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財団法人日本ユニセフ協会

ライブラリー プレスリリース

ユニセフ、2006年FIFAワールドカップTM
「反人種差別の日」キャンペーンをサポート

【2006年6月28日、ベルリン発】

(C)UNICEF/Koch

2日間の無試合期間を迎えたワールドカップ。ユニセフとFIFAは、人種差別反対を表明するため、ドイツ政府や世界の主要スポーツ団体の有力者とともに、ドイツの首都ベルリンのオリンピック・スタジアムに集まりました。

ユニセフのアン・ベネマン事務局長は、FIFAのジョセフ・ブラッター会長やドイツサッカー界の伝説的プレーヤー、フランツ・ベッケンバウワー氏と共に、今年で5回目となるFIFA「反人種差別の日」の記念イベントに参加。世界にメッセージを発信しました。

ブラッター会長は、「人種差別は悪魔です。サッカーという競技には社会的な責任があります。そして、サッカーは、性別、人種、文化に関係無く、全ての人が参加できるスポーツです」と訴えました。

「偏見」は子どもの心に作られる

世界のサッカーを指導・監督する立場にあるFIFAは、2006FIFAワールドカップTM開催を記念し、現在、ユニセフと『UNITE FOR CHILDREN.UNITE FOR PEACE.(子どものために。平和のために。)』キャンペーンを展開しています。ユニセフは、このパートナーシップに基づき、今回、「Say No to Racism(人種差別にNOと言おう!)」をテーマにしたFIFAによる「反人種差別」キャンペーンに参加しました。

ユニセフのアン・ベネマン事務局長は、次のようなコメントを発表しました。「人種差別の感情は人間が生まれながらに持っているものでは無く、子どもの時に形成されてしまう思考パターンなのです。子どもたちの態度や行動パターンは、幼い時に、周囲の大人の影響を受けて形成されます。性別、人種、障害の有無、文化の違い等、その理由・形態はどうであれ、差別は、差別の対象となる他の人の存在そのもの、人間としての価値を否定するものなのです。」
6月30日と7月1日の反人種差別の日に開催されるワールドカップ4試合では、各チームのキャプテンが全てのプレーヤーを代表し、次のメッセージを宣言します。

「私たちは、ピッチの上でも、ピッチの外でも、人種差別を含め、あらゆる形態の差別を許しません。私たちは、スポーツの世界から、そして社会から、差別を無くすために、サッカーの力を使ってお役に立つことができるのです」

サッカーが壁を打ち破る

元アフリカ民族会議の人権活動家で、ネルソン・マンデラ氏とともに南アフリカのロビン島に収監されていたこともあるトーキョー・セックスウェール氏。自らの人種差別との闘いを踏まえ、「ワールドカップは世界平和を創造するイベントです。世界中の人々が明瞭に大きな声で、そして一つの声になって世界平和を求めるメッセージを世界に発信しているのです」と、語りました。

28日のイベントの参加者は、一様に、サッカーが世界で最も人気のあるスポーツであると語ります。事実、2006年FIFAワールドカップTMは、世界人口の3割が観ていると言われます。サッカーには、老いも若きも、貧しい人も富める人も、人種に関わらず、同じグラウンドに人々を集める力があります。

ベネマン事務局長は次のようなメッセージも寄せました。「人種差別をはじめとする差別行為は、暴力、戦争、そして最も深刻な形態として、民族浄化を引き起す原因となるのです。そして、今日、FIFAワールドカップTMを通じて世界中を熱狂の渦に巻き込んでいるサッカーは、そうした壁を打ち破り、(そうした目標に向けて)人々を結びつける力を持っているのです」

  • ユニセフ・FIFA合同キャンペーン特設サイトはこちら

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