数字で見るモザンビーク
5歳未満児死亡率(1,000人中) | ||
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モザンビーク | 日本 | |
74人 | 2人 | |
出生時の平均余命(平均寿命) | ||
モザンビーク | 日本 | |
61歳 | 85歳 | |
出生登録率 | ||
モザンビーク | 日本 | |
56% | 100% | |
基本的な飲み水を利用できる割合 | ||
モザンビーク | 日本 | |
63% | 99% | |
基本的な衛生設備(トイレ)を利用できる割合 | ||
モザンビーク | 日本 | |
37% | 100% |
出典:ユニセフ「世界子供白書2021」
アフリカ南東部に位置する国、モザンビーク。日本の約2倍にあたる79.7万平方キロメートルの国土に、約3,000万の人々が暮らしています。主要部族であるマクア・ロムウェ族が人口の約40%を占め、その他国内には約40の民族が存在する、まさに多民族国家です。宗教的にはキリスト教徒が人口の約40%、イスラム教徒が約20%を占め、その他の伝統的な宗教も多数信仰されています。公用語はポルトガル語ですが、ポルトガル語を第一言語とする人は人口の10%未満で、複数の言語が共存、使用されています。
ポルトガルの植民地から独立を果たした1975年以降も不安定な政情が続き、ようやく内戦が終結したのは1992年を迎えてからのことでした。その後、政治の安定化とともに経済発展が進みつつありますが、2019年時点での一人当たりの国民総所得(GNI)は480米ドルで、最も開発が遅れているグループである「後開発途上国」の一つに分類されています。主要産業は農業でとうもろこしが主な農産物ですが、近年は豊富な鉱物資源を活用した資源開発も活発に行われています。
5歳未満児死亡率(1,000人中) | ||
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モザンビーク | 日本 | |
74人 | 2人 | |
出生時の平均余命(平均寿命) | ||
モザンビーク | 日本 | |
61歳 | 85歳 | |
出生登録率 | ||
モザンビーク | 日本 | |
56% | 100% | |
基本的な飲み水を利用できる割合 | ||
モザンビーク | 日本 | |
63% | 99% | |
基本的な衛生設備(トイレ)を利用できる割合 | ||
モザンビーク | 日本 | |
37% | 100% |
出典:ユニセフ「世界子供白書2021」
出典:The Situation of Children in Mozambique 2021, UNICEF
モザンビークは、アフリカの中でも自然災害の被害を受けるリスクが特に高く、過去15年間で、サイクロン、干ばつ、洪水など、気候変動に関係した自然災害が増加しています。
2019年3月に発生したサイクロン「イダイ」は、南部アフリカにおいて過去20年間で最悪の被害をもたらしました。発生から1年経った2020年3月時点でも、人道支援を必要としている被災者は250万人にのぼり、その半数が子どもたちです。洪水によって農作物が流されたことで深刻な食料危機が発生し、不衛生な環境からコレラや急性水様性下痢症などの感染症が蔓延しました。
モザンビークは、人口の46%以上の人々が国の貧困ラインを下回る生活をしています。深刻な貧困の中で、人々が毎年のように発生する自然災害などの緊急事態に対応する力をつけるのは困難であり、復興を一層、難しくさせています。
サイクロン・イダイ 被害から1年 いまも人道支援を待つ250万人
動画 サイクロン「イダイ」:緊急支援を必要とする子どもたち
モザンビークでは子どもの栄養状態が悪く、5歳未満の子どもの38%が日常的に栄養を十分に取れない発育阻害であり、4.5%が重度の栄養不良である消耗症です。栄養不良は、乳幼児の死亡原因や健康状態の悪化につながるだけでなく、子どもの脳の発達も妨げるため、学齢期の学びや、成長後の労働にも悪影響を及ぼし、貧困の連鎖をもたらします。
子どもたちの栄養不良の原因は複雑です。モザンビークでは、人口の81%が農業で生計を立てていますが、頻繁に発生する干ばつや洪水により農作物が不作となり、深刻な食糧危機を引き起こしています。また、保護者の間で子どもの栄養に関する正しい知識や情報が不足しており、生後6カ月間は母乳育児が推奨されていますが、母乳のみで育てられている乳児は半数以下です。また、生後6カ月から2歳までの乳幼児に推奨される栄養価を適切に摂取できている子どもの割合は、13%以下にとどまります。
ユニセフは、子どもの栄養不良を予防するため、栄養価が高い食事を手頃な価格で持続的に入手できるように支援を行っています。また、発育観察などを通じて栄養不良に陥っている子どもを早期に特定し、必要な治療とケアを提供しています。
※消耗症:急性あるいは重度の栄養不足から生じる状態で、十分なカロリーを摂取できておらず、差し迫った死のリスクに直面しているため、緊急の治療ケアを要する。
※低体重:年齢相応に体重が増加していない状態。
※発育阻害:日常的に栄養を十分に取れずに慢性栄養不良に陥り、年齢相応の身長まで成長しない状態。
出典 The Situation of Children in Mozambique 2021, ユニセフ発行