CREを実践する

ユニセフは先進国を中心に、世界各国で子どもたちの権利を尊重する学校・園づくりを提唱しています。「Child Rights Education (CRE): 子どもの権利を大切にする教育」には決められた一つの型があるわけではなく、各国がそれぞれの教育環境や政策、子どもたちを取り巻く状況、また取り組むべき課題などを「子どもの権利条約」に照らして総合的に鑑みながら、その国の子どもたちのために最も効果を発揮する形でCREを展開しています。

このCREの取り組みを最初に始めたのは、イギリスやイタリアなどのヨーロッパの国々です。これらの国々では既に10年以上にわたりCREを推進しており、だいぶ発展した形での取り組みが行われています。日本ではまだ発足して間もないCREですが、これらヨーロッパの事例からも、日本の学校・園においてCREを展開していく上で参考になるヒントが見つかるかもしれません。

日本では、CREの具体的な取り組みとして、「子どもたちの権利が守られる学級憲章(学級目標)づくり」を提唱しています。まず「子どもの権利条約」を通して、子どもの権利とは何かを学びます。そして、この条約に謳われている内容や精神を、これからの一年間を過ごす学級の目標に取り入れ、子どもたち一人一人の大切な権利が守られる学級を、先生と子どもたちがともに考えながらつくっていきます。令和4年度には、CREの理念に賛同くださった西東京市立保谷小学校の先生方が、この取り組みを実践してくださいました。

イギリスでのCREの取り組みについて、また西東京市立保谷小学校にて行われた「子どもたちの権利が守られる学級目標づくり」の実践記録は、こちらからご覧いただけます。ぜひ参考にしてみてください。