポルノ単純所持の違法化を!
「第3回児童の性的搾取に反対する世界会議フォローアップセミナー」開催

【2012年6月4日東京】

©日本ユニセフ協会/2012/M.Miura

日本ユニセフ協会は、6月2日(土)午後、国連大学において、国際セミナー『「第3回児童の性的搾取に反対する世界会議(2008年リオ会議)」フォローアップセミナー —インターネット上の児童の性的虐待画像(児童ポルノ)根絶に向けて—』を、駐日スウェーデン大使館、ECPATスウェーデン、ヤフー株式会社の共催で開催しました。

当シンポジウムは、2008年にリオデジャネイロで開かれた「第3回児童の性的搾取に反対する世界会議」の成果文書「児童の性的搾取を防止・根絶するためのリオデジャネイロ宣言および行動呼びかけ」が、各国政府、国際機関、NGOなど、児童ポルノを含む児童の性的搾取に取り組むすべての関係者に対し、来年2013年を達成期限として具体的な行動を求めていることをうけ、これまでの達成状況を国際・国内の2つの視点から確認し、国内における児童の性的搾取問題への国民的関心と官民による一層の取組みを喚起することを目的として開かれました。

国会議員や在京各使館の方々、関係省庁、自治体、インターネット関連事業者、NGOなどから約200人が参加。2008年リオ会議以降の児童ポルノ対策に係わる国際的な動向と、日本国内において特に進展の見られたインターネット上の児童ポルノ画像・映像のブロッキングに関する取り組みなどについて、国内外の専門家が紹介するとともに、パネルディスカッションでは、ファイル共有ソフトを使った流通への対策や、法整など、更に取り組まなければならない課題について活発な議論が交わされました。

児童ポルノ単純所持の違法化を!

©日本ユニセフ協会/2012/M.Miura

本セミナーの冒頭では、様々な子どもの権利問題の改善のために積極的に取り組んでいらっしゃるスウェーデン国王妃シルビア陛下が基調演説。「児童の性的搾取の問題を否定したり、目を背けたり、傍観することは、子どもの性的搾取の貢献する行動の一つです。今、具体的な行動を起こさないのは、子どもを虐待するのと同じことです」という強いお言葉とともに、1999年にスウェーデンで犯罪化された児童ポルノの単純所持が日本でまだ法制化されていないことに触れられ、児童ポルノを始めとする子どもへの性的搾取に対する需要を減らし最終的には根絶するために、日本においても児童ポルノの単純所持を違法化する必要があると訴えられました。

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