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日本ユニセフ協会
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ナイジェリア
解放された少女たちの新たな試練
汚名や偏見を取り除き
再出発を支える長期的な支援を

【2016年10月18日  アブジャ(ナイジェリア)発】

10月16日(日)、ナイジェリア北東部のチボックでボコ・ハラムに拉致され拘束されていた少女21人が解放され家族との感動的な再会を果たしました。同時に、少女たちへの集中的な支援の必要性が浮き彫りになりました。

少女21人がボコ・ハラムから解放

カメルーンの北部の難民キャンプに身を寄せる15歳のナイジェリア出身の少女。ボコ・ハラムによって拉致された後に4カ月間拘束され、強制的に結婚をさせられた。現在は解放されて難民キャンプに身を寄せ、家族と再会も果たしている。(本文と直接の関係はありません)

© UNICEF/UN015783/Prinsloo

カメルーンの北部の難民キャンプに身を寄せる15歳のナイジェリア出身の少女。ボコ・ハラムによって拉致された後に4カ月間拘束され、強制的に結婚をさせられた。現在は解放されて難民キャンプに身を寄せ、家族と再会も果たしている。(本文と直接の関係はありません)

「少女たちの解放は素晴らしいニュースで、私たちは彼女たちが家族の元に戻れることを嬉しく思っています。しかし、私たちは、いまでもボコ・ハラムに拘束されている全ての女性や少女たちの解放に向けて、訴え続けなければなりません」と、ユニセフ(国連児童基金)ナイジェリア事務所代表のジャンフランコ・ロティグリアーノは語りました。「そして、私たちは、ボコ・ハラムに拘束されていた女性たちはみな、言語に絶するトラウマを抱え、人生を立て直すプロセスは長く困難なものになることを心に刻んでおかなければなりません」

2014年4月にチボックでボコ・ハラムに拉致された200人以上の少女たちの他にも、この組織によって拘束され暴力を振るわれている女性や少女が数千人いるとユニセフは推定しています。

ユニセフはボコ・ハラムから解放あるいは逃亡してきた数百人の女性や少女たちを支援してきました。

少女たちは、拘束を受けていた間に、しばしば強制的な「結婚」という形でレイプされ、殴られ、脅され、飢えに苦しんだと言います。

少女たちの多くは、ボコ・ハラムから逃れ保護されたときには、病気や栄養不良、トラウマを抱え、疲れ切っています。彼女たちは、辛い体験と向きあい、家族や地域の中に戻るために、医療ケアと心理社会的ケアを必要としています。

 解放された少女たちの新たな試練

国内避難民キャンプで心のケア支援を行う、ボランティアの女の子たち(ナイジェリア・ボルノ州)

© UNICEF/UN028923/Esiebo

国内避難民キャンプで心のケア支援を行う、ボランティアの女の子たち(ナイジェリア・ボルノ州)

家族やコミュニティに戻った彼女たちの多くには、性的暴力を受けたことで汚名を着せられるという新たな厳しい試練が待ち受けています。コミュニティの人々はまた、少女たちがボコ・ハラムに洗脳され、地域の安全の脅威となるのではないかと恐れることもあります。ボコ・ハラムが少女たちを「自爆」攻撃に利用したことがそのような恐怖を煽っているのです。また、性的暴力の結果として生まれた子どもたちは、コミュニティから拒否され、排除され、また暴力の対象になるというさらなる危険に晒されています。

心のケアなど、必要な支援を提供

ユニセフは、1月から、パートナー団体と協力して、ボコ・ハラムによる性的暴力を受けた女性や子どもたちに対して心理社会的ケアをおこなっています。ユニセフはまた、影響を受けているコミュニティにおいて、コミュニティのリーダーたちや宗教的指導者に対して研修を行い、彼らのネットワークを通して、暴力の被害者である女性や少女たちを受け入れ、彼女たちの社会への復帰を妨げている偏見の問題に取り組む活動を支えています。

ユニセフが今年実施している、ボコ・ハラムに関連した性的暴力被害者である750人以上の女性や少女を対象とした社会復帰に向けた総合的プログラムは、スウェーデン国際開発協力庁(SIDA)や英国国際開発省(DFID)からの資金により支えられています。

非常に多くの女性と少女たちがボコ・ハラムに拘束されている一方、彼女たちのニーズを満たすべく長期的支援を提供するには、資金はまだまだ不足しています。


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