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日本ユニセフ協会
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新型コロナウイルスの影響下で
メンタルヘルス(心の健康)をどう保つ?
10代の若者のみなさんへ、ユニセフからの6つのヒント

【2020年3月20日  ニューヨーク発】

10代を生きていく過程には、多くの困難なことがあります。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)によって、さらに厳しくなっているでしょう。

学校が休校になり、スポーツ大会などのイベントはキャンセル、友達との他愛もないおしゃべりもできないなど、人生の大切な一瞬一瞬が失われてしまうような不安を抱えているかもしれません。

ユニセフは、若者の心理を専門にしている心理学者であり、ベストセラー作家、ニューヨークタイムズのコラムニストのリサ・ダモー博士に、若者のみなさんが自分自身のメンタルヘルス(心の健康)のために何ができるかについて話を聞きました。

新型コロナウイルスの影響により生活が激変し、不安や孤独、失望を感じている10代のみなさんへ、ユニセフから「あなたは独りじゃない」というメッセ-ジを添えて、メンタルヘルス(心の健康)を保つ6つのヒントをお伝えします。

メンタルヘルス(心の健康)を保つ6つのヒント
1.不安になるのは当然、今必要な判断をしよう

コートジボワール・マンの自宅からラジオを使って遠隔授業に参加する姉妹。(2020年4月17日撮影)

© UNICEF/UNI322154// Frank Dejongh

コートジボワール・マンの自宅からラジオを使って遠隔授業に参加する姉妹。(2020年4月17日撮影)

学校の休校や深刻な記事で不安を感じているとしたら、それはあなただけではありません。むしろ、それは当然のことです。

「不安を感じることは普通のことで、自分自身への脅威を知らせ、身を守るための健康的な働きなのです」とダモー博士は述べています。

「あなたの不安は、あなたに今必要な判断をさせてくれます。他の人と一緒に、また大きなグループで一緒の時間を過ごしたりしないこと、手を洗うこと、顔に触れないこと。その不安はあなただけでなく、他の人たちの安全も守っているのです。地域や周りの人々を思うことにもなるのです」

COVID-19に対して不安に思うのは当然のことです。だからこそ、「情報はユニセフWHO(世界保健機関)のサイトなど、信頼できる情報源から得るようにしてください。あなたが受け取った情報は、信頼性の低い情報でないかを、確認してください」とダモー博士は助言します。

感染疑いのある症状が出ているのではないかと心配な場合は、保護者にそのことを話してください。COVID-19による症状は一般に、特に子どもや若者にとっては軽症であること、また、COVID-19の症状の多くは治療できることを覚えておいてください。具合が悪い時、またはウイルスについて不安を持っている場合は、保護者か信頼できるおとなに知らせ、助けてもらいましょう。

自分自身や他の人を守り、この状況をよりコントロールするために、できることはたくさんあります。頻繁に手を洗うこと、顔を触らないこと、人との間で距離を保つことです。

>>正しい手洗いの方法についてはこちらから

 

2.気分転換をしよう

コスタリカ・サンホセの自宅で遠隔授業の後にギターを弾く10歳のララさん。(2020年4月8日撮影)

© UNICEF/UNI322653/Mora Flores

コスタリカ・サンホセの自宅で遠隔授業の後にギターを弾く10歳のララさん。(2020年4月8日撮影)

「慢性的に困難な状況に置かれているとき、問題を2つのグループに分けて考えることがとても役に立つということを、心理学者は知っています。私たちが何かできる問題と、何もできない問題の2つのグループに」とダモー博士は言います。

現在の状況では、2つ目のグループに属する問題がたくさんあります。それは仕方がありません。この状況に対処できる方法の1つは、気分転換をすることです。

ダモー博士は、安心を求め、日常のバランスをとる方法として、宿題をすること、お気に入りの映画を観ること、ベッドの上で小説を読むことなどを提案します。

 

