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日本ユニセフ協会

プレスリリース

3月8日は国際女性デー
未だ残るジェンダー不平等の改善のために行動を

2023年3月8日東京

3月8日は、「国際女性デー(International Women‘s Day)」。数ある国際デーの中でも最もよく知られているものの一つです。この日は「ミモザの日」とも呼ばれていて、欧米では、春の象徴であるミモザの花を、男性が感謝と敬意を込めて女性に贈る風習もあります。

ジェンダー平等の実現に向けて、まだ残る課題

アフガニスタンにあるユニセフが支援する地域学習センターで教科書を読む女子生徒。(アフガニスタン、2022年10月撮影)

©UNICEF/UN0735447/Naftalin
アフガニスタンにあるユニセフが支援する地域学習センターで教科書を読む女子生徒。(アフガニスタン、2022年10月撮影)

女性に対する差別や不平等の解消と、男性と同等の市民権を求める運動は、19世紀末から20世紀初頭の欧米で広がり始めました。その後2つの世界大戦をはさんで創設された国連の基本文書「国連憲章」(1945年)には、国際協定として初めて男女平等の原則を支持することが明記されました。そして、「国際婦人年」である1975年の3月8日に「国際女性デー」が初めて祝われ、その2年後の1977年に国連総会でその制定が正式に決議されました。

初の「国際女性デー」から50年近くが経つ今も、ジェンダー平等と女性のエンパワーメントは、途上国、先進国を問わず、取り組み続けなければならない課題であり、SDGsの目標5でも「男女平等を実現し、すべての女性と女の子の能力を伸ばし可能性を広げよう」とうたわれています。

しかし、実際にはどうでしょうか?以下の世界のデータをご覧ください。

2023年のテーマ:すべてをデジタルに(DigitAll)

中学校のコンピュータラボで学ぶ女の子たち。STEM(科学、技術、工学、数学)の分野で大学・大学院進学や、就職を目指す、初等・中等教育課程の生徒のために開発された教育プログラムの一環です。(インド、2022年12月)

© UNICEF/UN0771981/Kolari
中学校のコンピュータラボで学ぶ女の子たち。STEM(科学・技術・工学・数学)の分野で大学・大学院進学や、就職を目指す、初等・中等教育課程の生徒のために開発された教育プログラムの一環。(インド、2022年12月)

2023年の国際女性デーのテーマは「すべてをデジタルに:ジェンダー平等のためのイノベーションとテクノロジー(DigitAll:Innovation and technology for gender equality)」。変化を促す技術であるトランステック(Transtech: Transformative technology)の進展とデジタル教育に積極的に取り組む女性や女の子を後押しします。

また、デジタル空間における女性と女の子の権利を保護し、オンラインおよびデジタル技術を利用したジェンダーに基づく暴力に対処することの重要性にも焦点を当てます。

私たちの生活のあらゆる面が、デジタル化されつつある現在、女の子や女性がデジタル空間に関わるために必要なデジタルスキルを身につけ、技術革新に参加することはとても重要です。そうすることで、より創造的なソリューションが生まれ、女の子のニーズを満たしてジェンダー平等を推進するイノベーションの可能性が高まるのです。

ジェンダー平等のために:ユニセフの行動計画

ユニセフは「ジェンダー平等のための行動計画」(The Gender Action Plan 2022–2025)を策定し、未だ残るジェンダー不平等の改善に必要な支援計画や目標をまとめ、国際社会にも呼びかけています。例えば、すべての青年期の女の子が、以下の事項を享受できることを目指しています。

ジェンダー平等とは、女の子も男の子も同じ権利、リソース、機会、保護を享受することを意味します。しかし、未ださまざまな分野においてジェンダー格差は残っています。今を生きる女性や女の子たち、そしてこれから生まれてくる次世代の女の子たちにとって、より平等な世界をつくるためには、すぐに行動を起こさなければなりません。

 

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