2024年9月30日東京発
報道機関の皆さまへ
日本ユニセフ協会広報・アドボカシー推進室より、2024年10月~11月の世界とユニセフ(国連児童基金)の動き、発表される報告書等についてご案内いたします。ご取材等のご参考になりましたら幸いです。
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2024年10月~11月の主な予定
下記は9月30日時点の予定で、変更になる可能性があります。
2024年10月~11月初旬
ユニセフ企画展「Poems for Peace~平和の詩~」(東京)
ウクライナ、南スーダン、イエメンなど紛争下にある子どもと若者が綴った「平和」の詩を、作者のポートレート写真や朗読動画とともに紹介。ユニセフハウス(東京都港区)で開催中。入場無料。
詳細はこちら
2024年10月1日
「こどものけんりプロジェクト」テーマソング「“こえ”のうた」英語版公開
日本ユニセフ協会とこども家庭庁が進める子どもの権利啓発普及キャンペーン「こどものけんりプロジェクト」のテーマソング、「“こえ”のうた」の英語バージョン「Song for the Voices」の配信が始まります。9月4日に配信された原曲に続き、歌うのは俳優の満島ひかりさんです。
こどものけんりプロジェクトのサイトはこちら(日英の「“こえ”のうた」もこちらで視聴いただけます)
2024年10月1日
ガザでのポリオ集団予防接種2回目開始予定
ユニセフ等関係機関は、9月1日~12日にかけてパレスチナ・ガザ地区で実施されたポリオワクチンの1回目の緊急集団予防接種に引き続き、2回目を行う予定です。
ユニセフはすべての紛争当事者に対し、再度戦闘の人道的休止を実施し、特別な調整を必要とする地域の子どもたちへの妨害のないアクセスを担保するよう呼びかけています。
1回目の接種についての発信はこちら
2024年10月2日~11月13日
2024年ユニセフ秋季ユニセフ・キャラバン・キャンペーン(関西地方)
「ユニセフ・キャラバン・キャンペーン」は、日本の子どもたちに、世界の子どもたちの現状やユニセフの活動を伝えるため1979年の「国際児童年」よりスタートしました。下記日程にて関西地方の各府・県で、知事・教育長への表敬訪問、教職員・指導主事対象の研修会、学校でのユニセフ学習会等を実施する予定です。
- 10月2日~3日 和歌山県
- 10月10日~11日 滋賀県
- 10月17日~18日 京都府
- 10月30日~11日 三重県
- 11月5日~6日 兵庫県
- 11月7日~8日 大阪府
- 11月12日~13日 奈良県
2024年10月7日
ガザでの武力衝突激化から1年
2023年10月7日以降、パレスチナ・ガザ地区全域で子どもの犠牲者数は1万4,100人を超えています。ガザに入る人道支援貨物の1日平均量が4月以降56%減少し(8月中旬時点)、また25年ぶりにポリオの感染が確認された中、ユニセフはワクチンの集団予防接種を進めつつ、一貫して即時の人道的停戦と国際人道法・人権法の遵守および安全かつ妨げのない人道支援のアクセスを訴えています。
ユニセフの発信予定は以下の通りです。
・キャサリン・ラッセル事務局長声明
・ドナー向け報告書(ガザ地区の戦闘/ヨルダン川西岸地区における暴力激化が子どもたちに与えた影響、およびユニセフの支援に関する1年間の報告書)
ガザの人道危機に関するこれまでの発信はこちら
またユニセフは定期的にガザ地区へ広報官を派遣しており、報道関係者の皆さまによるインタビューをお受けしています。ご取材のお申込みや子どもに関する統計等に関するお問い合わせ、現地の映像・画像素材の提供をご希望の際には、日本ユニセフ協会広報・アドボカシー推進室(jcuinfo@unicef.or.jp)までいつでもご連絡ください。
2024年10月7日
アフガニスタン地震発生から1年
2023年10月に西部のヘラート州を襲った3度の大きな地震で9万6千人以上の子どもが被災しました。今年に入ってもマグニチュード3.8~6.4の地震が続いており、さらに洪水や干ばつなどの過酷な自然災害にも見舞われています。ユニセフは2024年には、アフガニスタンでは1,230万人の子どもを含む約2,370万人が人道支援を必要とすると予測し、地震などの自然災害に加え、紛争、極端な気候ショック、深刻な経済衰退などの同国が抱える複雑で多面的な長期の危機に対応するため、国際社会に14億米ドルの資金を要請しています。
2024年10月10日
「世界メンタルヘルスデー」
SDGs(持続可能な開発目標)の目標3「すべての人に健康と福祉を」にも、心の健康、すなわちメンタルヘルスへの対策を進めることが掲げられています。
しかし世界では、10~19歳の若者の7人に1人以上が、こころの病気の診断を受けていると推定されています。ユニセフ「世界子供白書2021」によると、0~19歳のメンタルヘルスに起因する人的資本の損失は、年間3,872億米ドルに上ります。このうち、不安やうつなどの疾患による損失は3,402億米ドル、自殺による損失は470億米ドルとなっています。
2024年10月11日
「国際ガールズ・デー」
「子どもの権利条約」をはじめとする女の子の人権を保障する国際条約にかんがみ、また、女の子のエンパワーメントと女の子への投資が差別と暴力の連鎖を断ち切る、といった認識に照らし、国連総会は2011年12月に「国際ガールズ・デー」を制定し、女の子が直面する課題に取り組み、女の子のエンパワーメントと人権の実現を促進することを決定しました。2024年の「国際ガールズ・デー」のテーマは、「Girls’ vision for the future(女の子の未来への展望)」です。
