世界の子どもたちの権利にも
目を向けてみよう

子どもの権利とスポーツの原則

2015年に国連にて採択されたSDGs(「持続可能な開発目標」)。2030年までに達成を目指す17個の目標と169個のターゲットを掲げ、政府や国際機関、企業だけでなく、すべての人がそれぞれの立場から目標達成のために行動することが求められています。

日本の学校でも学習が進められているSDGs。世界の課題やSDGsの目標を考えるとき、ぜひそれらを「子どもの権利」という視点から見てみましょう。SDGsの17個の目標を「子どもの権利条約」と並べて見てみてください。SDGsの目標には、子どもの権利と重なる目標も多いことに気づくでしょう。
たとえば、SDGsの背景にある課題が、子どもたちからどのような権利を奪っているか、また目標の達成が、どのような子どもの権利の実現につながるかなどを考えて、「子どもの権利条約」の条文を選んでみましょう。

すべての課題は、人が生きることと関係しています。SDGsを学ぶ際に、「人権」の視点は欠かせません。世界共通の課題を解決していくことは、子どもたちを含めた多くの人々の基本的な権利を実現していくことにつながるのです。
このような学びが、子どもたちの中に広く人権や多様性を尊重する意識を育むだけでなく、世界の仲間たちとともに歩むことのできる、持続可能な社会の創り手としての成長にもつながっていくことでしょう。

SDGs 目標4 : 質の高い教育をみんなに
子どもの権利とスポーツの原則

また、SDGsの教育に関する目標(Goal 4)は、教育を通して一人ひとりが人権、また公平性や多様性について学び、地球市民としての意識を高めていくことを掲げています。子どもたち一人ひとりがSDGsについて学び、世界をよりよくしていくために何ができるか考え、行動に移す。このような取り組み自体が、子どもの主体的な参加を促し、子どもたちが社会に貢献できる力を養い、そして、自分にも社会を変えることができるという自己有用感にもつながっていきます。

持続可能な世界への第一歩
SDGs CLUB

持続可能な世界への第一歩

SDGs学習にご利用いただける子ども向けウェブサイト「SDGs CLUB」もぜひご覧ください。17個の目標と169のターゲットの子ども訳とともに、それぞれの目標ごとに関連する課題を学べる動画やグラフを掲載しています。また、SDGs が生まれた背景や歴史についても学べます。

SDGsをナビにして
私たちがつくる持続可能な世界

私たちが作る持続可能な世界

SDGsで掲げられている目標の背景にある様々な課題について学ぶことのできる副教材です(主に中学・高校生向け)。現在の世界が抱える課題を知り、課題の解決に向けて考え行動に移していく。そうした学習活動にお役立ていただけます。