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日本ユニセフ協会
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3月21日は「人種差別撤廃のための国際デー」
人種差別、不寛容、不平等をなくすために
ユニセフ事務局長声明

【2021年3月20日  ニューヨーク発】

ユニセフ事務局長ヘンリエッタ・フォアは、3月21日の人種差別撤廃のための国際デー(International Day for the Elimination of Racial Discrimination)に際し、以下の声明を発表しました。

ユニセフ事務局長声明

北部にあるFerkessédougouの村の外で遊ぶ子どもたち。(コートジボワール、2021年1月撮影)

© UNICEF/UN0398934/Diarassouba

北部にあるFerkessédougouの村の外で遊ぶ子どもたち。(コートジボワール、2021年1月撮影)

「人種差別撤廃のための国際デーが制定され、世界が毎年のこの日を祝う今日でさえ、偏見や憎しみ、人種差別は、世界中の社会を悩ませています。

アジア系の人々への攻撃、黒人の人々への暴力、イスラム教徒へのプロファイリング、先住民族への弾圧などの事件は、世代を超えて教えられてきた構造的な不平等や偏見の表れです。

子どもたちや若者たちは、この憎しみの連鎖を断ち切ることができる類のない力を持っています。そして彼たち彼女たちは、人種差別、不寛容、不平等の解消を求めて、声高に、明確に、そして一貫して声を上げてきました。

 

ユニセフは、すべての子どもたちが、人種差別を含むあらゆる差別を受けずに成長する権利があると信じています。

 

また、変化は内から始まると信じており、ユニセフを最も包括的で多様性に富んだ組織にするために、内部に目を向けてきました。

組織文化を向上させるための継続的な取り組みの一環として、昨年6月に「反人種主義と差別に関するタスクチーム」をユニセフ内部に立ち上げました。このタスクチームは、当初は黒人差別に焦点を当てていましたが、その後、人種や民族による差別、さらにはあらゆる形態の差別へと徐々に取り組みを拡大していきました。その目的は、組織内での差別に取り組み、すべての職員が声を上げることができる開かれた場を提供することです。このタスクチームの取り組みは、人種差別やあらゆる差別を完全になくした状態で、かつ世界の子どもたちのための活動に成果をもたらす方法を、みなさんにお伝えする助けになるでしょう。

首都バンコクで清掃業者と他の地域のボランティアと一緒に、運河のゴミ拾いをするラリンさん(中央)。(タイ、2020年8月撮影)

© UNICEF/UNI376729/Brown

首都バンコクで清掃業者と他の地域のボランティアと一緒に、運河のゴミ拾いをするラリンさん(中央)。(タイ、2020年8月撮影)

3月21日の国際人種差別撤廃デーにあたり、ユニセフは誇りを持って、人種差別と闘う子どもたちや若者たちの側に立ち、組織内でもあらゆる形態の差別をなくすという決意を新たにしています。

国連事務総長の言葉を借りれば、すべての人が平和、尊厳、そして機会のある世界で暮らすことができるように、人種差別という悪質な悪を世界から排除するために協力しましょう。」

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