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ユニセフの主な活動分野|子どもの保護
ユニセフの主な活動分野
子どもの保護

児童労働

© UNICEF/UN0455060/Al-Quliah 鉄を切断する12歳の男の子。父親を亡くし、家計の担い手として、危険を伴う鍛冶場で1日11時間働いている。(イエメン)

世界には、有給、無給に関わらず、さまざまな形態で働いている子どもたちが多くいます。

児童労働に従事する5〜17歳の子どもは、2024年時点で約1億3,800万人-世界の子どもの約8%に相当します。うち女の子は5,900万人、男の子は7,800万人です。

児童労働の中でも、健康、安全、道徳面で有害な可能性が高い危険な労働、心身の発達を阻害する労働、人身売買や子ども兵士の徴用、強制労働などは、「最悪の形態の児童労働」と定義されます。「最悪の形態の児童労働」の中で最も多くは、危険な労働に従事する子どもの数で、2024年時点では5,400万人(児童労働に従事する子どもたちの約4割)にのぼっています。

児童労働の原因には、貧困、差別、慣習、武力紛争や自然災害、教育機会の欠如など様々なものがあります。児童労働は子どもたちの権利と健全な発達を侵害するだけでなく、世代を越えて貧困の連鎖を生み、その国の経済発展や社会の安定に悪影響を及ぼします。また、子どもたちから教育の機会を奪う大きな要因の一つです。

SDGs(持続可能な開発目標)の目標8の中でも、2025年までにあらゆる形の児童労働をなくす、という目標が掲げられています。児童労働を減らすための一層の努力が求められています。

働きがいも経済成長も

SDGs 8包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用(ディーセント・ワーク)を促進する
8.7
強制労働を根絶し、現代の奴隷制、人身売買を終らせるための緊急かつ効果的な措置の実施、最悪な形態の児童労働の禁止及び撲滅を確保する。2025年までに児童兵士の募集と使用を含むあらゆる形態の児童労働を撲滅する。

児童労働反対世界デー

毎年6月12日は、児童労働反対世界デーです。2002年、国際労働機関(ILO)によって定められ、毎年この日には、世界各地で児童労働の問題に対して意識を高めるためのさまざまな活動が行われています。

児童労働、子ども1億3,800万人-改善傾向もSDGs目標は不達 6月12日は「児童労働反対世界デー」 (2025年6月11日) >>

主要データ

世界の児童労働

  • 児童労働に従事している5〜17歳の子どもの数は、世界で約1億3,800万人。そのうち約5,400万人が危険を伴う仕事に従事している。
  • あらゆる年齢において、児童労働に従事する割合は女の子よりも男の子が多いのですが、週21時間以上の無報酬の家事労働を含めると逆転し、女の子の割合の方が多くなると報告書は明らかにしています。
  • 義務教育の対象年齢で、労働に従事している子どもの3割近くが、学校に通えていない。さらに15~17歳で、労働に従事している子どもの6割近くが、学校に通えていない。
  • サハラ以南のアフリカ地域は、児童労働に従事する5〜17歳の子どもの数が8,660万人(全世界の児童労働人口の約3分の2)と最も多い地域で、約5人に1人(21.5%)の割合
  • 児童労働が特に蔓延している農業部門(漁業、林業、家畜の放牧、水産養殖を含む)に従事する子どもは全体の61%と、他部門と比べ群を抜いている。家事労働や市場での物販を含むサービス部門は13%、鉱山・製造業を含む工業部門は27%
出典:

(2025年6月更新)

アフガニスタン

サルマンさん(11歳)他のストーリー

パキスタンとの国境にある町に、様々な商品の入った“ガンディー”と呼ばれる袋を命がけで運ぶ子どもたちがいます。サルマンさんは、同じ仕事で弟を亡くしたつらい過去を思い出しながら話します。「もう二度と国境を越えたくない」。

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© UNICEF/UN0797432/Fazel

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