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日本ユニセフ協会
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3月22日は『世界水の日』
2040年、子ども6億人が水不足に
気候変動が引き起こす水の危機
ユニセフ、報告書発表

【2016年3月22日  ニューヨーク発】

「世界水の日」である本日、ユニセフ(国連児童基金)は、2040年までに世界の子どもの4人に1人にあたる約6億人が、水源が極端に少ない地域で暮らすことになるとする報告書を発表しました。

気候変動が引き起こす水の危機

『未来への渇望:気候変動の影響を受ける水と子どもたち(Thirsting for a Future: Water and children in a changing climate)』
 

『未来への渇望:気候変動の影響を受ける水と子どもたち(Thirsting for a Future: Water and children in a changing climate)』

報告書『未来への渇望:気候変動の影響を受ける水と子どもたち(Thirsting for a Future: Water and children in a changing climate)』は、安全な水源の枯渇が子どもたちの命や健康に与える脅威、またこのような脅威が気候変動により今後どのように悪化していくのかを考察しています。

「水は最も基本的なものです。水がなければ何も育ちません。しかし、世界では、何百万人もの子どもたちが安全な水を得ることができないために、命の危険に晒され、健康を害し、将来を脅かされています。私たちが今すぐ共同して行動を起こさなければ、この水の危機は悪化の一途を辿ります」とユニセフ事務局長アンソニー・レークは述べました。

報告書によれば、現在、水の需要が再生可能な水の供給をはるかに上回ることで起きる「水ストレス」が極端に高いレベルに達している国は36カ国あります。温暖化、海面の上昇、洪水や干ばつ、氷融解の増加が、水の質と量および衛生システムに影響を及ぼしているのです。

人口増加、水消費量の増加、主に工業化や都市化などに伴う水需要の増加は、世界で水源の枯渇を招いています。世界各地の紛争もまた、子どもたちの安全な水へのアクセスを脅かしています。

これらのすべての要因により、子どもたちは安全でない水の使用を強いられ、コレラや下痢などの命を脅かす疾病に晒されるのです。干ばつの影響を受ける地域で暮らす多くの子どもたちは、毎日水汲みのために何時間も費やし、学校に行く機会を失っています。また、特に女の子は水汲み中に襲われやすいのです。

2040年、子ども6億人が水不足に

Children drink from a tap during recess at a UNICEF supported primary school inside Bukasi Internally Displaced People's camp, in Maiduguri, Borno State, Nigeria, Tuesday February 28, 2017. The prolonged humanitarian crisis in the wake of the Boko Haram insurgency has had a devastating impact on food security and nutrition in northeast Nigeria, leading to famine-like conditions in some areas, according to a World Food Programme (WFP) situation report from late February 2017. The United Nations Office for the Coordination of Humanitarian Affairs (OCHA) projects that by June 2017 some 5.1 million people in Nigeria will be food insecure at crisis and emergency levels. As of 15 March 2017, over the past 12 months, UNICEF and partners have provided safe water to nearly 666,000 people and treated nearly 170,000 children suffering from severe acute malnutrition in the three conflict-affected northeast Nigerian states of Borno, Yobe and Adamawa. As part of cholera preparedness, UNICEF and other WASH Sector partners are building the capacity of government and NGOs on cholera response and developing contingency plans with other stakeholders before the rainy season starting mid-April. Prepositioning of supplies for cholera response and mapping cholera hotspots are part of the preventive measures that are being planned.

© UNICEF/UN055930/Gilbertson

国内避難民キャンプにある学校で水を飲む子どもたち(ナイジェリア・マイドゥグリ)2017年2月28日撮影

報告書は、水ストレスの増加の影響を最も受けるのは、最も貧しく、最も弱い立場にある子どもたちであるとして、すでに何百万人ものそうした子どもたちが、安全な水と衛生へのアクセスが限られている地域に暮らしていると述べています。

報告書では、以下の点についても指摘しています:

  • 世界では最大6億6,300万人が安全な水源へのアクセスがなく、9億4,600万人が屋外で排泄している。
  • 毎日、5歳未満の子ども800人以上が、適切でない水や不衛生な環境に関連する下痢性疾患で命を落としている。
  • 世界で女性と女の子たちが水汲みにかける時間は、毎日2億時間である。

子どもたちの生活への影響を食い止めるために

給水所で手を洗うミャンマーの子どもたち(2015年8月撮影)

© UNICEF/UNI193997/Gilbertson VII Photo

給水所で手を洗うミャンマーの子どもたち(2015年8月撮影)

ユニセフは、気候変動が水源に与える影響は、回避不可能ではないと述べています。この報告書は、気候変動が子どもたちの生活に与える影響を食い止めるための一連の提案で締めくられています。

その提案には以下が含まれます。

  • 各国政府は、今後予想される水の供給量と需要量の変化に対応した計画を策定する必要があります。社会や保健分野の成果を最大化するためには、何よりも最も弱い立場にある子どもたちの安全な水へのアクセスを、他の水需要より優先させることです。
  • 気候変動のリスクは、水と衛生に関連するあらゆる政策とサービスに統合させ、リスクの高い人々に対して投資がなされるべきです。
  • 産業界は、安全な水源の汚染や枯渇を防ぐために、地域コミュニティと協働する必要があります。
  • 地域コミュニティは、水源を分散させる方法や安全な水の貯水能力を向上させるための方法を検討する必要があります。

「気候が変動するのに合わせて、私たちは、最も弱い立場にある人たちに対する支援方法も変えなければなりません。私たちにできる最も有効な方法の1つは、彼らの安全な水へのアクセスを確保することです」とレークは述べました。

 

* * *

 

■      報告書について:

今回発表された報告書『未来への渇望:気候変動の影響を受ける水と子どもたち(Thirsting for a Future: Water and children in a changing climate)』は、気候変動が子どもたちの生活に与える影響について、ユニセフがシリーズで発表している報告書の第3弾です。これらの報告書は、気候変動の影響を最小限に抑え、「持続可能な開発目標(SDGs)」の目標の1つ「気候変動に具体的な対策を」を達成するための提案を含んでいます。過去の報告書は下記からご覧いただけます。

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