軍隊や武装グループに徴用・使用される子どもたち
© UNICEF/UN0202141/Rich
ユニセフやパートナー団体の支援によって、武装グループから解放された、12歳と13歳の男の子たち。(南スーダン、2018年)
世界では、多くの男の子と女の子が、軍隊や武装グループに徴用・使用されています。武器を渡され兵士として戦闘に参加させられる子どもだけでなく、調理役や運搬役、スパイとして使われている子どもや、性的搾取、強制的な結婚の対象にされている子どもも含まれます。
特に武力紛争下では、子どもが貧困や栄養不良に陥るリスクが高まるとともに、軍や武装グループによる子どもの徴用の危険も高まります。
国連は、安全保障理事会が採択した決議第1612号に基づく、監視・報告の仕組み(Monitoring and Reporting Mechanism)を通じて、武力紛争下の子どもに対する重大な権利侵害を検証しています。国連事務総長の年次報告「Annual Report on Children and Armed Conflict」(2025年6月発表)によれば、子どもに対する重大な違反は計4万1,370件が確認され、そのうち子どもの徴用・使用は7,402件にのぼりました。
こうした状況下で、子どもたちは教育や保護を受ける機会を奪われるだけでなく、暴力や搾取にさらされ、「子どもらしく過ごす時間」そのものを失います。国連の最新報告は、2024年に軍隊や武装グループに徴用・使用されていた子どもたち1万6,482人が、保護されるか、あるいは社会復帰(家族やコミュニティへの再統合)の支援を受けたことも示しています。
2026年3月時点、173カ国が「武力紛争における子どもの関与に関する選択議定書」を批准しています。
レッド・ハンド・デー(子ども兵士の使用に反対する国際デー)
毎年2月12日は「レッド・ハンド・デー」です。この日は、軍隊や武装グループによる子どもの徴用・使用を終わらせることを国際社会に訴えるとともに、武力紛争の影響を受けた子どもたちの保護、心身の回復、社会復帰を促進することを目的としています。
5人に1人の子どもが武力紛争下の国々で暮らす「教育は命を守り、人生を変えるもの」(2026年2月24日) >>
主要データ
- 2005年~2022年の間に、紛争当事者によって徴用・徴用された子どもの数は10万5,000人。
- 約5人に1人の子どもが、戦争や暴力的な紛争が起きている国々で生活している。
- 安全保障理事会が紛争下の子どもに関する決議第1612号を採択した2005年以降、国連は、学校への攻撃を1万4,000件以上、学校を軍事目的で使用した事例を3,000件以上確認している。
- 武力紛争における子どもの徴兵・徴用を防ぐ上で、教育がきわめて重要な役割を果たす。学校に通えない子どもたちは、搾取、児童労働、児童婚、人身取引の対象となる、また武装集団に勧誘されるといったリスクが著しく高くなる。戦闘員や運搬役になることを強いられる、あるいは性的搾取や性的虐待に遭うおそれがある。
(2026年3月現在)
出典:
- UNICEF Data: Children recruited by armed forces or armed groups
- 5人に1人の子どもが武力紛争下の国々で暮らす(プレスリリース 2026年2月24日発)
南スーダン
武装勢力に人殺しを強制された女の子のストーリー
「13歳のとき、武装勢力に捕らえられ、連れて行かれました。ひどいことを目にし、恐ろしい悪夢を見るようになりました」。

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