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ブルキナファソ活動報告

ブルキナファソ活動報告

©UNICEF/UNI179316/Lynch

ユニセフが目指している目標

ユニセフは、ブルキナファソ政府とともに、すべての子どもが小学校に通い、初等教育を修了できることを目指しています。ユニセフのこれまでの支援や、ブルキナファソ政府が3歳から16歳の公立学校の費用を無償化したことで、子どもたちの就学状況には着実に成果が出ています。小学校の就学率は2000年の44%から2020年には86.6%にまで大きく改善され、女子の就学率が男子の就学率を超えるなど、男女の教育格差の解消に向けた前進も見られます。 一方で、教育の質、小学校の修了率・幼稚園/中学校の就学率の低さ、地域、経済・社会状況による格差といった点で大きな課題を抱えています。

 
2010年
2016年
2019年
2020年
幼稚園の総就園率
2.8%
2.9%
5.2%
6.0%
小学校の総就学率※
74.8%
86.1%
89.5%
86.6%
小学校の修了率
45.8%
57.9%
62.3%
60.3%
中学校の進学率
54.2%
65.7%
68.0%
49.3%
幼稚園の総就園率
2010年 2016年 2020年
2.8% 2.9% 6.0%
小学校の総就学率※
2010年 2016年 2020年
74.8% 86.1% 86.6%
小学校の修了率
2010年 2016年 2020年
45.8% 57.9% 60.3%
中学校の進学率
2010年 2016年 2020年
54.2% 65.7% 49.3%

治安情勢の悪化による学校の休校などの影響により、一部地域で子どもたちの就学状況が悪化しています。

ブルキナファソでの教育支援の成果

ユニセフの「子どもにやさしい学校」モデルが全国の学校へ

ブルキナファソのすべての子どもが、清潔で安心できる環境の中で、質の高い教育を受け修了できるように、ユニセフが開発し推進してきた「子どもにやさしい学校」。ユニセフは、ブルキナファソの教育省からの要請で、2011年から4年間、モデル事業として、ガンズルグ州、ナメンテンガ州で「子どもにやさしい学校」モデルをスタートしました。
2016年、モデル事業で成果が出たことから、教育省は「子どもにやさしい学校」モデルを国内のすべての学校に導入することを決定しました。これを受けて、日本の皆さまからのご支援により、国内すべての学校に「子どもにやさしい学校」のガイドブックが配布され、教員や学校関係者によって活用されています。2017年からは、教員研修にもこのモデルが取り入れられています。
日本の皆さまからのご支援で2014年から2020年までに2,008校の小学校で「子どもにやさしい学校」モデルが導入され、460,560人以上の子どもたちがより良い環境の中で質の高い授業を受けることができるようになりました。
ユニセフは、子どもを第一に考えた学校であること、障害のある子どもを含むすべての子どもを受け入れられる学校であること、学校運営に子ども自身や地域社会に参加してもらうことを目指して、校舎建設や教材の配布などのハード面と、教員研修や保護者・地域社会への啓蒙活動などのソフト面の両面で支援しています。

子どもたちの学ぶ環境を整える

校舎の建設、男女別トイレや手洗い場の設置

幼稚園・小学校・中学校・高校の校舎の建設や、男女別トイレや手洗い場の設置を行っています。
2019年の調査では、ブルキナファソの学校の52.6%で安全な水を利用できず、70.4%の学校でトイレがありません。トイレが設置されている学校でも、わずか27%しか男女別のトイレが整備されておらず、思春期を迎えた女の子たちが生理期間中に学校に通えなくなるなど、教育の妨げになっています。また、コロナウイルス感染症対策として、水と衛生環境の整備は、切迫した課題です。

2020年は、サヘル、東部、中西部地方で12校を対象に校舎の建設、改修が行われました。
校舎建設:幼稚園4園、小学校3校、中学校1校、高校1校
改修:小学校2校
外壁の設置:小学校1校

また、60校の学校で、20基の井戸の建設、40基の井戸の修理(内20基は太陽光発電付き)を行い、12,000人の生徒が安全な水を使用できるようになりました。さらに、27校の学校で、222基の男女別のトイレを設置し、5,400人の生徒が安全で清潔なトイレを使用できるようになりました。

学校に男女別トイレが必要な理由 >(2017年10月更新)

学校の井戸がまた使えるようになったよ >(2020年4月更新)

