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公益財団法人日本ユニセフ協会
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ユニセフの主な活動分野|水と衛生
ユニセフの主な活動分野
水と衛生

安全な水

2022年時点、世界では22億人が安全に管理された飲み水を利用できず、このうち1億1,500万人は、湖や河川、用水路などの未処理の地表水を使用しています。

飲み水へのアクセス状況は、 2000年以降、世界全体で大きな改善が見られていますが、そうしたアクセスや水質、給水サービスを受けられるかどうかは、地域や収入などによって格差があることもまた事実です。

SDGs(持続可能な開発目標)では、 2030年までに世界が達成すべき目標の一つとして、すべての人が安全で安価な飲み水を入手できることが掲げられています。

安全な水とトイレを世界中に

SDGs 6.1
2030年までに、すべての人々の、安全で安価な飲料水の普遍的かつ衡平なアクセスを達成する。

すべての人に、安全な飲み水を

私たちが生きるために、なくてはならない飲み水。
下のグラフは、世界の人々がどのような水を使っているのかを示したグラフです。

出典:

水は、「きれい」なだけでは十分ではなく、「安全」でなければ、人々の健康は守ることはできません。

SDGsが採択された2015年、それまでにはなかった「安全に管理された水」という定義が誕生しました。水質の安全性に加え、必要な時にいつでも手に入れられるということが、条件として明確に示されることになりました。

水に関するデータの定義について
  • 安全に管理された飲み水(Safely managed):
    自宅にあり、必要な時に入手でき、排泄物や化学物質によって汚染されていない、改善された水源から得られる飲み水。
  • 基本的な飲み水(供給サービス)(Basic):
    自宅から往復30分以内(待ち時間も含めて)で水を汲んでくることができる、改善された水源から得られる飲み水。
  • 限定的な飲み水(供給サービス)(Limited):
    自宅から往復30分よりも長い時間(待ち時間も含めて)をかけて水を汲んでくることができる、改善された水源から得られる飲み水。
  • 改善された水源(Improved):
    外部からの汚染、特に人や動物の排泄物から十分に保護される構造を備えている水源。例えば、水道、管井戸、保護された掘削井戸、保護された泉、あるいは、雨水や梱包されて配達される水など。
  • 改善されていない水源(Unimproved):
    外部からの汚染、特に人や動物の排泄物から十分に保護される構造を備えていない水源。例えば、保護されていない井戸、保護されていない泉、地表水など。
  • 地表水(Surface water):
    川、ダム、湖、池、小川、運河、灌漑用運河といった水源から直接得られる水
出典:
  外部汚染から保護される構造 自宅にある 必要な時にいつでも入手できる 水質の安全性の確認 自宅に水を持ってくるのにかかる時間
安全に管理された飲み水
基本的な飲み水 いずれかひとつでも× 往復30分以内
(待ち時間含め)
限定的な飲み水 いずれかひとつでも× 往復30分を超える
(待ち時間含め)
改善されていない水源、地表水 ×

2015年から2022年にかけての成果

安全に管理された飲み水を利用できる人の割合は、69%(2015年)から73%(2022年)まで改善しています。

出典:

主要データ

2022年、世界では・・・・

  • 22億人(4人にひとり)が、安全に管理された飲み水を使用できない。このうち、11,500万人は、湖や河川、用水路などの未処理の地表水を使用している。
  • 世界人口の73%にあたる58億人が安全に管理された飲み水を、18%にあたる15億人が基本的な飲み水を利用できている。
  • 世界では18億人が自宅の敷地内で水を手に入れることができない。そのような状況で暮らす10世帯中7世帯で、水汲みの仕事を15歳以上の女の子と女性が主に担っている。女性と女の子は水汲みのために長い道のりを歩き、それゆえ教育、仕事、余暇の時間を失い、途中で怪我や危険な目に遭うリスクにさらされている。
  • 限定的な飲み水、改善されていない水源、あるいは地表水を利用している人は、7300万人。その半数以上(4億800万人)はサハラ以南アフリカに、5分の1 (1億4,000万人)は中央アジア・南アジアに暮らしている。また、10人中8人(5億4,900万人)は農村部で暮らしている。

下記の地図は、安全に管理された飲み水を利用できる人の割合(2022年)を、各国毎に色で示しています。

出典:

(2023年7月更新)

エチオピア

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「私は長女なので、水を運ぶのは私の仕事です。弟や妹はまだ小さいので、水を汲んで家に持って帰るなんて、とてもできません。私は早朝にここに来て、ポリタンクに水を入れています」。

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©UNICEF/UN0694032/Bizuwerk

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