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日本ユニセフ協会
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ユニセフ
5価ワクチン価格、1回分84セントに
これまでの価格から半減を実現
強い協力体制が安く持続可能な供給を可能に

【2016年10月19日  ジュネーブ発】

ユニセフ(国連児童基金)と6社のワクチン供給企業との間で、5価ワクチンの価格に関して、現在の購入価格の半額の1回分平均84セント*という今までにない画期的に安価な価格が実現しました。

5価ワクチン価格、これまでの半減を実現

ニジェールの首都ニアメにて破傷風の予防接種を受ける妊婦(2016年2月撮影)

© UNICEF/UN015759/Phelps

ニジェールの首都ニアメにて破傷風の予防接種を受ける妊婦(2016年2月撮影)

ユニセフは今後3年間、4億5,000万回分のワクチンを購入し、80カ国に提供します。そのうち4億回分は、GAVIアライアンスの支援対象国、または支援対象からの移行期にある国々に届けられます。これらのワクチンは、何千万人もの子どもたちを感染すれば死に至る可能性のあるジフテリア、破傷風、百日咳、B型肝炎、ヘモフィルスインフルエンザ菌b型(ヒブ)から守ります。

2001年から、ビル&メリンダ・ゲイツ財団、世界保健機関(WHO)及びユニセフを含むGAVIアライアンスのパートナーは、強い協力体制のもとに市場に働きかけ、世界の最も貧しい国々の子どもたちが必要とする5価ワクチンの低価格かつ持続的な供給を可能とすることに成功しました。

新しい価格は、自国の予算でこの費用対効果の高いワクチンの購入を希望する政府にも適用されます。新しい価格によって、ドナーや各国政府がワクチンを購入する予算は3億6,600万米ドル以上削減されるでしょう。

ワクチンがあれば守られる命

予防接種キャンペーンで移動保健チームから予防接種を受けるアレッポの子ども(2016年4月撮影)

© UNICEF/UN018093/Al-Issa

予防接種キャンペーンで移動保健チームから予防接種を受けるアレッポの子ども(2016年4月撮影)

「ワクチンで予防可能な病気で亡くなる世界の5歳未満の子どもたちの90%は、ワクチン購入に必要な資金支援を十分に得られなくなった国に集中しています」とユニセフ物資供給センター代表のシャネル・ホールは述べました。「世界の最も困難な状況にある子どもたちにとって、ワクチン価格が生死を隔てることもあるのです」

「GAVIアライアンスの支援対象国で、2011年から2020年の間に、5価ワクチンによって570万人の死を防ぐことができると見積もっています」とGAVIアライアンスのCEOセス・バークレー医師は語りました。「現在の5価のワクチン市場は、我々のワクチン供給企業の基盤拡大に向けた共同努力によって、数年前にくらべてはるかに健全になりました。私たちは、今後もワクチン市場が世界の最も貧しい国々により良い形で機能し、予防接種への投資や努力が全ての人々のために持続可能となるよう尽力していきます」

今回のワクチンの低価格の実現という歴史的な成果は、ワクチン供給企業を含む関係者が協力体制をつくることで、ワクチン市場全体が子どもの健康を優先して考えるようになったことを示しています。

ワクチン市場の需要と供給を綿密にモニターし、ワクチン製薬会社と協議を重ねることで、最も効果的な行動および十分な生産レベルと規模の効率性を確保することが可能になりました。ユニセフの5価ワクチンの購入量は、2001年から2015年の間に、主にGAVIアライアンスが支援する国々の需要拡大により、1,450万回分から2億3,500万回分に急増しました。

供給企業の基盤を拡大することで、供給不足を引き起こすリスクや市場の縮小など、子どもの予防接種に悪影響を起こす要因を削減しました。GAVIアライアンスの中でのビル&メリンダ・ゲイツ財団とユニセフの協力は、ドナーからの資金獲得と複数年度の供給企業との契約を可能にし、需要の予測と特別な契約条項を改善し、5価ワクチンの供給企業を2001年の1社から2016年の6社に成長させ、価格を削減しました。

ユニセフへのワクチン供給に関心を示す製薬会社が増えることで、競争は高まります。ユニセフは2011年から、ユニセフが購入しているワクチンの価格を公表し、製薬会社に競合各社の設定している価格がわかるようにすることで、各社からより良い価格を引き出してきました。2016年までのドナーの支援および政府の自国予算で購入する、5価ワクチンの1回分の平均価格は1.65米ドルでした。

子どもたちの健康状態を改善するために

今年、5価ワクチン市場の競争性が高まり、供給能力に余裕が生まれ、新しい段階的な入札を開始する理想的な状況が整いました。

第一段階では、ユニセフは関心のある供給企業から価格の提案(入札)を受け付けました。最も競争力の高い提案を出した供給企業に落札した後に、ユニセフは価格を公表し、2回目の入札を実施します。そうすることで他の供給企業に応札価格をさらに絞りこむ時間を与えるのです。最終的な入札結果は、過去最低の価格でありながら供給市場を長期に健全な状態に保つことができるものです。

「今日の発表は、パートナーシップは、負担できる価格と持続可能な価格を供給企業との協議のテーブル上げることが可能で、それが子どもたちの健康状態を変えていくということを示しています」(ホール)

* * *

注* 「1回分平均84セント」の価格には、ワクチンを低温に保ったまま輸送するコストや、現地で予防接種を行う保健員の人件費などの費用は含まれていません。

 


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