動画 「日本の皆さまからのご寄付で建設された学校訪問記」

子どもたちのクラブ活動

ユニセフは、クラブ活動を通じて、子どもたちが自由に自己表現することを学び、社会性を身につけて能力をのばすことができるように、すべての学校でクラブ活動が取り入れられることを目指しています。
子どもたち自身で、菜園クラブや勉強クラブ、衛生クラブなどを立ち上げ、これまでに200校がクラブ活動を取り入れています。ユニセフは、園芸道具や体育用具など、クラブ活動に必要な備品も提供しています。
また、女の子が生理を理由に学校に通えなくなることを防ぐための「月経に関する衛生管理クラブ」があります。
クラブでは、月経に関連した社会的偏見や差別と闘うことや、女子生徒に生理の処理方法を教えることを中心に活動し、月経の問題について男女問わず知識を得ることを目指しています。

 

動画 「子どもたちのクラブ活動」

教育の質を向上する

教員研修の実施や教科書の改定

「子どもにやさしい学校」を実現するために、「スピード学習*」など、子どもを中心とした参加型の教授法や子どもの権利、衛生・栄養教育などについての教員研修を実施しています。
また、教育省と協力のもと、約30年使用されてきた小学校のフランス語や算数の教科書、就学前教育のための単語の練習帳の改定作業を進めています。テクノロジーや環境問題といった時代背景を反映させ、子どもたちがより適切な教育を受けられることを目指しています。
*早い段階で子どもたちがアルファベットの読み書きを習得できるよう、最初に発音を教えて、その発音と関連付く単語を子どもたちが考えて作りながら学んでいく方法。

 

動画 「校長先生インタビュー」

太陽光発電式ライトの提供

ブルキナファソの農村地域の多くには電気が通っていないため、放課後、子どもたちが自宅で宿題や試験勉強ができませんでした。ユニセフが、太陽光発電式ライトを配布したことで、日没後も子どもたちが勉強できるようになりました。2015年〜2016年で、合計3万個のライトを子どもたちに配布しました。

 

動画 「ライトで変わった子どもたちの生活」

 

動画 「夜でも勉強できるように」

すべての子どもたちに教育の機会を

学校に通えない子どもたちのために

ブルキナファソの大きな教育課題のひとつに、学校に通っていない子どもたちの復学や就学があげられます。学校を中退してしまった子どもたちが復学できるように、勉強の遅れを取り戻す補習授業の支援をNGO団体とともに行っています。また、学校に通えず教育の機会を逃してしまった子どもたちを対象に、識字教育や短期集中授業、職業訓練の支援を行っています。

 

動画 「職業訓練校に通うシアカくんの物語」

 

動画 「学校に通っていない子どもたちへのプレゼント

2020年、新型コロナウイルス感染症の感染防止のために、3月15日からすべての学校が休校になりました。
休校中も子どもたちが勉強を続けられるように、ラジオの教育番組の放送が全国で開始されました。このラジオ番組は武力勢力の襲撃などにより治安が悪化しているサヘル地域で学校が休校になったため、2018年末より試験的に開始されたものでしたが、コロナウイルスによる全国での休校措置を受け、急遽、全国に拡大されました。

休校中はラジオが先生です >(2020年10月更新)

障がいのある子どもたちを学校へ

ブルキナファソでは、障がいのある子どもたちを受け入れる環境が整っておらず、身体的な障がいのある子どものわずか27%しか教育を受けることができません。
2020年は、東部地方で市民団体とともに障がい児教育についての啓発メッセージを75,000人に届けました。また、27人の障がいのある小学生へ医療・社会的支援を行いました。サヘル地方では、600人の保護者や地域住民を対象に障がい児教育の研修を行い、147人の障がいのある小学生に医療・社会的支援を届けました。また、NGOとともに、就学支援が必要な1,818人の障がいのある子どもを新たに見つけました。

アニマータさんの物語 >(2017年10月更新)

イスフくんの物語 >(2020年4月更新)

©UNICEF/Burkina Faso/2016/Tarpilga

活動報告

スクール・フォー・アフリカ報告会

ユニセフ・ブルキナファソ事務所にて働いている日本人職員による報告会を開催しています。

2017年活動報告会(堀井健士氏)

2017年活動報告会 (渋谷朋子氏)

2016年活動報告会 (渋谷朋子氏)

2015年活動報告会 (渋谷朋子氏)

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