2024年10月16日
「世界食料デー」
世界食料デーは世界の食料問題を考える日として、国連が1981年に制定しました。本年、ユニセフは「気候変動と栄養」に焦点を当てます。ユニセフ等の調査によると、2023年には約7億3,300万人の人が飢餓に直面しており、これは世界では11人に1人、アフリカでは5人に1人に相当し、2030年までにSDGsの目標2「飢餓をゼロに」を達成するには大きく後れをとっています。飢餓の大きな要因である紛争、気候変動、景気後退は、以前よりも頻発し深刻さも増している中、飢餓撲滅のための資金調達の拡充が求められています。
「世界の食料安全保障と栄養の現状」報告書はこちらより
2024年10月17日
「貧困撲滅のための国際デー」
すべての国、特に開発途上国における貧困の撲滅が、1990年代の開発の優先事項の一つであり、広く認識を高めることが必要であると考慮し、国連は1992年に「貧困撲滅のための国際デー」を制定しました。昨年9月に発表されたユニセフ等の報告書によると、世界で推定3億3,300万人の子ども、つまり6人に1人の子どもが極度の貧困の中で暮らしています。ユニセフ等は2030年までに子どもの極度の貧困をなくすというSDG目標は達成できないと警鐘を鳴らしています。
2024年10月24日
「世界ポリオデー」
ポリオはポリオウイルスによってもたらされ、感染すると足や腕に麻痺が生じる可能性があります。しかし、たった数滴のワクチンがあれば、予防することができます。人類が唯一根絶した疾病である天然痘に続き、ポリオを史上2番目に根絶する疾病とするために世界が一丸となって取り組む中、ユニセフ等は官民パートナーシップである「世界ポリオ根絶計画(GPEI)」を推進し、ワクチン接種事業を展開しています。
2024年11月初旬~未定
ユニセフ企画展「潮とともに生きる~アグネス大使とみたキリバス、気候変動の現状」(東京)
海面上昇、暴風雨や干ばつなどの異常気象、高潮など、気候変動の影響によるさまざまな問題が起きている太平洋島嶼国のキリバスを、今年5月末~6月初旬にかけ、ユニセフ・アジア親善大使のアグネス・チャンさんが訪れました。キリバスとその子どもたちが直面する現状を、野澤亘伸氏撮影の写真とともに紹介します。ユニセフハウス(東京都港区)で開催。入場無料。
アグネス大使によるキリバス訪問の様子はこちら
2024年11月予定
「こどものけんりプロジェクト」テーマソング「”こえ“のうた」合唱版公開
日本ユニセフ協会とこども家庭庁が進める子どもの権利啓発普及キャンペーン「こどものけんりプロジェクト」のテーマソング、「“こえ”のうた」の合唱バージョンの配信が始まります。
2024年11月7日~8日
「子どもに対する暴力根絶に関する世界閣僚会議」(コロンビア・ボゴタ)
子どもを暴力から守ることの推進を目的とする、初の「子どもに対する暴力根絶に関する世界閣僚会議(Global Ministerial Conference on Ending Violence Against Children)」が、ユニセフ等の協力の下、11月の「子どもの権利条約(CRC)」採択35周年に併せて開催されます。
2024年11月11日~24日
国連気候変動枠組条約第29回締約国会議(COP29)開催(アゼルバイジャン・バクー)
ユニセフはCOP29に向け、9月の国連総会の際に特別イベントを開催。気候変動が子どもに与える特有かつ不釣り合いな影響の現状把握とその対策推進を議論し、COP29で話し合われる気候変動対策の中心に子どもを据えるよう訴えました。
9月24日に開催された本イベントでの、ユニセフ事務局次長キティ・ファン・デル・ハイデンの開会の辞はこちら
気候変動に関し、当協会がこれまでに配信した情報はこちら
ユニセフは、来年のCOP30を子どもたちのためのCOPにすること、つまり、次世代が必要とする、気温上昇を摂氏1.5度に抑えることを確実にし、気候をめぐる緩和、適応、損失と損害、資金計画のすべてを、子どもを中心に据えたものにすることを強く求めています。
2024年11月20日
「世界子どもの日」/「世界子供白書2024」発表
世界子どもの日(World Children’s Day)は、国連の「子どもの権利条約」が採択されたことを記念して創設されました。ユニセフは、自身の基幹報告書である「世界子供白書」を、本年から11月20日のこの日に発表することとしました。「世界子供白書2024」では、9月に開催された「未来サミット」の議論を反映し、3つのメガトレンド、すなわち気候危機、破壊的技術、人口構成の変化が2050年までにどのように子どもたちや子どもの権利に影響を与えるかを予測します。
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日本ユニセフ協会広報室では、世界の子どもたちの状況やユニセフのグローバルな活動と連動して、日本の報道機関向けの記者ブリーフィングや現地ユニセフ職員による報告会の開催、子どもに関する統計データや画像・動画のご提供、現場でのご取材のサポート、ユニセフ専門家へのインタビューアレンジなどを行っています。お気軽にお問い合わせください。
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