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財団法人日本ユニセフ協会

UNITE FOR CHILDREN UNITE AGAINST AIDS

「子どもたちのため」に連携したユニセフとFIFA

サッカーは先を読むゲームです。ピッチで選手たちは、ゴールを決めるためのチャンスをどう切り開くかをつねに考えています。

1999年以来、ユニセフと国際サッカー連盟(FIFA)の協力もまさにそのようにして続けられてきました。両者は、サッカーが子どもたちの健全な発達にもたらす大きな恩恵を頭に描きながら、いかにそれを実現するか、互いに連携してプレーしてきたのです。サッカーというスポーツを通して、子どもたちが兵士にされないように保護したり、教育と議論を通じてHIV/エイズの危険性を啓蒙したり、女子教育を推進したり・・多くの目的のために世界でもっとも人気のあるこのスポーツを活用してきました。

2006ワールドカップが開催される今年も、ユニセフとFIFAは「UNITE FOR CHILDREN. UNITE FOR PEACE.(子どものために。平和のために。)」というテーマのもと、手を結ぶことになりました。この広報キャンペーンは、ドイツで開催されるワールドカップの前、開催中、そして終了後に、地球規模に展開され、インターネットやテレビなど多様なマスメディアを使って実施されます。たとえば、MTVはユニセフとFIFAに協力し、2006ワールドカップに出場する各国のトッププレーヤーが参加する公共広告の映像を製作しました。

このキャンペーンのゴールは、サッカープレーヤーたちが子どもたちの夢を実現するための手本となり得ること、サッカーが非暴力・寛容・平和のメッセージをとどける強力なツールのひとつとなることを世界に示すことにあります。

恰好の組み合わせ

ユニセフとFIFAの組み合わせは、恰好の組み合わせでした。両者はこれまで何年間も、すべての子どもが平和な世界で生きる権利、紛争や虐待から開放される権利を実現するために活動してきました。

ユニセフとFIFAは、初めての連携プレーとなる、日韓共同開催の2002ワールドカップにおいて、‘Say Yes for Children(子どものための約束)’をスローガンに掲げ、この署名キャンペーンに若者と子どもたちの賛同を得るべく、サッカーの影響力と世界規模で行われるワールドカップの舞台を活用したのです。

2003年にも、ユニセフとFIFAは、女子ワールドカップを利用して‘Go Girls(頑張れ女の子たち)’というテーマのもと、世界の女の子たちに手を差し伸べました。このキャンペーンは、世界のすべての女の子たちの学ぶ権利を推進するものでした。キャンペーン期間中には、FIFAからユニセフに15万米ドルが寄付され、それを資金にユニセフは “スポーツ・イン・ア・ボックス(箱に入ったスポーツ)と呼ばれるスポーツ用具が入ったキット数千セットを11カ国に届けることができました。

紛争への対応

ホンジュラスのエイズ教育番組Futbol para la Vida(いのちのためのサッカー)や、サッカーを異なるコミュニティ間の架け橋として使おうというコロンビアの全国的番組Futbol para la Paz(平和のためのサッカー)などは、戦争・貧困・病気などの深刻な影響を受けた国々において、子どもたちに安全な表現手段を提供するために、ユニセフとFIFAの連携がいかに欠かせないものであるかを示した好例です。

アフガニスタン、シエラレオネ、グルジア、スーダン、バルカン半島諸国など武力紛争に悩まされる国で、子どもたちはサッカーをすることで紛争のストレスや不安に立ち向かうことができました。2004年、FIFAは、紛争国で平和構築を支援するための資金として25万米ドルをユニセフに寄付しました。ユニセフとFIFAは、サッカーのパワーを通じ、複数のコミュニティ間の交流、元子どもの兵士の社会復帰、遊びを通じて子どもたちがフラストレーションやストレスを解消できるような安全な場所の提供など、子どもたちを保護する環境を整える支援を行いました。

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