3.オンラインで友達とつながろう

米国・ニューヨークで自宅から遠隔授業に参加する取り組む16歳のジュリアさん。(2020年3月11日撮影)

© UNICEF/UNI313108/Adelson

米国・ニューヨークで自宅から遠隔授業に取り組む16歳のジュリアさん。(2020年3月11日撮影)

物理的な距離を保ちながらも友達と時間を過ごしたい場合は、ソーシャルメディアがいい方法です。 クリエイティブになりましょう。

「私は若者たちの創造力を信じています。若者たちは、これまでとは違う新しいやり方で、オンラインで互いにつながる方法を見つけると思います。とは言っても、無制限にネットやソーシャルメディアにアクセスするのは良くありません。健康的でもなく、賢くもなく、不安を増幅させてしまう可能性もあります」と、ダモー博士は、保護者と一緒に、ネット利用時間のルールを決めることを勧めます。

 

4.自分自身に集中してみよう

パナマ・ガンボアで勉強の後に自宅の外にあるハンモックの中で読書をする15歳のローラさん。(2020年4月17日撮影)

© UNICEF/UNI322353/Schverdfinger

パナマ・ガンボアで勉強の後に自宅の外にあるハンモックの中で読書をする15歳のローラさん。(2020年4月17日撮影)

これまで、何か新しいことを学んだり、新しい本を読み始めたり、楽器の練習をしたいと思っていたなら、今がそれをする時です。

自分自身のことに集中し、新しくできた時間の使い道を見つけることは、あなたのメンタルヘルスに良い影響があります。

「例えば、私は、読みたい本のリストと、やりたいことのリストがありますよ」(ダモー博士)

 

5.気持ちに正直でいよう

カナダ・モントリオールの自宅で映画を観る15歳のクロエさんと13歳のサシャさんと母親。(2020年4月13日撮影)

© UNICEF/UNI321222/LeMoyne

カナダ・モントリオールの自宅で映画を観る15歳のクロエさんと13歳のサシャさんと母親。(2020年4月13日撮影)

友達とのイベント、趣味の場やスポーツの試合がなくなってしまうことは、ひどく気分を落ち込ませるものです。

「そうしたことは、本当に大きな喪失です。とてもつらいことですし、特に若者たちが失望を感じるのは当然のことです」とダモー博士は述べます。失望に対処する最もよい方法は、その思いを十分感じることなのです。「つらい思いを抱えるとき、そこから抜け出す唯一の方法は、そこを通り抜けることなのです。悲しんでいいのです。自分が悲しむことをゆるしてあげれば、気持ちが楽になっていくと思います」

気持ちを処理する方法は、一人ひとり違います。絵を描きたくなる人もいれば、悲しみを共有することで友達とつながりたい人、フードバンクに食料を届けたい人もいます。

重要なのは、自分にとって正しいと思うことをすることです。

 

6.自分にも他人にもやさしくしよう

ジンバブエ・ハラレの自宅前でエクササイズをする15歳のタプフマ(Tapfuma)さん。(2020年4月19日撮影)

© UNICEF/UNI322330/Mukwazhi

ジンバブエ・ハラレの自宅前でエクササイズをする15歳のタプフマ(Tapfuma)さん。(2020年4月19日撮影)

新型コロナウイルスが原因で学校でいじめに遭っている子ども、若者たちがいます。そういうときは、自ら立ち向かうことを期待するのではなく、友達やおとなにサポートを求めるよう勧めるべきなのです。

友達がいじめられているのを目撃したら、寄り添って助けてあげてください。何もしないと、友達は、誰も自分のことは気にかけていないと感じるかもしれません。あなたの言葉で何かが変えられるかもしれません。

そして、常に心に留めて気にかけてください。何かをシェアしたり発信したりすることが、誰かを傷つけてしまわないかということを。今は、これまで以上に注意深くなる必要があるのです。

 

 


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