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ストーリー

子どもたちの支援報告
「つなぐよ子に」
ゴーン/ムルソー/ムサッデカ編

世界の子どもたちの現状をお伝えし、ご支援をお願いするユニセフのテレビスポット(つなぐよ子に)。テレビスポットで登場した子どもたちと、同じような状況に置かれている世界の子どもたちに対するユニセフの支援活動についてご報告します。

イエメン:ゴーン(栄養不良編)

重度の急性栄養不良と診断されたゴーン

© UNICEF/UN0492349/Hayyan
重度の急性栄養不良と診断されたゴーン

イエメンで生まれたゴーンは、水のような下痢が続き、ほとんど食事をとることができず、ぐったりしていました。高熱や激しい咳の症状もあり、衰弱していたのです。

父親のイブラヒムさんは、薬を買うお金もなく、娘を抱えて最寄りの病院へ向かいました。医師たちは、すぐにゴーンの治療を始めました。その時のゴーンの体重はわずか5kg。ゴーンは生後12カ月でしたが、生後2か月の赤ちゃんと同じ体重でした。医師たちは、ゴーンが重度の急性栄養失調に苦しんでおり、命の危険があることをイブラヒムさんに伝えました。イブラヒムさんは、子どもたちのための食料や薬を買うことができない自分を、父親として深く恥じたと語ります。イブラヒムさんは、イエメンで約7年続く内戦から逃れて、家を追われました。また、仕事中に手を負傷したことで、安定した仕事を見つけることができなくなっていたのです。

体重計に乗るゴーン

© UNICEF/UN0492387/Hayyan
ユニセフが支援する病院で治療を受けるゴーン

(イエメン、2021年6月23日撮影)

ユニセフが支援する病院の栄養治療室に入院してから数日で、ゴーンは徐々に回復していきました。無料で提供された医療のおかげで、食事をとれるようになり、体重も少しずつ増え始めました。両親には「ミラクルフード」と呼ばれる栄養治療食も渡されました。1袋92グラムのこの袋には、13種類のビタミンが含まれており、「RUTF(すぐに食べられる栄養治療食)」として知られています。この高栄養の栄養治療食は、ゴーンのような何百万人もの子どもたちの命を毎年救っています。

ユニセフは2024年、2億5,100万人の5歳未満児に、栄養不良による消耗症の早期発見のための支援を行いました。また、930万人の子どもたちに、重度の急性栄養不良の治療を行いました。ゴーンのような子どもたちの治療は、皆様からのご寄付によって支えられており、抗生物質や、ビタミンが強化された治療用ミルクなど、必要な医療用品の提供につながっています。

エチオピア:ムルソー(水不足編)

水汲みをやめて勉強に集中したいと訴えるムルソー(エチオピア、2022年12月8日撮影)

© UNICEF/Video
水汲みをやめて勉強に集中したいと訴えるムルソー(エチオピア、2022年12月8日撮影)

エチオピアに住むムルソー(10歳)は、毎日早起きして、1日2回水汲みをします。20リットルの容器を持って、数キロ先の水汲み場まで歩くため、ムルソーは背中の痛みに悩まされています。しかも、手に入る飲み水は安全な水とはいえません。水汲みに多くの時間を取られるため、学校に通い、勉強に集中する機会も失われてしまいます。ムルソーは、「綺麗な水がもっと近くにあれば、勉強に集中できようになるのに」と嘆いています。

水汲み場への足場の悪い道を歩くムルソーたち(エチオピア、2022年12月8日撮影)

© UNICEF/Video
水汲み場への足場の悪い道を歩くムルソーたち

(エチオピア、2022年12月8日撮影)

ムルソーのように何千人もの女性と子どもが、毎日安全な水を得るために苦労しています。ユニセフは、太陽光発電式の日中給水システムと井戸を建設しました。支援のおかげで3万人以上が暮らす地域の生活環境が変わりました。しかし、気候変動のせいで今のシステムだけでは不十分です。

今、汚染された飲料水や衛生設備の欠如、不衛生な環境に起因する下痢性疾患によって、1日700人以上の5歳未満の子どもが命を落としています。ユニセフでは、ORS(経口補水塩)により、下痢、嘔吐、発熱による危険な脱水症状から子どもたちを守っています。また、地域住民の中から保健員や井戸を管理できる人材を育て、大切な設備を長く使っていく方法や、命を守る衛生知識の普及に取り組んでいます。衛生知識を広めることで、病気にかかりにくい環境を整えることができます。

ロヒンギャ難民危機編

ロヒンギャ難民のムサッデカとアティカ

© UNICEF/Video
ロヒンギャ難民のムサッデカとアティカ

11歳のムサッデカは難民キャンプに到着する1カ月前に村を焼かれ、生後10カ月の妹のアティカとともに難民キャンプに到着しましたが、アティカは重度の急性栄養失調に陥っていました。アティカは栄養センターにて治療を受けた結果状況が改善し、その後順調に成長するとともに、再び遊んだり笑ったりするようになりました。

遊ぶムサッデカとアティカ

© UNICEF/UN0148020/Knowles-Coursin
回復し、ムサッデカと元気に遊ぶアティカ

その後もユニセフは難民キャンプでの支援を続けており、子どもたちの状況改善に尽力しています。ユニセフは、一人でも多くの幼い命を守ることを最優先に、 栄養センターや診療所を開設し栄養不良に陥った子どもたちを治療するための栄養治療食の提供を行なっているほか、予防接種の実施や安全な水の提供などの支援活動も継続しております。

ユニセフは2024年、バングラデシュへ避難した重度の急性栄養不良に苦しむ5歳未満の子ども約1万2,000人に、治療を行いました。

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ユニセフは、テレビスポットで登場した子どもたちと、同じような状況に置かれている世界の子どもたちに支援を届けるため、日々活動を続けています。

あなたの継続的なご支援が、子どもたちの命と未来を守る力になります。


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【関連ページ】
・ ユニセフ活動報告