ブルキナファソ活動報告

ブルキナファソ活動報告

cUNICEF/UNI179316/Lynch

ユニセフが目指している目標

ユニセフは、ブルキナファソ政府とともに、2021年までにすべての子どもが小学校に通い、初等教育を修了できることを目指しています。ユニセフのこれまでの支援や、ブルキナファソ政府が3歳から16歳の公立学校の費用を無償化したことで、子どもたちの就学状況には着実に成果が出ています。小学校の就学率は2000年の44%から2016年には86.1%にまで大きく改善され、女子の就学率(86.4%)が男子の就学率(85.9%)を超えるなど、男女の教育格差の解消に向けた前進も見られます。 一方で、教育の質、小学校の修了率・幼稚園/中学校の就学率の低さ、性別、地域、経済・社会状況による格差といった点で大きな課題を抱えています。

2021年までのユニセフの目標

 
2010年
2016年
2018年
2021年目標
幼稚園の総就園率
2.8%
2.9%
4.1%
15.0%
小学校の総就学率※
74.8%
86.1%
90.0%
106.3%
小学校の修了率
45.8%
57.9%
63.2%
100.0%
中学校の進学率
54.2%
65.7%
73.0%
93.2%
幼稚園の総就園率
2010年 2016年 2021年目標
2.8% 2.9% 15.0%
小学校の総就学率※
2010年 2016年 2021年目標
74.8% 86.1% 106.3%
小学校の修了率
2010年 2016年 2021年目標
45.8% 57.9% 100.0%
中学校の進学率
2010年 2016年 2021年目標
54.2% 65.7% 93.2%

※小学校の総就学率…年齢に関わらず小学校に就学する子どもの人数が、小学校の就学年齢の人口に占める割合です。事情により小学校への就学が遅れた子どもなどが多い場合、総就学率が100%を超える場合があります。

ブルキナファソでの教育支援の成果

ユニセフの「子どもにやさしい学校」モデルが全国の学校へ

ブルキナファソのすべての子どもが、清潔で安心できる環境の中で、質の高い教育を受け修了できるように、ユニセフが開発し推進してきた「子どもにやさしい学校」。ユニセフは、ブルキナファソの教育省からの要請で、2011年から4年間、モデル事業として、ガンズルグ州、ナメンテンガ州で「子どもにやさしい学校」モデルをスタートしました。
2016年、モデル事業で成果が出たことから、教育省は「子どもにやさしい学校」モデルを国内のすべての学校に導入することを決定しました。これを受けて、日本の皆さまからのご支援により、国内すべての学校に「子どもにやさしい学校」のガイドブックが配布され、教員や学校関係者によって活用されています。2017年からは、教員研修にもこのモデルが取り入れられています。
ユニセフは、子どもを中心とした学校づくり、障害のある子どもなどすべての子どもが受け入れられる学校であること、学校運営に子ども自身や地域社会に参加してもらうことを柱として、校舎建設や教材の配布などのハード面と、教員研修や保護者・地域社会への啓蒙活動などのソフト面の両面で支援しています。

子どもたちの学ぶ環境を整える

校舎の建設、男女別トイレや手洗い場の設置

幼稚園・小学校・中学校に加えて、学校に通えなかった子どもたちのための職業訓練校の校舎の建設や男女別トイレ・手洗い場などの設備の提供を行っています。
2018年は、6つの幼稚園、6つの小学校、2つの中学校の校舎の建設や設備の設置のほか、5つの小学校の校舎改修を行いました。

学校に男女別トイレが必要な理由 >

 

動画 「日本の皆さまからのご寄付で建設された学校訪問記」

子どもたちのクラブ活動

ユニセフは、クラブ活動を通じて、子どもたちが自由に自己表現することを学び、社会性を身につけて能力をのばすことができるように、すべての学校でクラブ活動が取り入れられることを目指しています。
子どもたち自身で、菜園クラブや勉強クラブ、衛生クラブなどを立ち上げ、これまでに200校がクラブ活動を取り入れています。ユニセフは、園芸道具や体育用具など、クラブ活動に必要な備品も提供しています。
また、女の子が生理を理由に学校に通えなくなることを防ぐための「月経に関する衛生管理クラブ」があります。
クラブでは、月経に関連した社会的スティグマ*と闘うことや、女子生徒に生理の処理方法を教えることを中心に活動し、月経の問題について男女問わず知識を得ることを目指しています。
*汚名の烙印を押されたり、差別を受けたり、屈辱感や劣等感を感じること

 

動画 「子どもたちのクラブ活動」

教育の質を向上する

「子どもにやさしい学校」の教員研修

「子どもにやさしい学校」を実現するために、子どもを中心とした参加型の教授法や子どもの権利、衛生・栄養教育などについての教員研修を実施しています。
2018年には、サヘル地方の学校200校の教員800人と中東部地方の学校150校の教員600人に「子どもにやさしい学校」モデルに基づいた研修を実施しました。
また、教員265人と教育指導者78人が、公用語であるフランス語の読み書きのための「スピード学習*」の研修を受け、88校の子ども9,000人が同学習を受けました。
*早い段階で子どもたちがアルファベットの読み書きを習得できるよう、最初に発音を教えて、その発音と関連付く単語を子どもたちが考えて作りながら学んでいく方法。

 

動画 「校長先生インタビュー」

太陽光発電式ライトの提供

ブルキナファソの農村地域の多くには電気が通っていないため、放課後、子どもたちが自宅で宿題や試験勉強ができませんでした。ユニセフが、太陽光発電式ライトを配布したことで、日没後も子どもたちが勉強できるようになりました。2015年〜2016年で、合計3万個のライトを子どもたちに配布しました。

 

動画 「ライトで変わった子どもたちの生活」

 

動画 「夜でも勉強できるように」

すべての子どもたちに教育の機会を

学校に通えない子どもたちのために

ブルキナファソの大きな教育課題のひとつに、学校に通っていない子どもたちの復学や就学があげられます。学校を中退してしまった子どもたちが復学できるように、勉強の遅れを取り戻す補習授業の支援をNGO団体とともに行っています。また、学校に通えず教育の機会を逃してしまった子どもたちを対象に、識字教育や短期集中授業、職業訓練の支援を行っています。

 

動画 「職業訓練校に通うシアカくんの物語」

 

動画 「学校に通っていない子どもたちへのプレゼント

障がいのある子どもたちを学校へ

ブルキナファソでは、障がいのある子どもたちを受け入れる環境が整っておらず、身体的な障がいのある子どものわずか27%しか教育を受けることができません。
2017年、ユニセフは、サヘル地方で2,235人の学校に通うことができなかった 障がいのある子どもを見つけ出し、通学の支援を行いました。また、教員の指導員180人、教員760人、地域住民236人、PTAメンバー367人、両親300人を対象に障がいのある子どもたちの教育について、研修を行いました。

障がいのある子どもたちを学校へ >

活動報告

年度別の詳しい活動報告はこちらからご覧ください。
※ユニセフ・マンスリーサポート・プログラム スクール・フォー・アフリカ 支援レポートより

スクール・フォー・アフリカ報告会

ユニセフ・ブルキナファソ事務所にて働いている日本人職員による報告会を開催しています。

2017年活動報告会(堀井健士氏)

2017年活動報告会 (渋谷朋子氏)

2016年活動報告会 (渋谷朋子氏)

2015年活動報告会 (渋谷朋子氏)