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日本ユニセフ協会

ガザ人道危機 緊急募金

ガザ「子どもにとって世界で最も危険」
大規模な人道支援の許可を ユニセフ地域事務所代表 声明

2023年12月9日アンマン

ガザ地区で子どもたちの殺傷と危機的な人道状況が続いている状況を受け、ユニセフ中東・北アフリカ地域事務所代表のアデル・ホドルが声明を発表しました。

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大規模な人道支援の許可を

南部ラファの自宅が破壊された4歳のザラちゃんと12歳のアビアさん姉妹。「おもちゃも服も勉強道具も全部なくなった。教科書もないし学校はどうしたらいいの…」と、アビアさんは話す。(ガザ地区、2023年11月26日撮影)

© UNICEF/UNI485723/El Baba
南部ラファの自宅が破壊された4歳のザラちゃんと12歳のアビアさん姉妹。「おもちゃも服も勉強道具も全部なくなった。教科書もないし学校はどうしたらいいの…」と、アビアさんは話す。(ガザ地区、2023年11月26日撮影)

ガザ地区は、子どもにとって世界で最も危険な場所です。連日、多くの子どもたちが死傷していると報じられています。かつて子どもたちが遊び、学校に通っていた地域はがれきの山と化し、そこに人々の暮らしはありません。

ユニセフや他の人道支援団体は、何週間にもわたって警鐘を鳴らしてきました。ガザで活動を続けるユニセフのチームは、子どもたちは手足を失い、III度熱傷を負い、継続的な暴力の中で精神的なショックを受けている、と伝えてきています。

ガザの100万人近い子どもたちが、強制的に家を追われています。彼らは現在、水も食料も保護もないまま、より南方の小さく過密した地域に押しやられており、呼吸器感染症や水系感染症の蔓延リスクが高まっています。子どもたちの命が、脱水症状、栄養不良、病気によって、さらに脅かされています。

命を守る人道支援物資のガザへの搬入、そしてガザ内を縦断する輸送に対して課された制限と課題は、子どもたちにとって新たな死刑宣告です。ガザへの支援物資の搬入は、必要な物資の量に比べれば到底十分とは言えないうえ、爆撃や燃料不足によって物資の配給もますます困難になっています。人道支援システムは、特に停戦後の措置による極度の緊張のもとで崩壊しつつあり、ガザの住民たちは絶望の淵に追いやられています。

即時かつ長期的な人道的停戦は、子どもたちの殺傷をなくす唯一の方法であり、民間人を保護する唯一の方法であり、切実に必要とされている人道支援を緊急に提供することを可能にする唯一の方法です。

これ以上の苦しみを防ぐために、大規模な人道支援が許可されなければなりません。ユニセフと人道支援団体は、すべての子どもたちと家族に支援を届けるために、北部を含むガザのあらゆる場所への安全な人道的アクセスを得る必要があります。

世界はただ、ガザの状況を見つめ、なすすべもなく、打ちひしがれています。今私たちがいくら迅速に活動をしても、それが十分な速さであることはありません。こうした状況は、直ちに終わらなければならないのです。

 

ユニセフ「ガザ人道危機 緊急募金」 ご協力のお願い

(公財)日本ユニセフ協会は、ユニセフ「ガザ人道危機 緊急募金」を受付しています。最も支援を必要としている子どもたちとその家族に支援を届けるため、ご協力をお願い申し上げます。

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